大久保ニューの【美のぬか床】 第5回

死化粧のような上沼恵美子の白肌に愕然! BBA肌に必要な「照り」を取り戻せ!

2013/07/20 14:30
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(C)大久保ニュー

 いやー、夏ですね。暑いですね。冷蔵庫でキンキンに冷やした化粧水&御パックが気持ちいい季節☆ 夏といえば怪談の季節ですが、先日、ちょっと背筋が寒くなるというか、考えさせられる体験をしたので、聞いていただきたい。

 夜明けまで仕事をしたので、目覚めると昼近くだった。起き抜けに何気なくテレビをつけた瞬間、私はギョッとしてしまった。テレビ画面には、上沼恵美子の料理番組が映し出されたのだが、その恵美子の顔が白すぎるのだ。「上沼恵美子だ」と認識するよりも先に、あまりの白さに「怨霊!?」と思ってしまったくらいに。ホラー映画に登場する怨霊(惨殺された過去アリ)と同じような白い顔……おそらく本人は「美白メイク」のつもりなのだろうけれど、これは果たして美しいのか? 古来より「色白は七難かくす」と言われているが、「霊に見えるほど白い」ってのは、もはや新しい「難」なのではないだろうか? 

 この白すぎる顔面、若い娘さんだったならば、普通に「美白」と思えたのだろう。例えそれが不健康な生活による白さだろうと、若いコだったら美しく見えるのかもしれない。内側から溢れる生命力は、白さを「輝き」に見せてくれるはずだ。しかし、歳を取ってくると、「白けりゃいい」では済まなくなるようだ。元来、美人顔である恵美子なのに、白すぎ顔に引かれたルージュには「死化粧」というニュアンスが漂う。やはり中年に必要なものは「健康美」なのだなあ……と、テレビを見ながら痛感した。

 「美しくありたい」は、死ぬまで思い続けることかもしれないが、若い頃のマニュアルが、死ぬまで通用するとは限らない。まだまだ女の間には、絶対的な「美白信仰」と「痩身信仰」があるけれど、どちらも過度にやってしまうと「死の臭い」が漂ってしまう。歳を取れば取るほど、死へと近づくのは自然の摂理なので、中年の白すぎ&痩せすぎは、不吉な空気を醸し出してしまう。だから、大人の女は「不吉な……不健康な印象」を周りに与えないためにも、「今の自分に合ったベストな状態」を把握していないといけない。私は今、「くすみたくない!」という切なる願いがあるが、それは「白くなりたい」ではない。「明るい印象を与えたい」なのだ。年相応に。健康的に。


『上沼恵美子 スーパー・ベスト』