カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」1月22日

「婦人公論」でたかじん長女が、愛憎入り乱れる父への思いを告白

2015/01/19 21:00

 「おもちゃを買ってくれた」「(教育のためと)『名犬ラッシー』を見せられた」「高校受験に失敗した私を励ますために手紙を送ってくれた」……出てくるエピソードは、離れて暮らしてはいても、いたって普通の親子の情。母親は娘の前で父をけなさず、別れてからも子どもの休みごとにやしきの実家に泊まりに行っていたといいますから、なんという糟糠の妻。「(付き合う女性が)自分より年下となると、どうもそれが受け入れられない。今までとは違う嫌悪感を抱くようになっていました。今思えば、この中に嫉妬のようなものが混じっていた気がします。本来なら娘の私に注がれるべき愛情じゃないの、と父に言いたい気持ちがあったのだと思う」。なかなか胸を締め付けられる言葉です。

 皮肉なことに、巻頭特集には石田純一の長女すみれのインタビュー「明るい性格はパパ譲り。初めての経験にワクワクします」がありまして、この2組の親子には、“芸能界に生きる父と、その娘”という共通点のほか、幼い頃に両親の離婚を経験し、母方に育てられたという共通点もあるんですよね。一方はあふれんばかりの笑顔で「パパはマイペースで、ほわーんとしているから。なんだろう、おしゃれを意識する“ゆるキャラ”みたいな感じ(笑)」と語り、一方は「独占告白」という形で父を懐古する。当人はどうすることもできない親子関係というものの残酷さをまざまざと見せつけられた思いです。

 しかしこういうときいつも思うのですが、どうして再び「結婚」しちゃうんでしょうね。女遊びで妻と別れたのなら、一生女と「遊んで」暮らせばいいのに。年若い女と結婚することに、愛という名の優越感を覚えているのでしょうか。愛に燃えカッコよく殉じた後に残るのは、きな臭い燃えカスだけだというのに。
(西澤千央)

最終更新:2015/01/19 21:00
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