サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー真面目な「steady.」が下世話に!? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」9月号 自称「メンヘラホイホイ」男登場で、真面目な「steady.」が一気に下世話に 2013/08/24 16:00 女性誌速攻レビューsteady. ■納得いかない「ぽっちゃりの恩恵」 今でこそ、ぽっちゃりさん向けの書籍や特集が増えましたが、他誌にさきがけてぽっちゃり分野を開拓したのが「steady.」です。今月は、元祖ぽっちゃりタレント・磯山さやかさんを押し出し、「今、ぽっちゃりガールがモテている!」という特集を組んでいます。 磯山さんのほかにも、谷澤恵里香さんや野呂佳代さんなど、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でお馴染みのメンバーも登場。同番組は、ぽっちゃりブームに影響を及ぼしているようです。 記事を読むと、ぽっちゃりさんたちは、ぽっちゃりであることで、結構な恩恵を受けているとか。例えば「どんくさくても、なんとなく可愛いねで済まされる」「男性から、パクパク食べるから誘いやすいと言われる」「男の子から触りたいと言われる」「いつも人に囲まれる」など、いことずくめ……だそうで。しかし、そんなちっちゃな恩恵エピソードを聞くたびに、美人は高いものをプレゼントしてもらったり、賞賛されたりなど、もっとレベルの高い恩恵を受けているのでは? と思ってしまいます。 磯山さん自身は『ぽちゃモテ!』(宝島社)を発売し、ちゃっかりぽっちゃりをビジネスとして成功させているようですが、いち読者があえてぽちゃモテを目指すのは、危険な気がします。 ■たかが浴衣に言いたい放題 今月は「夏(はぁと)恋ざわめきトーク!!」という恋愛ネタの読み物ページもありました。「恋の赤ペン先生」こと阿部卓哉さんと、男女4人(男1、女3)が、読者の夏の恋愛エピソードに対してアドバイスを行うという企画なのですが、今までの正論かつポジティブ一辺倒の「steady.」とは違った内容になっていました。 例えば、「グループデートでお祭りにいった時、女子の中で自分だけが浴衣を着て行ってしまった。事前に確認すればよかった」というエピソードでは、浴衣を着て行った子に対して、「ハメられたんだ」「『ハメられた自分』を、みんなに知られることがつらい」「何考えてんだろ、この人と思う」など、手厳しい意見が飛び出していました。 ほかにも、「男4、女2の計6人で旅行にでかけた際、魔性っぽい女友達が、A君、B君と関係を持った」というエピソードでは、その魔性っぽい女友達に対して、「こういう子っているよね」「メンヘラなのかも」と言いたい放題。1人の男性が、「僕、メンヘラホイホイていわれてて」「そういうコって、男を誘ってるような目をしてるんだよね」などと、ちょっとイラっとする自分語りまで披露。今までの「steady.」にあるまじき下世話さを見せていました。 優木さんのように「真面目に結婚を語る」ページがありつつも、「男女の本音が垣間見える」ページもある。「steady.」らしさを保ちながら、ちょっとだけ下世話な好奇心も満たしてくれる。「steady.」は今後もこの方向性でいくのでしょうか? 来月号に期待です。 (芦沢芳子) 前のページ12 最終更新:2013/08/24 16:00 Amazon 『steady.』 「メンヘラホイホイ」の言葉に脱力 関連記事 「steady.」読者を結婚から遠ざける、「男を追い詰めるべからず」という教訓ネイルケア、DVD鑑賞――「steady.」提案の自信アップ術がささやかすぎる「steady.」モデルとして、優木まおみが結婚指輪に「普段使いのブランド」を選んだ妙保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」ぽっちゃりさんの憧れ・磯山さやかが、「steady.」で見せたいじられモテ術 次の記事 汚部屋暮らしの私が化粧水を手作り!? >