[女性誌速攻レビュー]「AneCan」10月号

エビちゃんブームから10年、「AneCan」メーク特集に現れた「古い」という言葉の重み

2015/09/30 20:00

■AneLadyはSNS関係で悩みがち?
 「メンタル強い人になる方法」企画には、ダレノガレ朋美さん、ノンスタイル・井上裕介さん、高橋真麻さんが「いつもポジティブで前向きなあの人」として登場です。最近の「AneCan」は、先月号の企画「イヴルルド遥華の『SNS改名』で運気UP!」を始め、「なんだかうまくいかない今日この頃。だから……」的なテーマが多いですね。

 この3人が読者の悩みに答える「メンタル力UP Q & A」と簡単なインタビューでページが構成されているのですが、ダレノガレさんがとても優しい、というか鈍感……? な人だと知りました。読者からの質問「SNSで友人の飲み会投稿を発見。自分が誘われていなかったことに、びっくりするほど落ち込んでしまい困ってしまいます」という、聞かれたこちらが困ってしまうような問いに、ダレノガレさんは「大抵は、気を使って呼ばなかっただけ。『誘ってよ』と言ってしまおう。友達同士の会合に呼ばれないのは、『忙しそうに見えた』ってのがほとんど」と優しく答えています。え……違うよね、呼ばれなかった理由!

 ノンスタイル・井上さんは独自のスーパーポジティブシンキングを披露。とにかく「嫌なことが起きたら、逆の理由をつけていいことに塗り替える!(中略)『話しのネタになるぞ!』とかね」とのこと。見習わなければ……って、全然参考にならないよ! 

 それにしても読者からの質問18問中、5問がSNSでの悩み。SNSで「いいね!」が付かないとすごく落ち込む、SNSで友人が幸せそうだと自分が不幸な気がしてくる……人の投稿を見ては落ち込み、自分で投稿しても落ち込みと、心労が絶えませんね。「AneLADY」はブログを開設している人も多いようですし、こういったSNSでの悩みが特に多いのかもしれません。そんな「AneLady」の特徴を知ってか知らずか、井上さんは「『ケーキがおいしい(ハート)』とか『ハワイにいます(ハート)』なんて幸せをアピールするだけの投稿は、しないほうが得策。世の中、圧倒的にみんな他人の不幸が好きだから、やればやるほど『いけすかないやつ!』って嫌われますよ」と、バッサリ。そういう内容を投稿するために生きてるのが「AneLady」ですよ……。

 最後に一言。リードに書かれてる「誰だって、心がポキッとね…」で思い出したのが、山口智子さん。あの方こそメンタル最強なのではないでしょうか。どう見てもロンバケの頃から少し年取ったなという程度しか見た目に変化がないような、髪型もメークもアップデートなし! ブレない自分を持っている山口智子こそ、精神面・外見面ともに「AneCan」の目指す像にふさわしいのかも!?


最終更新:2015/09/30 20:00
『AneCan(アネキャン) 2015年 10 月号 [雑誌]』
昔とった杵柄を一度捨てる勇気を!