サイゾーウーマンコラム五郎丸ブームに浮かれたフジテレビ コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 ラグビーの「五郎丸ブーム」に浮かれる、フジテレビ報道班がやらかした過誤 2015/10/23 21:00 週刊ヒトコト斬り 「Number PLUS ラグビーW杯完全読本 2015 桜の決闘」(文藝春秋) ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎隙あり! 五郎丸ムーブメントの熱冷めやらず。それはわかるが、22日のフジテレビの『みんなのニュース』にはびっくりしたなぁ。五郎丸生出演でウキウキなのはわかるが、開始から1時間、ほかのニュース一切やらずに、延々と五郎丸まつりでわっしょいわっしょい。田中史朗と畠山健介も出てたけど。 天然ボケの田中と、関西人としてオチをつけようとする畠山。バラエティの空間でクールな五郎丸を際立たせるためには、このメンツがベストバランスであるな。って『みんなのニュース』、バラエティじゃなくて報道ですけど。 「五郎丸の苗字のルーツを取材してきました」「合コンで福山雅治歌ってたってホントですか?」等で埋め尽くされた1時間。「ポーズはやってますがどーですか?」って、何聞かれても修行僧のように「ラグビーを知っていただけるきっかけになれば」と心を無にして唱えていた五郎丸。どうか五郎丸を壊さないでやってくれ。 最後、「2019年W杯に向けての目標」を手書きさせられたフリップの、「日々の努力」の「努」の字を間違えて書き直していた五郎丸。きゃあああああ。五郎丸を壊さないでやってくれぇ! ◎脳裏にはHIROを浮かべ 東村アキコのスタートしたばかりの連載マンガが、いろんな声のため休載に。ヒモを題材にした『ヒモザイル』(講談社)。いいタイトルだなぁ。しかし、「専業主夫をヒモ扱いするのか!」等々の声が起こりやむなく中止。真木よう子の元ダンナは声上げてないだろうな。 「女の方が働いてる」のさまざまなケースと、そこに至る機微がこれから描かれるのを楽しみにしてたのに。休載という大事に至ったのは、タイトルが秀逸すぎたのが一因かも。「ヒモザイル」。本当に、いいタイトルだ。 自他共に認めるヒモ男・アレクサンダーのブログも大人気だし、生き方のひとつとして、今、ヒモがキテる。そんな「ヒモブーム」の火付け役になったかもしれない注目のスタートだったのに。「ヒモザイル」。……これ口に出して言ってみたいだけかもしれない。 ◎現実世界を仕切る魔法 テレビをつけながら仕事をしていたら、『スター・ウォーズ』のテーマ曲が。ああ、そろそろ新作の封切りが近づいてきたもんな、と顔を上げると、『ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会~』なる催しのCMであった。もうお前んとこの持ち歌かい。ま、買い取ったんだからそうなんだけど。 本当に、ディズニーに使えない魔法なんて、この世の中には、ない。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/22 16:26 関連記事 ファン急増のラグビーブーム、五郎丸選手らの“テレビ仕事”で心配されること第二の人生スタートの小阪由佳、改名「有花」と保育園立ち上げの前にやるべきこと大開脚写真でつまづいた、香里奈の“1カ月限定”ブログが果たす役割とはラグビー日本代表、南アフリカへの勝利に沸く芸能界に現れた大物の祝詞「喪服で牛歩戦術」の山本太郎が醸す、安保法案をめぐる日本のムード 次の記事 JUMP“単独”決定、ジャニーズ大みそか >