サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー喜多嶋舞よ、共感してもらえると思ったのか? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」12月22日号 共感ならず!? 喜多嶋舞が見誤った、「婦人公論」読者の「妻」「母」に対するこだわり 2015/12/19 19:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」12月22日号(中央公論新社) 今年最後の「婦人公論」(中央公論新社)、なんといってもあの方のインタビューが話題ですが、まずは近藤真彦のインタビュー「『ギンギラギンにさりげなく』がようやくしっくりくる歳になった」から見てみたいと思います。 「今年、デビュー35周年を迎えましたが、自分でもこんなに長く“もつ”とは思いませんでした(笑)」というマッチ。デビュー時から親交のある作家・伊集院静に「大人の言うことは聞かないし、1年ももたないと思った」と言わせるほど、「やんちゃ」だったそうです。なぜかおじさんという生き物は、“若い頃はやんちゃしてたオレ”をアピールしたがる生き物。おそらくそこには“とはいえ、今こうして成功してるオレ”という裏メッセージがあるのでしょう。歌手活動をほったらかしてお金がかかりそうなレースに手を出し、それに飽き足らず今度はトライアスロン。しかしいったん舞台に立てば、事務所(と後輩の)全面的なバックアップで、「マッチさん」という神になるのです。2015年、マッチが我々に教えてくれたこと。それはインタビューでも語っていた「継続は力なり」、そして継続を支えるのは“鈍感という才能なり”の2つです。 <トピックス> ◎近藤真彦 「ギンギラギンにさりげなく」がようやくしっくりくる歳になった ◎中村うさぎ 明日死ぬかもしれないもの、キリギリスのように今を楽しみたい ◎喜多嶋舞 ずっと胸に秘めていた思いを話して私は、芸能界を引退します ■“いい老後”とは人それぞれ 今号の特集は「長生き時代の基礎知識『女の年金』スペシャル」です。「下流老人」という言葉がはやる昨今、「婦人公論」世代の関心はもっぱら“年金はもらえるのか。いくらもらえるのか”。この特集では公的年金の試算から消費税増税対策、読者による「年金生活だけでも下流老人にならない」工夫など、どこを切り取っても年金・貯蓄・節約です。 そんな締まりに締まった特集の中で異彩を放っているのが、作家・中村うさぎインタビュー「明日死ぬかもしれないもの、キリギリスのように今を楽しみたい」です。13年8月に突然変調をきたし、心肺&呼吸停止。危篤状態といわれながら奇跡的に生還した中村。買い物、ホスト、デリヘル、整形……病気前も自分がやりたいことは全て体験してきた中村に、今回の病気がもたらしたものは……。 123次のページ Amazon 婦人公論 2016年 1/4 号 [雑誌] 関連記事 「婦人公論」“親の老い”特集で、40代~50代が優等生発言を連発する理由香山リカ×小島慶子の「気が合わない」対談に、「婦人公論」の存在意義を見た!自分と子どもを分離できない「婦人公論」読者が考える、「結婚しないわが子」の業「婦人公論」矢口真里のお詫びよりも深刻な、シングル・ファザーの差し迫った現状共感と非難が交わる心地よさを共有し合う、毒舌タレントと「婦人公論」読者