サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」宇多田ヒカルの婚約者の言葉に泳がされた、日本取材陣の失態 コラム 噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第209回】 宇多田ヒカルの婚約者の言葉に泳がされた、日本取材陣の失態 2014/02/11 22:00 女性週刊誌ぶった斬り! 「女性自身」2月25日号(光文社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 第209回(2/7~11発売号より) 佐村河内守のゴースト問題は大きな波紋を呼んでいる。特に彼を現代のベートーベンと祭り上げたNHKが早々に謝罪したものだから、それに追随し彼を持ち上げた多くのメディアも、謝罪ラッシュ! 女性週刊誌では「シリーズ人間」で佐村河内を取り上げた「女性自身」が「障害者だからといって、事実の追及が甘くなった」との“本心”を吐露している。やっぱり、そんな認識だったのね(笑)。 1位「宇多田ヒカル 逆プロポーズで求めた『新しい家族』『呪縛の母との訣別』!」(「女性自身」2月25日号) 2位「わが子を『ジャニーズに入れるために、いま必要なこと』」(「週刊女性」2月25日号) 3位「ジャニー喜多川狙うは『オリンピック開会式』ジャニーズ60年の“集大成”」(「週刊女性」2月25日号) 宇多田ヒカルの電撃再婚情報は、イタリア地元紙の“スクープ”という、芸能ネタとしても異例のものだった。もちろん日本マスコミも、その後こぞって宇多田再婚を追跡し、今週の女性週刊誌も全誌が宇多田再婚を取り上げている。中でも、力が入っていたのが「自身」だ。何しろ宇多田とお相手のイタリア人バーテンダーが住むロンドン、そしてバーテンダーの出身地であるイタリアにまで行って取材を敢行! 経費削減ばかり叫ばれている雑誌業界の、しかも女性週刊誌の取材としては破格の頑張りを見せたのだ。 しかし——。結果を先に言ってしまえばかなり残念なものだ。まず記者はロンドンのホテルのバーに行く。宇多田の婚約者がバーテンダーとして勤めるバーだ。そこで働いている婚約者に声をかけた。おそらく、“客”としてバーに入ったであろう記者は婚約のお祝いの言葉と同時に花束を彼に渡した。おいおい! 勤務中に取材のために声をかけるのはいいとして、花束を渡すのは、やりすぎだろ。取材のルールとしても問題だし、仕事中の人に対して、かなり迷惑な行為だ。何を狙ったのかもわからない。滅多にない海外取材で、肩に力が入ったのか? 突飛なことをしようと、舞い上がってしまったのだろうか……。 そんな残念な「自身」記者だが、婚約者はキチンと対応したらしい。「僕のどんな話を聞きたいのですか?」「ここは職場ですのでプライベートな話は…」ともっともな会話が繰り広げられたようだ。記者は“客”でもあるから、話しかけられて無視するわけにはいかない。しかもそこは高級ホテルだ。もちろん記者も多少は粘ったのだろう。こんな言葉を婚約者から引き出した。 「“彼女”と相談したうえで、あらためて連絡させてください。撮影ですか? それも今はやめてもらえますか」 さらに婚約者は記者に小声でささやいたという。 「必ず連絡します。心配しないで…」 123次のページ Amazon 『Wink up (ウィンク アップ) 2014年 03月号 [雑誌]』 関連記事 “暴露癖”婚約者と“拝金主義”芸能プロ……宇多田ヒカル、再婚報道加熱の大誤算「東京五輪の接待ステージか」ジャニーズ舞台、森元首相鑑賞で飛び交う黒い疑惑「ベッドで毎晩、自由にされ続けた」元ジャニーズが語る合宿所時代元ジャニーズがつづる、ジャニー喜多川のすべて『ジャニー喜多川さんを知ってますか』素人より西川史子、デヴィ夫人のターゲット変更に見た、“上流階級”の喧嘩作法