サイゾーウーマンコラム「男の従者」という解釈と戦った女兵士 コラム [連載]悪女の履歴書 「男の従者」という解釈と戦った女兵士――「東アジア反日武装戦線」もうひとつの闘争 2013/05/07 21:00 神林広恵悪女の履歴書 その後も日本赤軍最高指導者の重信房子など、メンバーたちが次々と逮捕される中、あや子の消息は杳として知れない。 一方荒井は、爆発物罰則違反の幇助罪で懲役8年が下された。そして獄中で知り合った男性と結婚、87年に出所した。 凄惨な事件起こした彼女たちの行為は決して肯定できるものではない。しかしかつて存在した政治の時代、時代に敏感ゆえ翻弄され、決断していった女性たちがいた。現在では想像もできないが、60年、70年代は安保闘争、よど号ハイジャック、浅間山荘事件と、若者による政治的事件が多発している。そんな中、東アジア反日武装戦線の女たちもまた、戦後の歴史や女性史においても刻まれるべき存在だと思えるのだ。 (取材・文/神林広恵) 【参照】 「狼煙を見よ」(松下竜一著、河出書房) 「ヤングレディ」(75年6月9日号、講談社) 前のページ123 最終更新:2019/05/21 19:59 Amazon 『女神列伝 女子プロレスパーフェクトガイド1950~2011』 女はいまも戦っている 関連記事 自作自演の膨大な嘘とストーリーで完全犯罪も――死刑囚・吉田純子貧困の時代が生んだ、昭和の毒婦・小林カウの無学と女性性死刑という“現実”を凌駕した女……裁かれたのは木嶋佳苗の人格か尼崎から10年前――監禁、暴力による恐怖支配の“服従者”緒方純子銀幕スターとの生活で膨らむ優越感……「高島家長男殺害」の少女 次の記事 山本圭一の復帰は吉本社内の体制次第? >