分け目が気になるアナタは要注意?

「洗髪は2日に1回がベスト」「男性用育毛剤は効かない」女性の薄毛“都市伝説”の真偽に迫る!

2015/12/16 19:30

■頭皮にも重要なコラーゲン

 ヘアサイクルと薄毛の原因がわかったところで、秘かに薄毛を心配している筆者の頭皮を実際にチェックしてもらうことに。測定結果は5段階で評価され、数値が大きいほどいい状態ということになるようですが……。

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黒々と太い毛の中に数本見られる細い毛が「軟毛」

 まずは30倍に拡大した画像がみられるスコープで“地肌力”と“毛髪維持力”を確認。健康な頭皮は青白く、炎症があると赤みをおびたり褐色になったりするとのこと。また、毛群に3本ほど集まっていても、軟毛がある場合は抜け落ちやすく、その後生えてこなくなる可能性も高いため、注意が必要とのことです。筆者の頭皮には、炎症は見受けられませんでしたが、わずかに軟毛の存在を確認。また、毛穴に皮脂が溜まっている箇所もありました。そのため、スコアは「地肌力・4」、「毛髪維持力・3」。

「頭皮は顔に比べて3倍の皮脂が出ます。洗い方のクセなどで皮脂や整髪剤などの汚れが残ってしまうと炎症の原因になるので、指の腹で丁寧に洗い、2倍ほどの時間をかけてすすぐようにするといいですよ」と鈴木さんからアドバイスされました。

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頭皮の真皮密度をチェック。真皮コラーゲン線維の密度の高い部分は黄色、低い部分は緑となる。

 次に、“頭皮の水分量”をチェック。微弱な電流を流して計測します。平均が7~12マイクロシーメンスとのことですが、筆者の測定値は15。「水分保持力・4」と、なかなかのいいスコア。


 お次は超音波で“頭皮の真皮密度”の測定。頭皮は顔の肌と同じ構造で、真皮のコラーゲンが毛を支えているとのこと。そのため、真皮密度が低いと育毛環境にも良くないそうですが……測定の結果、筆者のコラーゲンはなんと平均以下! よって、「頭皮ハリ力」は「2」に。年齢とともに真皮密度は低下するほか、紫外線などの酸化ストレスがコラーゲン繊維の減少につながるそうなので、「日傘や帽子で防御することが大切」(鈴木さん)だそうです。

 最後はファンケル独自の最新技術で、頭皮の角質に含まれるたんぱく質をテープで採取し、抗酸化たんぱくの量を分析する“抗酸化力”の測定。抗酸化力とは肌に備わっているダメージに対する抵抗力で、活性酸素などの酸化ストレスから守ってくれる働きだそう。抗酸化タンパク量が少ない場合には、紫外線ケアに加え抗酸化作用を持つサプリメント(例えばコエンザイムQ10やリポ酸など)を補うしかないとのこと。筆者の「抗酸化力」は高めのスコア「4」でした。

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頭皮ストレスチェック結果には、真実の数値がズラリ

 これらの結果は「頭皮ストレスチェック結果」としてデータ化されるので、薄毛予防に効果的なセルフケアに役立てたり、定期的にチェックを受けて頭皮や毛髪状態を比較したりすることもできます。

『MY HAIR ARRANGE(別冊家庭画報)』