[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

チクビやアソコの黒ずみはあきらめ、女40代でシミ消しレーザー治療

2013/04/28 21:00

 「これ、サンプルあげるから使ってみて」と、先生から手渡されたのはフランスの敏感肌御用達ブランド、「ラ ロッシュ ポゼ」の日焼け止め。もしかしたら、これで「日焼け止めジプシー」から、足を洗う事ができるかもしれない……私は小躍りしたいような気持ちで一杯になった。そんなわけで、帰りに病院の売店でハイチュウを買って、次男の御機嫌取りをして帰路に着いたわたくしであった。

 さて、それから1週間後。赤黒くカサブタ状になっていたシミ部分。それが時間と共にどんどん取れてきて、小さい方のシミは、ものの見事に消えてなくなっていた……完全消失に仰天。で、肝心のデカい方のシミだが、これは先生もおっしゃってた通り、やはりまだしぶとく残ってた。しかし、色の濃さは半分くらいになっている。13年分の「人生の垢」が、7年分くらい消えてなくなったみたいな感じ。いきなり身軽になったような気分だ。

 ……「女の顔のシミ」の原因は、紫外線や老化だけでないような気がする。多分、その時その時の「濃厚な何か」が、体の奥でギュウっと凝縮・ろ過されて、それが少しずつ顔の表面に滲み出てくるんじゃないだろうか。それはきっと、舐めたら「しょっぱくて苦くて、時折酸っぱさも感じられるような、生臭くてエグみのある味」なんだろうな、と思う。

 てなわけで、私が次回のレーザー治療に予約を入れたのは、言うまでもない。

最終更新:2019/05/21 16:25
『恋は女の命の花よ』
じじいの顔のシミは命を削って作られてそう