サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー酔っ払いメイクを推す「ar」の“かわいいのひとりよがり”感 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」10月号 酔っ払いメイクを推す「ar」の“かわいいのひとりよがり”感 2014/10/04 19:00 女性誌速攻レビューar 「ar」2014年10月号(主婦と生活社) ビューティ&ファッション誌「ar」(主婦と生活社)10月号はファッション特集号。キャッチフレーズは、「可愛く生きることが何よりダイジ 可愛い服が何よりスキ(はぁと)」。そこまで言い切るなら、「ar」の考える「可愛く生きること」とは何か見せていただきましょうか。ってことで、まず開いたのは「ローラとニットの秋物語」という8ページの企画。 「秋物語」と題しているだけあって、「お出かけするのダイスキ。でも、天気予報は雨…。(中略)今日は旅の本でも眺めて、旅行気分に浸ろうかな~」「楽しみにしてたシネマデート。ポップコーンBAGで驚かせちゃうつもり」といった、物語風の説明文が添えられています。ファッション誌のシチュエーションプレイは、まんま読者の理想のライフスタイルと言えます。「ar」ではどんなストーリーが展開するのかしら……と期待していたら、物語風な文章は前述の2つだけで、あとのページは単なる服の紹介に終始していました。2ページ以降当初のテーマを見失うって、あわてんぼうのおつかいか! <トピック> ◎ローラとニットの秋物語 ◎中村アンのすべて ◎小悪魔ムンムン顔を作りましょ!!! ■たくさんいすぎて区別つかない というわけで、雨後の筍状態のハーフモデルタレント界において別格的存在のローラを、よくわかんない企画で潔く無駄遣いした自由な「ar」ですが、一方で「中村アンのすべて」という企画も組んでいます。っていうか、アレ? 中村アンのWikiを見たら、「本名は、中村友子」「江東区深川出身」とありますが、「ハーフ」の文字はどこにもないじゃないですか。聞くところによると、ハーフに見えてハーフじゃないというのが、彼女の持ちネタらしいですね。“雨後の筍モデル”という認識しかなかったオバさんは知りませんでした。フーン。ま、どっちでもいいか。 中村アン自身も“そういう存在である”という自覚があるのか、インタビューでこんなことを語っていました。 「もともと明るい色は好きなんだけど、正直、テレビでは目立つためにカラフルな衣装を選んでいたの。少しでも視聴者の目に留まるようにって」 「私の場合、これができなかったらもう次は呼ばれないよって言われたり、切羽詰まった状況の方がうまくいくんです」 「『めちゃくちゃ必死っぽい』なんて、グサッとくる言葉を言われたこともあるけど、でも実際に必死だからなぁって(笑)」 「人からどう見られているのかって急に不安になったり、“気にしぃ”な部分が出てきたりもするんだけど、そういう時は思いっきり落ち込んで泣いちゃう!」 「仕事が全然ない空虚な日々を経験したからこそ、今は毎日働きたいし、プライベートも充実させたい!」 12次のページ Amazon ar (アール) 2014年 10月号 [雑誌] 関連記事 感情を解き放って「自分が満足状態にあること」=モテだと促す、「ar」の残酷さ女子グラビアは秀逸でもイケメン消費が下手! 女性誌の弱さを露呈した「ar」ダイエット企画に「○kg痩せ」は必要ない! 統一された世界観で女子を救う「ar」“雌ガール”と“おフェロ”推し「ar」は、女が女を愛でるための雑誌「I LOVE mama」の良妻賢母企画に見える、世間からの偏見と闘う孤独な姿