エビちゃんブームから10年、「AneCan」メーク特集に現れた「古い」という言葉の重み
「AneCan」(小学館)10月号、誌面はすっかり秋。「今季は丈も色味も『ちょいゆる』」と表紙に書いてあるだけありまして、お尻が隠れるロングニットに膝下丈スカート、そしてロングカーディガンなど、モデルさんが着てもなかなかバランスを取るのが難しい格好が流行のようです。こんな丸太みたいなバランス、江原啓介さん(痩せる前)しか着こなせないですよ。今季の流行が少々難しいことは「おしゃれ有名人の秋イチ買いリスト」からもわかります。美香さんが紹介しているワンピ2枚は両方とも2万弱ですが、着回しが大切なOLにはとても厳しいお色。鮮やかな黄色とブルーです。紗栄子さんのセレクトは、やけに若い!! ブランドからして「AneCan」層には少々厳しいです。年相応なアイテムもありますが、それは高い! う~ん、流行とか「AneCan」っぽさは紗栄子さんには関係なしかな?
<トピックス>
◎おしゃれ有名人の秋イチ買いリスト
◎アイメーク、今っぽバランスはこのくらい!
◎メンタル強い人になる方法
■「先輩の顔、古いッスよ(笑)」と笑われる側に!
先月号の「残念へアメーク」企画が好評だったのでしょうか。「アイメーク、今っぽバランスはこのくらい!」という企画のもと、メークを「やらなすぎ」から「やりすぎ」まで4パターンに分けた解説がありました。が、写真を見ても薄めの2つと濃いめの2つという認識しかできません! ご丁寧にアイシャドウやアイラインの色の乗せ具合を○×記号でジャッジしてたりするものの、筆者のメーク偏差値ではわかりません……「AneCan」読者層の年齢なのに……。
写真を見てもわからないのでテキストに目をやると、読者に“やりすぎ感”を抑えるよう要所要所で訴えていました。「アイラインは“引きました感”はやめる!」「アイシャドウはベタっとのせない」と警告したり、そもそも企画のリードでも「昔のままのグラデーション塗りすぎは古くさい」という一文があったり。それでトドメは、「何年か前まではこんなメークしてたかも!?という人も多いはず」というメークを例に出して、「盛り過ぎて古い」と一蹴。
そっかぁ、最近まで「そのメーク古いッスよ」って言う側のつもりだったのに、いつの間にか「古ッ!」と指摘される方になっていたのですね。時の流れは早いものです。「CamCan」が天下を取っていたのだって、エビちゃんブームの2006年前後だし、もう10年前! 当時のメークで生きている読者もきっと多いことでしょう。ページ全体から「あの頃の顔はもう古いのよ!」という警鐘を感じましたよ~。バブル時代のヘアメークを笑っていられる身分ではもうないのですね!