[TVツッコミ道場]

朝から全力投球すぎる松岡修造いわく「だから、妻は疲れてると思う」

2012/12/03 08:00
『大丈夫! キミならできる! 』(河
出書房新社)

 11月28日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)の「はなまるカフェ」のゲストは、松岡修造。ゲストが出てくるゲートのようなところに、<おはようございます。今日は元気・笑顔・本気・はなまるを目指す>と、松岡の自筆ででっかく書かれた紙が貼られている。出演者たちがその状況に、「ん??」とか言っていたその時、バリバリバリッとその紙を破いて松岡修造が登場した。片手にラケット、片手はガッツポーズ。さすが修造さん、朝から熱い。薬丸に、

「なんですか、あのオープニングのテンションは」

 とツッコまれ、

「朝から皆さん、申し訳ありません!」

 と、カメラに向かって頭を下げる修造。なんでも、出演するからには普通に出たくないということで、出演が決まってから登場の仕方をずっと考えていたのだとか。

「破り方が甘かったね」


 その場で分析&反省もする。常に全力投球の修造さんは、家でもやっぱりスゴい。家での会話がミュージカル状態になっているそうで、「♪おはよ〜」とかやっているらしい。子どもが怪我をしても、「♪心配ないさ〜!」とか。まあ、こんな歌で返すぐらいだから、確かに心配ない怪我なんだろうけど。ちなみに奥さんは歌わないそう。

 修造さんは、ピュアで頑固だ。だから、夫婦のあり方にもいろいろこだわりがある。修造さんが提示したキーワードは、「批判」「強制」「無視」という3つ。

 奥さんをよく批判するそうだが、それは、優しさからだと主張する。すると、「それはちょっと〜」と、女性陣から一斉にブーイング。いろいろ奥さんに「強制」するのも、「信頼してるから」と言う。これを「助っ人ゲスト」として出演していた藤本美貴に、

「伝わってない愛情表現は、愛情表現じゃないんじゃないでしょうか」

 とビシッと指摘され、ちょっと黙り込む。そして、番組冒頭で煽られていた、


「訳あって奥様を無視することがあるという松岡さん。その訳とは……?」

 という話題に移る。

「僕が一番言われるのが嫌なのは、『パパ』って言われること」

 パパと呼ばれると、返事をせずに無視を決め込むそうだ。「パパ!」と呼ばれ、シーーーーンとする様を再現する姿に、レギュラー出演者のいとうあさこは、

「逆に面白いけど!」

 と大ウケ。その無視の理由を尋ねられると、

「それは、愛情ですよ」

 とのこと。今、ミキティに伝わってなければ意味がないことを指摘されたばかりなのに、ビシッとした感じで言い切った。

「今、日本中にハテナが浮かんでますよ」

 あさこもツッコむ。どういうことかといえば、

「パパって言われた時点で、恋愛関係がなくなっちゃう」

 そうだ。さっきは修造理論を否定したミキティが、

「これはウチのダンナさんも言います」

 と肯定する発言をしたことで、修造さんがいい笑顔で、「オッケイ!」と、握手を差し出す。そこにボソッと「シェイクハンド」とつぶやく薬丸。ヘンな光景だ。

 修造の中では、「なんでこいつと一緒になったんだろう」と「こんな幸せ者はいない」という思いが、一日の中で「ジェットコースターのような感じ」にすごい勢いでぐるぐる回るという。

「だから、妻は疲れてると思う」

 一同同意。一応、疲れさせている自覚はあるようだ。ここで、奥さんが修造さんにお願いしたいことを番組が取材してきた内容が発表される。それは、

<「パパ」禁止は状況に応じて><座って向かい合って、話を聞いてほしい>

 というもの。さっきまで熱く主張したこと、全否定。やはり修造さんの愛は届いていなかったのか? 「パパ」問題に関しては、家の中ではともかく、学校行事などでも無視してしまうため、周囲に気を遣わせてしまうこともあるからだとか。ここで、唯一の男性陣である薬丸に、パパと呼ぶ事を「許せます?」と、同意を求めるものの、「ウチはずっとパパって」と返され、撃沈。

 「向かい合って話を聞く」問題の方は、いつも立ち話か、修造のトレーニング中に横に立って業務連絡をするばかりのため出てきた要望だそう。修造は、

「僕は聞いてるつもりではいるんですよ」

 と言うが、再びミキティに、

「奥さんが何かしてる時に相談したら、絶対、『おい、ちゃんと聞け!』って言いますよね」

 こう指摘され、黙り込む。最終的には、

「余計なこと言うな俺は! っていうところなんだよなぁ」

 と、ちょっと反省した感じになっていた。熱い男をクールダウンさせるミキティ。今春出産したところだが、やはり母は強しといったところだろうか。
(太田サトル)

最終更新:2012/12/03 14:31
『大丈夫! キミならできる! ---松岡修造の熱血応援メッセージ (14歳の世渡り術)』
いわれるほど不安!