サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「婦人公論」は矢口よりシングルファザーを読もう カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」11月22日号 「婦人公論」矢口真里のお詫びよりも深刻な、シングル・ファザーの差し迫った現状 2014/11/15 19:00 女性誌速攻レビュー婦人公論 「婦人公論」(中央公論新社)11月22日号 ついにあの人が「婦人公論」に登場です。1年半の沈黙を破り、先日『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)で生放送復帰を果たしたタレントの矢口真里。「本誌独占・再出発への決意」と銘打たれているように、紙媒体では「婦人公論」だけ。ということで、放送当日、矢口登場を引っ張るだけ引っ張った『ミヤネ屋』さんに倣って、矢口の手記は後ほど。 今号の特集は「女性ホルモンと免疫の力で不調を撃退する」です。こちらも「婦人公論」お得意の更年期ネタ。表紙を飾っている渡辺えりが更年期障害のつらさをこう表現しています。「今思えば更年期障害というのは、自分で自分を否定する病なのではないか、という気がします。こんなことでいいのか、私はもうダメなのではないかと、ひたすら自分を否定し続ける。だから苦しいのです」。40歳を過ぎた頃から、男性が急に自分に冷たくなったと感じていた渡辺。それもまた更年期の症状をさらに悪化させたと語っています。「実際、欧米の女性に比べて日本の女性のほうが、更年期の症状が重い傾向にあると聞いたことがあります。もしかすると、女性の価値を若さにのみ見出しがちな日本の社会に、その原因の一端があるのかもしれません」。若さを失えば冷遇され、若さに固執すれば嘲られ、あぁどうすりゃいいのさ人生80年。女性ホルモンの減少という一大事と闘いながらも懸命に生きる中年女性に励ましのエールを!! <トピックス> ◎特集 女性ホルモンと免疫の力で不調を撃退する ◎矢口真里 「大丈夫」、恋人のその一言が背中を押してくれた ◎それでも弱音を吐けないシングル・ファザーの知られざる苦難 ■それでもやっぱり戻りたい芸能界 それでは大変長らくお待っとさんでした! 矢口の独占手記「騒動から1年5カ月。再出発への決意 『大丈夫』、恋人のその一言が背中を押してくれた」を見てみましょう。2011年に俳優・中村昌也と結婚し、ブログなどで仲睦まじい生活をつづっていた矢口ですが、その2年後、女性週刊誌に矢口浮気の一報。それも夫と浮気相手が自宅で鉢合わせるという、嘘のようなシチュエーション……まもなく2人は離婚し、矢口は芸能活動を無期限休止してテレビのワイプから姿を消したのでした。と、あれから1年半……男女逆で同じシチュエーションを経験した大鶴義丹がもてはやされていたのが遠い昔のような気がしますね。 引きこもっていた期間の話、渦中の恋人・梅田賢三氏との関係について、支えてくれた家族や友達のエピソード……特に目新しい話はなく、もちろん離婚の核心についても「中村さんと離婚の話し合いの場で、プライベートのことをお互いに一切口外しないという約束をしてもらいました」として頑なに触れず。あくまで「お詫びしたい」というトーンです。 ただ読めば読むほど、矢口がなにを誰に“お詫びしたい”のかがわかりません。もちろん自宅に恋人を連れ込み、その現場を夫に目撃されているという報道が真実であるなら、矢口に非があるのは否めません。そのことで番組に穴を開けたというのも、職業人としては責められるべきことでしょう。仲良し夫婦と信じて応援してくれたファンもショックだとは思いますが、言ってみれば一組の夫婦の別離。アイドルという立場はとっくの昔に卒業してます。大鶴のときのように「ダメな男だね~」と笑って済ませてはもらえない、巨大な“総意”に対して矢口は詫びなければならないのでしょう。 12次のページ Amazon 婦人公論 2014年 11/22号 [雑誌] 関連記事 現代だったら炎上案件、戸川昌子が「婦人公論」で“溺愛と虐待”の育児を語る「婦人公論」読者に届くか? “いい子で生きていくと決めた”氷川きよしの不自然インタビュー「婦人公論」に射した、笑福亭仁鶴のラブラブ夫婦対談という希望の光「婦人公論」貯金特集に登場、競艇で3億円負けた男・坂上忍の名言対等な友達からスワッピングまで! 「婦人公論」が提唱するオトナな関係性