サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューなぜ40~50代は介護ぶりっ子になってしまうのか? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」10月13日号 「婦人公論」“親の老い”特集で、40代~50代が優等生発言を連発する理由 2015/10/01 20:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」10月13日号(中央公論新社) 今年も残すところあと3カ月あまり。歳を取れば取るほど、あっという間に1年が過ぎていく……と「婦人公論」(中央公論新社)読者もひしひしと感じているのではないでしょうか。今年はいいことなんてなにもなかったわ~とお嘆きの方には、こちらの小特集「今年後半の幸せを引きよせる開運行動99」を。「今年後半」って、もう四分の三が過ぎてますって!! 「食べるだけでOK!招福フード33」では、幸運引き寄せ食材が紹介されています。3カ月で2015年のご利益を一挙に集めようというだけのことはあり、「カレーを9回かき混ぜて」「宝くじを買う前はコーンポタージュで」「くびれを生む8粒の落花生」など少々強引な感じは否めません。「キュッとくびれたウエストを目指すなら、落花生を食べましょう。真ん中がくびれている形をしっかりと見て、これが私の本来の姿よ! と思いながら」。いや、落花生食べる前にやるべきことがあるのでは……。 「あなたの願いを叶える33の習慣」にいたっては「『実現できた、ありがとう』と先取りして感謝」「感謝は2倍の言葉で」「神様やご先祖様に感謝」などなど感謝感謝の雨あられ。それなのに夫、姑、ご近所さんには「ありがとう」と言えないツンデレ体質の「婦人公論」でありますが。なんだかよくわからないものに感謝し始めたら、それはもうベッキーの始まりですよ! <トピックス> ◎今年後半の幸せを引きよせる開運行動99 ◎特集 親の老いにどう向き合う ◎読者体験手記 娘に迷惑をかけないつもりが ■死後家族を“晴れ晴れ”させるという功徳 今号の特集は「親の老いにどう向き合う」です。いつも自分の老後が心配な「婦人公論」ですが、今まさに向き合わなければならないのが「親の老い」。リードには「人生の夕闇迫る親とのほどよい距離のとり方と、子ども世代の心と体がラクになる方法を探りました」とあります。 親が年を取ると同時に自分も年を取る。どこかできっぱり「親」と「子」の関係性を見直し、更新することが老いたる親子にとっては大切なことなのかもしれません。しかしそれは決して簡単なことではない……そんなことを痛感させられたのが、イラストレーター・広瀬弦のインタビュー「最後まで自分であり続けた佐野洋子」です。広瀬氏の母は『100万回生きたねこ』(講談社)などでおなじみの絵本作家/エッセイストの佐野洋子。「そもそも、僕はずっとあの人のことが嫌いだったんです」という広瀬氏が母・佐野に振り回され続けた日々を述懐しています。 12次のページ Amazon 婦人公論 2015年 10/13 号 [雑誌] 関連記事 怪談より怖い生身の人間……今号も人間の業と家族の呪縛があふれる「婦人公論」「婦人公論」“夫とはやっていけない”特集は、行間にこそ真実が宿っている……現代だったら炎上案件、戸川昌子が「婦人公論」で“溺愛と虐待”の育児を語る「老後に怯える」ことの本質を捉えた、「婦人公論」のぴんぴん老後特集「婦人公論」で青田典子が教えてくれた、「心は支えてもカネは支えない」夫婦のあり方