サイゾーウーマンコラム女性の生き方は日々多様化している コラム 深澤真紀の「うまないうーまん」第21回 いまは“多様な女性の生き方”の過渡期、現状を悲観せず生きやすい道を選ぼう 2014/12/22 22:00 深澤真紀の「うまないうーまん」 「同性カップルや機能不全家族を想定していない、自民党の「『第24条』改正草案の狭窄」では、「婚外子相続」についての民法を、「婚外子も嫡出子も等しい配分で遺産相続できる」と改正することに対して、自民党内の保守派議員が「家族が崩壊する!」などと大反発をしたことから、自民党の憲法改正案では「家庭生活における個人の尊厳と両性の本質的平等」をうたっている第24条に、「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」と追加することが含まれていることが問題だと書いた。 「『入籍』は間違い、正しい『戸籍と婚姻』と『夫婦別姓』についても知ろう!」では、「婚姻届を出す」=「入籍」ではなく、なぜならそれは戦後の「新民法」では、結婚する場合、男性も女性もそれまでの親の戸籍から抜けて、「新しい戸籍」を作るからだと書き、さらに夫婦別姓をめぐる現在の状況などを伝えている。 「結婚情報誌は教えてくれない、婚氏続称の落とし穴や『300日問題』の無戸籍児」では、「戸籍と婚姻と子供」について、結婚における姓の問題や、戸籍での長男長女などの記載、離婚してほかの男性との間に子供ができても、300日以内だと前夫の子供と推定されることから、それを避けるために無戸籍児になってしまう問題などを取り上げた。 「大沢・喜多嶋問題から考える、『生物的な親』と『法律上の親』をめぐる問題」では、俳優の大沢樹生と前妻で女優の喜多嶋舞の長男に関するDNA鑑定の結果をめぐる問題、また性同一性障害の元女性である男性が女性と結婚し、第三者の精子提供を受けて子供を妊娠出産したことについて、最高裁が「この子供を嫡出子と認めるべき」という判決を出したことから、婚外恋愛や性同一性障害や生殖医療などによって、「嫡出子」=「実子」=「生物的な子」と、単純に判断できない場面が増えていることを書いた。 「『血縁こそ家族』思想が壁となる、里親と養子縁組の未周知問題」では、芦田愛菜主演のテレビドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)に対して、児童養護施設などの関係者から抗議の声が上がり、「番組中止を求められる」ほどの問題になったことから、赤ちゃんポストや児童養護施設、さらに養子制度や里親制度について見ていき、「血縁のある家族」こそ「本当の親子」という幻想だと語っている。 前のページ1234次のページ Amazon 日本の女は、100年たっても面白い。 関連記事 深澤真紀氏の至言「結婚=自意識の発表会」ではなく、制度として参加すべき完璧を求める社会が闇に追いやった、出生前診断による選択的中絶問題「家庭を壊さずに不倫できる社会に変わっていく」、植島啓司氏が語る愛の変遷子どもや親のことも話し合わない、やくみつる夫妻の「委ねられている」という着地点すべての夫婦は“特殊”、「こうあるべき」を無視していい