サイゾーウーマンコラム「ミラバケッソ」とアルパカの間で揺れる、成海璃子のポジション コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 「ミラバケッソ」とアルパカの間で揺れる、成海璃子のポジション 2010/09/16 17:00 週刊ヒトコト斬り 「Natural Pure」(角川メディアハウス) ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎存在感ではマツコ越えか 白いアルパカと成海璃子が共演するクラレの人気シリーズCM。当初は、アルパカという見慣れない動物のかわいらしさと、ちょっとナゾを湛えた美少女・成海璃子、「ミラバケッソ」というよくわからない商品名という組み合わせの妙で、ちょっとユーモラス&ミステリアスな感じを漂わせていた。それが人気の秘密だったような気がする。以降アルパカは人気者に、「ミラバケッソ」及び会社名「クラレ」の知名度も上がった。しかし、後に一人ポツンと取り残されてしまった感があるのが成海璃子だ。前にも書いたが、本当に容姿のマツコ・デラックス化がどんどん進んでいる。当初は、何とか彼女を可愛らしい美少女に見せる為、髪型、表情、カメラアングルなどに精一杯の工夫が感じられた。しかし今流れているバージョンは、成海の髪をアップにし、顔の輪郭を「ドーン!」と全出し。更に「発音が違う!」と、ブーブー文句をたれるという設定により、顔も恐ろしいほど可愛らしさが感じられない。もう制作側は、成海璃子を可愛く見せることを完全に諦めたようである。どころか逆に、彼女の「ドーン!」を強調し耳目を集めようという「裏」の狙いも感じられる。私はその裏に引っ掛かるタイプなので、似たような美少女に鞍替えせず、あんなになった成海璃子を使い続けるクラレの心意気に心魅かれるわけだが。何回かに一回、さりげなくマツコ・デラックスで撮影したものも混ぜ込んでおいてくれるとベストなんだが。そこまでやってくれる企業が出てくると、景気も上がるような気がする。根拠はないが。 ◎オシャレは模倣から 生肉ドレスが物議をかもしているガガ。相変わらずの安定した悪趣味っぷり。彼女を見る度いつも思うのは、「誰かあの津山三十人殺しの犯人のカッコを教えてやらないかなぁ」ということだ。頭に懐中電灯を差し、胸に自転車用電燈をつけ、銃と日本刀を持ったあの異様なカッコは、絶対彼女の琴線に触れると思うのだ。コーディネーターの方、来日の際にでもぜひお願いします。 ◎「さいたま市」も忘れないで 民主党代表選の結果を受けて、会見に臨んだ菅総理。会場の「質問のある方」の声に続き、「読売新聞の○○ですが」と質問が始まった。今までこういう会見って「朝日新聞です」「フジテレビです」と、新聞社やテレビキー局などの名前しか聞かなかったものだが、次の質問者は「ニコニコ動画の○○ですが」と名乗った。菅サンもそれを聞いてちょっと一瞬「え?」みたいな感じで戸惑っていた。ああいうところで「ニコニコ動画です」って声が響く世の中になったんだなぁ、としみじみ。ニコニコ動画を興した人は、まさかこんな日が来るとは思ってなかったんじゃないか。思ってたら「ニコニコ動画」って社名にしなかったと思う。ま、それだけの話なんだが。同じことは「みんなの党」にも言えるよなぁ。本気で与党になるつもりなら、あの名前にはしないよな絶対。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 【バックナンバー】 ・計算しつくされた”ナチュラルなオシャレ”全開の宮崎あおいCM、新作は意外にも…… ・広末涼子の新恋人キャンドル・ジュンに付きまとうアレコレ ・中国製粉ミルク騒動、思わぬところで波紋が広がり…… 最終更新:2019/05/22 19:35 次の記事 観客に向かって「このボケナス!」 それでも愛されるコートニー・ラブの暴れっぷり >