サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー意識高い系ママこそ「ラブママ」を読むべし カルチャー [女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」6月号 意識高すぎて疲労している系ママは、「I LOVE mama」を読むべし! 2013/05/16 16:00 女性誌速攻レビューI LOVE mama 人気モデルたちの自宅も4人中2人はアパート暮らしで親しみやすい感じ。ただ1人だけ、新宿のビル群を間近に望む超高層マンションにお住まいの方がいました。置いてあるテーブルも10万円、キッチンは大理石と、明らかにほかのママとは違っています。どんな方だろうと思ってネットで検索してみたら、ママは出産前はファッション誌「小悪魔ageha」の売れっ子モデルで、夫はホストクラブ代表でした。さすが金回りが違いますね。そんな憧れのセレブ生活もチョロっと入れつつ、かといって大きく扱うわけではなく、あくまでラブママの1人としている編集に好感を持ちました。いろんな人生があるよね。 ■「膣内を薄めた酢で洗浄する」ってよくある方法なの!? 特集は「ラブママ的気になるウワサ、“ウソ? ホント?”真相解明SP」です。「下まぶたにオロナインを塗ると涙袋ができるって本当?」「海藻を食べると髪の毛が増えたり、長くなるって本当?」といった美容やファッションのウワサを検証するだけでなく、「母乳育児の方が、ミルク育児よりも免疫がついて丈夫になる」「膣内を薄めた酢で洗浄してSEXすると女のコ」など、出産育児に関するウワサも6ページを割いて多数掲載しています。特に注目したいのは、「3歳までのウワサ、とってだし!」というページ。ちびコの才能に関するウワサを集めています。 ・右脳を育てるには3歳までに特訓が必要なの? ・英会話ってベビのうちから始めると、発音が良くなる? ・IQの高さって、3歳までのママの接し方で決まるってホント? ・3歳までは、ママと一緒に過ごしたほうがいい? ・リズム感のある・なしは3歳までに決まるってホント? ・3歳までに体を動かさないと運動音痴になる? などなど。教育に関してはママの世代を問わず関心が高いトピックなんですね。別ページに知育トイグッズ紹介の企画もありました。ちなみに、この特集の数ページ後には、「卵&乳製品&小麦粉を使わない! ごはん&おやつ」という企画があり、ものすごく手の込んだアレルゲンフリースイーツや手打ち米粉うどん、パンなどのレシピを紹介。さらにその後には、「赤ちゃんのメモリアル行事カレンダー」と題して、お食い初め、ハーフバースデイ(生後6カ月のお祝い)、初節句、七五三などの行事について、予算や読者の実例スナップを掲載しています。地方在住の子が多いせいか、イベントごとがやたら豪華です。 おしゃれなインテリア、ファッション、美容、男女産み分け、早期教育、手作りおやつ、豪華な行事……。全方位的にハイレベルの事柄を、ギャル誌のノリのチャラっとした雰囲気で掲載してしまう「I LOVE mama」。しかし、すべてが完璧なのではなく、どこかに逃げ道があるところが、この雑誌のやさしさでもあります。自由が丘や代官山に行かなくても、ダイソーのものでカフェ風のインテリアを楽しめる。輸入の木製おもちゃでなくても、アンパンマンの知育おもちゃで英語を教えることができる……。 「I LOVE mama」に掲載されている事柄は、いわゆる“ハイセンス”なママたちからは鼻で笑われてしまうかもしれませんが、じゃ、何をもって“ハイセンス”というのか、読めば読むほどわからなくなります。どちらが正解というわけではない。ただ、自分とは違うセンス、結婚出産を含めた生き方、価値観の多様性などを知ると、自分を客観視できるのでそんなに無駄なことではないのではないでしょうか。ママ友付き合いやお受験、イクメンもどきの夫や政府の方針にピリピリ神経をすり減らしている奥様方は、一度「I LOVE mama」を読んでみたらいいんじゃないかな。 (亀井百合子) 前のページ12 最終更新:2013/05/16 16:00 Amazon 「I Love mama」 「普通と違う」=ヤンキーという偏見は捨ててね! 関連記事 「幼児にスマホはNG」なんて正論は求めていない! ラブママの子育て相談「I LOVE mama」になにが? ギャルママ会報誌からオシャレ雑誌へ「I LOVE mama」から読み解く、自己評価の低さと早婚の因果関係「美父」と書いて「イケパパ」! "ちびコ愛"で過去を上書きしたい男たち「春はあけぼのスモーキー」「つけマトリクス」、新語生み出す「I LOVE mama」 次の記事 ブラザー・コーン、脅迫事件の真実とは >