サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「nina’s」のインスタグラマー対談がツライ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「nina’s」9月号 「nina’s」の人気インスタグラマー対談は、子どもをダシにしたセンスと自我のぶつけ合い 2015/08/27 17:00 女性誌速攻レビューnina's それぞれの地域のページに記載されている「特徴」「方言」「独自の風習」もザックリ分けの弊害か、「都会→アクセスの良さ」「地方→自然がいっぱい」のパターンしかなかったり、九州と関西で独自の風習「一升餅」(子が満1歳を迎える際のお祝いもの)がかぶっていたり。漂うこじつけ感にばかり目がいってしまいます。つまり全国を平等にカバーしようとするあまり、凸凹した個性が削がれて、どこも同じになってしまったという悲しい現象に……。 「関東ママたちから『アウトドアに挑戦したい!』という声を多く耳にしました!! そんな中、『でも、裁縫などの手仕事も楽しい』と様々なことに興味津々の様子でした」といった一文からは作り手の悲鳴が聞こえてきそう。だったら思い切って「北海道のオシャレヒグマ(マ)見参」とか「ずんだパワーの伊達ママ宗」とか「常に広島カープ色の赤ヘル軍団」とか地域性をゴリゴリに押し出してしまってもよかったのでは……。とにかくこの企画でわかったのは「関西以西のママは、頭にターバンみたいなの巻きがち」ということでした。 とはいえ、このページを見る限り、どの地域のママも頑張りすぎないナチュラルオシャレで、ファッションの地域格差は縮まる一方だと感じました。そこにはやはりスマホの普及と通販サイトの充実、インスタやFBなどオシャレを発信できる場の存在が大きく関わっているのでしょう。今はまだ東京以外ですと葉山や大阪くらいですが、今後各地域から人気読者ママがアイコンとして登場してくることが予想されます。もともと家族や絆、日本文化が大好きな「nina’s」が地元密着層をどう取り込んでいくのか、そのあたりにも注目したいと思います。 (西澤千央) 前のページ123 最終更新:2015/08/27 19:05 Amazon nina's(ニナーズ) 2015年 09 月号 [雑誌] 「大人のドッジボール」……字面がエロイよね! 関連記事 冷えとり、マクロビ、ツボ押し……「nina’s」のトンデモナチュラルな“2人目妊活”日用品は外国製なのに、七五三は伝統的に! 良妻賢母が愛国と結びつく「nina’s」ママ「nina’s」ママの意識の高さと相性のいい、本物のダメパパ鈴木拓「nina’s」に漂う、“手間暇をかけた暮らしこそ幸せのカタチ”という強迫観念自ら“おしゃれ業界ママ”と言ってしまう「nina’s」の自家発電ぶり 次の記事 A.B.C-Z塚田、迷走時代のキャラ >