サイゾーウーマンコラム寺を飛び出した息子に憤る檀家 コラム 介護をめぐる家族・人間模様【第50話】 長男に拒絶された住職のさびしい晩年――北陸地方、寺を飛び出した息子に憤る檀家 2015/04/12 19:00 介護をめぐる家族・人間模様 今は前住職の遠縁の人が来てくれて、やっと落ち着いたところだという。だが、多賀さんの眉がまた曇った。 「それがね。今頃になって何を思ったか、順正さんの息子さんが急に僧侶になりたいと言い出したそうなんですよ。で、『これから修行させるから、いずれはこの寺に戻れないか』と、檀家総代のところに連絡がきたというんです。まったく呆れてものが言えません」 どの面下げて、とはこのこと。人の親となれば、子どものためなら恥もかけるのか。だったらもっと早く、その親の気持ちに気づいていれば、住職との関係も変わっていただろうに。 前のページ123 最終更新:2019/05/21 16:02 Amazon 『葬式と檀家 (歴史文化ライブラリー)』 地域社会からの期待と義務を捨てても行きたい道がある 関連記事 倒れた親は施設か家か、延命はどうする? 問いの中で“親の介護”を描くマンガ3冊「故郷なら言葉が通じる」母親のお骨とともに故郷に戻ってきた父親通勤の途中で介護する一人息子「自分の親のことだから、妻には負担をかけたくない」「老いた親と会話しなくても、そばにいるだけでいい」死期が迫った息子の決断介護休業で母を看取った女性管理職、「これ以上続いたら仕事は辞めるしかなかった」 次の記事 言葉が通じない!! トホホクーポン事件簿 >