サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「AneCan」の視線乞食ファッション カルチャー [女性誌速攻レビュー]5月号 他者の目線を欲する「AneCan」の、“察してちゃん”ファッションが重すぎる! 2015/04/26 16:00 女性誌速攻レビューAneCan 「AneCan」(小学館)5月号 「AneCan」(小学館)5月号、まず一番に開いたのは恋愛特集「『元カノと妻』『元カレと夫』の違い!」。既婚男女100人からのコメントと座談会で構成されています。開いた瞬間に目に入ったのは、「妻は…つまらないギャグに笑ってくれる。俺といると楽しそうにしてくれる。いつも励ましてくれる女性だったので、プロポーズ」というコメントと、そこに添えられた「AneCan」からのメモ「ずっと味方でいてくれる女性を伴侶に選びます」。……はい、結婚したい皆さん! つまらないギャグは殿方に試されているのですよ、つまらなくても笑う! とにかく笑う! ここは舞台、わたしは女優! とにかく演じましょう! というか、そもそも元カノ・元カレと妻・夫を比較することから間違っていませんか? 「○○なところが元カノ・元カレと違ったから」といくら言ったところで、自分が結婚したのは、ほかの男・女が結婚相手に選ばなかった元カレ・元カノですよ! そこ忘れてませんか? だからもう、出会ったタイミング(結婚を意識した年齢とか?)と相性、そして、そもそも両名が結婚を望んでいるか、だけなのではと。あ、それじゃ特集が成り立たないか……次第に鼻息荒くなってしまいすいません。 <トピックス> ◎既婚男女各100人に聞きました。「元カノと妻」「元カレと夫」の違い! ◎ふなっしーAneCan専属モデル、デビュー! ◎細かすぎるシーン別「こんなとき、何を着る?」 ■ああ、もえちゃんはどこへゆく…… ふなっしー、「AneCan」専属モデルデビュー。ぷにモ(ぷにぷにモデル)に続いてふなっしーとは、AneCanにおける、モデル基準は体形ではないようです。昨今の、痩せ過ぎモデルに対する「AneCan」流風刺なんでしょうかね。少し時間差あるけどね。 とにかく何でも手を出す「AneCan」は、商機に余念がないと言うか、金の匂いを嗅ぎ付けるパワーが強いというか。そう考えると、ふなっしーとのタッグはピッタリ。そして、看板モデルの押切もえさんも、何にでも手を出す、いやいや、多趣味で有名ですよね。この間も『有吉反省会』(日本テレビ系)で拝見しました。趣味の「農業」が、実は「なんちゃって」だった、という話。よかったー! ゴーストライターとか出てこなくてー! なんちゃってなことくらい想像ついてましたよね。だって、趣味が20個以上(『有吉反省会』より)ってどう考えても無理ですよ。 蛯原友里といえば「ハーブ」、高垣麗子といえば「食」など持ち場がある一方、なかなか1つのイメージが定まらない押切さんは、「『喝!迷える女子の人生相談』の出版記念 湯山玲子×押切もえ スペシャル対談」の吹き出し写真からしても、足元がフワフワしちゃってます。「歴史、文化、文学、美術…すべての教養を身につけるには、時間が足りない。今のうちに始めないと!」と、力強く言っています。これ以上趣味を増やすのですね……? で、湯山さんの答えが「遊びの筋肉をつけて、常に動き続けることが大切」ですからね。噛み合ってないしーー!! なにをそんなに焦っているのでしょうか。いや、でも思い当たるわ……。そういう年頃ってまとめ方でいいでしょうか。 12次のページ Amazon 『AneCan(アネキャン) 2015年 05 月号 [雑誌]』 関連記事 書くだけで幸せが湯水のように湧く……「AneCan」の恋愛を叶える“秘技”に不穏な気配「AneCan」が体現する、“35歳にまでにしておくこと”は結婚でも出産でもない!?“狙い通り”人生の「AneCan」モデルが説く、「周りと比べないで」文脈のトラップ「AneCan」の卵子凍結特集、アラサー当事者をスルーした親の小言のような“正しさ”