カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「nina’s」1月号

一色紗英が「nina’s」10周年記念で、「母になったら普通のことを普通に言っちゃいけない病」を炸裂

2016/01/05 21:00

 現在の森きみ宅は、ものがほとんどなく、それでいてそこはかとなくセンスが漂い、ノリで訪れたお友達がかなりの緊張感を強いられそうな仕上がり。そして「シンプルっていうと、さっぱり、あっさり、というイメージだけど、私にとってのシンプルは、深みのある贅沢さがあるなって思うんです。“足るを知る”と、いまあるものに感謝する心が生まれるんですよね」。おそらく森きみのこういう部分が、現在の「nina’s」読者の心をがっちりと掴んでいるのではないでしょうか。大仰ではなく、でもなにか意味がありそうなことを言っては、単なる“生活”を“ライフスタイル”として見せてくれる。この“おしゃれ”と“思想”の絶妙なバランスこそ、「nina’s」が10年かけて模索し続けてきた道。ただ、カメラマンの夫とかわいい子どもを持ち、(おそらく)都内近郊のセンスあふれる一戸建てを保持する人の「足るを知る」とはこれいかに……。生活カツカツ者としては臍を噛む思いだということをお伝えしとうございます。

■90年代が遺した、一色紗英という負の遺産

 続いて、こちらも10周年記念企画「先輩教えてください♪ 10年間のママLIFE」です。一色、ともさか、千秋、hitomi、米田有希(スペイン在住モデル)が「妊娠期間を含め10年以上ママを経験してきた先輩ママ」として、読者にエールを送っています。

 「昔は手作りのものを食べさせなきゃ!! 母乳じゃなきゃ!! とか細部にこだわって行き詰ってた。でも今は、そんなこと大したことじゃなかったかもなって思えるようになりました」(ともさか)、「情報があふれる世の中で、自分は周りのママよりきちんと出来ていないとか、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれませんが、子どもがひとりひとり個性を持っているように、ママだって子どもたちにしてみれば世界でただ一人のママなのです」(米田)、と現在子育てに奮闘するママたちを励ますようなあたたかな言葉が並ぶ中、やはりこの人は違います。絶対に直筆メッセージはさらさない女・一色紗英。

 「3人の子どもに恵まれ、すべて自然分娩、完全母乳での育児を実行。限りある幼少期に、母親として同じ朝を迎え、同じ夜を過ごす。私にとって母になることは、若くして社会に出た自身の営みの中で大きな“希望”だったんです。3回の奇跡と必然によって、今、こうして過ごせる毎日に感謝しています」と冒頭から飛ばしまくり。ほかのタレントたちの“がんばりすぎなくていいんだよ”という相田みつを論調を、一気に覆します。そしてどこを抜き出していいか迷うほどの名言祭り。

「子育てというのは、驚くことより気づかされることが多く、戸惑うことよりも学ばされるもの」
「子どもたちの夢や意識の目覚め、笑顔、深く純粋な眠り、無限の可能性…、そこに母性の直観で向き合うことほど、豊かで優しい時間はないと思う」
「改めて大自然と向き合い、無駄なもののない中で心からの愛情を注ぐ喜びを知る」

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