首と手元でババア認定

「+10歳」の加齢首だった! 顔より怖い、首年齢を早める生活習慣とは?

2014/01/19 21:00
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Photo by iamtheo from Flickr

 毎月スキンケアにお金を使うことに、三十代になっても抵抗がある私。メイク落としすら買ってません。だって、今どきのファンデーションは石けんで落ちるっていいますよね?  そんな顔すら真面目にケアしていない私に、「年齢は顔より首に出るらしい」という声が聞こえてきました。じゃあ、顔よりも首に金をかけた方がアンチエイジング的には有効ってこと? そんな疑問を解消すべく、首専門のエステ「ネックエステセンター」を開設したクリニカルサロン「シーズ・ラボ」へ直撃。併設する美容皮膚科シロノクリニックの城野親徳総院長にもお話を伺いました。首って、顔よりも老けやすいんですか?

城野親徳総院長 首は体全体の血液の循環に深く関係しており、特に首周辺の頸椎動脈は脳に血液を送る重要な血管です。ここの循環が悪化すると、脳への酸素供給が低下し、さらに首こり、頭痛、集中力の低下、不眠、イライラ、めまいなどの症状が出やすくなるんです。首の健康は見た目にも影響が出ますよ。首の老化は顔のたるみやくすみも起こします。首のケアは全身アンチエイジングの鍵なんです。

――でも今のところ、肩こりもないし、首も顔の肌よりは綺麗だと自負してるんです。首のケアの必要性がいまいちわかりません。

シーズ・ラボ広報 高村麻奈美氏(以下、高村) 首は重要な血管が多く通っているところです。ここをケアすることによって血液循環がよくなるので、全身の血行がよくなって肌のくすみが取れたり、肌に張りが出ますよ。脳に酸素が行き渡りやすくなるので、頭が活性化されて、若返りも期待できます。

――ケアすると見た目はどう変わるんですか? 首だけ綺麗になってもそんなに変化はないと思うんですが。

高村 首の血行が促進されることで首こりが軽減されて、肩のラインがすっきり見えますよ。血行がよくなるので、顔自体の透明感も出てきます。シーズ・ラボで行う「RFフォト ネックスペシャル」という首専用コースは、RFラジオ波を使って、年齢や紫外線でゆるみがちなコラーゲンを引き締めます。もちろん血行促進効果もあるので、ラインが締まり、透明感も。また、顎の裏から首につながる部分をケアするので、首が長く小顔に見えます。


――首の加齢を早める生活習慣はあるんでしょうか?

高村 飲酒や喫煙、塩分摂取など、普段の生活習慣も首に表れてくるんですよ。寝る時も、適度な高さの枕を使わないと、寝ている間にあごや首にシワが寄りますから。自分の体に合った枕を使ってください。起きている間の姿勢も大事です。最近はパソコンやスマホ、タブレットを長時間使う人が多く、なにかと前傾姿勢になりがちなんです。首やあごに無理な姿勢をしていると、シワの可能性が出てきます。肩こりを引き起こし、首や肩の血行不良にもつながりますから。

――とはいえ、30代だと、まだ首の老化がわかりにくいというのが正直なところなんです。

高村 確かにとても綺麗な首ですよね。では首年齢を測ってみましょうか。顔の肌診断にも使っている診断機を使います。性別、年代別に日本人の平均値が搭載されていて、ご自分の首の肌が平均と比べてどの程度かわかるんですよ。ちなみに普段は首のスキンケアはしていますか?

――化粧水と乳液を首にも塗っているだけですね。基本的にインドアで、ほかの人と比べてあまり外出しないので、紫外線はあまり当たっていないんじゃないかと。ライターなので、1日の大半はパソコンに向かってます。


高村 首は紫外線も大事ですけど、生活習慣も関係しますからね。(計測終了)なんと「マイナス7歳」の首年齢です! 少し乾燥気味ですがいい数字ですよ。

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計測不能レベルのメラニン量が発覚

――え、なにもお手入れしてないのに!? 念のため同行した編集者も測ってもらっていいですか?

編集Y 飲酒、喫煙は毎日です。夏でも顔や首に日焼け止めを塗ったことはありません。寝る姿勢も悪くて、最近はホットカーペットの上でテーブルに沿った体勢で寝ているので、起きると毎日体が痛いです。

高村 それはかなり良くないですね(笑)。見た目はすごく綺麗な首なんですが。(計測終了)これは……プラス10歳行きそうですよ。「!マーク(要注意)」が表示されているのは初めて見ました……。結果は、「プラス10歳」です! 一年中日焼け止め塗ってないとのことで、メラニンの数値がすごいですね。それ以外の数値は問題ないんですが。紫外線は冬でもありますから、日焼け止めを塗ったりストールを巻くなどして、これからは気をつけた方がいいですよ。寝相もシワの原因になるので、適切な場所で寝るとよいですね。

――あらためて、首の健康と美を保つためのポイントを教えてください。

高村 第一に、姿勢を正すこと。スマホやパソコンに熱中してうつむきがちな姿勢を正して、シワと血行不良を作らないようにしましょう。第二に、年中保湿。フェイス用のクリームを塗ることは最低限行ってください。第三で、枕とのバランス。寝ている間にシワができてしまいます。そして、紫外線対策。忘れがちな首の後ろ側にも日焼け止めを塗ってください。最後に、血行促進。血液循環が良くなることで首がほっそりし、顔にも透明感が出ます。毛細血管を通して栄養分が頭部にも行き渡るようになるので、抜け毛予防にもなりますよ。

 たかが首と思っていたのは大間違い。首はエイジングと健康を測るバロメーターになっていることがよくわかりました。なにもせずともマイナス7歳はともかく、プラス10歳という結果も出る女もいます。明日からは、顔は一旦置いといて、首のケアを念入りにやろうと決意した我々でありました。

取材協力:クリニカルサロン シーズ・ラボ恵比寿本店内ネックエステセンター
東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクエアプラザ1F
03-3797-4116

最終更新:2014/01/20 00:14
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