サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー元ヤンたちの最後の饗宴! ついに休刊「PINKY」最終号は? カルチャー [女性誌速攻レビュー] 「PINKY」2月号 元ヤンたちの最後の饗宴! ついに休刊「PINKY」最終号は? 2009/12/21 21:30 女性誌速攻レビューPINKY 「PINKY」2010年2月号 2004年に創刊された「PINKY」(集英社)がこの号をもってついに休刊となります。しかし、表紙はいつもと変わらない印象。いつも付いてるブランド付録がなくて、むしろ地味目。デカデカと掲げられた「最後までPINKYスピリットは全開です!!」という言葉を信じて、そのスピリットを見ていきましょう。 <トピックス> ◎4大モデカジ真冬の2Weeksコーデ ◎PINKYスナップFINAL!! 真冬のリアルトレンドHITS★ ◎美人三姉妹が事件を解決 姉妹探偵着まわし20days ■表紙で振り返る、PINKYモデルの下克上物語 「セブンティーン」の看板モデルだった鈴木えみの卒業に合わせて創刊された「PINKY」ですが、後半は佐々木希の活躍がめざましく、完全にメインの座を奪われていました。創刊から5年の間に表紙に登場した人物は、鈴木えみらPINKYモデル以外では、吉川ひなの、倖田來未、安室奈美恵、浜崎あゆみ、BENI、リア・ディゾンと、いずれも女性誌鉄板の顔ぶれ。 そして、佐々木希が初めて表紙に起用されたのは、07年7月号、鈴木えみと2人で登場しています。その後もしばらく鈴木えみがメインですが、08年3月号でついに希がピンで表紙に(今とは全く別人の顔にびっくり)。ちなみに、木下優樹菜は09年3月の表紙登場がお初です。彼女たちと入れ替わるように、09年4月を最後に鈴木えみは表紙から消えております。たった5年の間に、主役級モデルがこうして次々と変わっていくサイクルの速さには諸行無常さえ感じますが、ヤンキーの世界でも、下克上はつきもの。ヤンキースピリットを忘れずに発奮していれば、トップの座を手に入れられる。そういう意味では、佐々木希の元ヤンの経験が生かされた場だったのでしょう。希が一番ヤンキーだったんですね。 ■ダルビッシュ・紗栄子が魅せた! 忘れてはいけない、名物連載「ダルビッシュ紗栄子のPINKYBLOG」。現在妊娠7カ月の腹ボテ紗栄子が、膨らんだお腹に手を添え、これでもか! というくらい腹をアピール。写真の解像度が足りてないのに、わざわざ1P裁ち落としで使うぐらい見せたかった渾身の1枚。その写真を筆頭に、カメラマンが撮影した写真は1枚もないんじゃないかというくらい、粗い写真にブレてる写真、光が足りてない写真ばかりが並びます。紗栄子サマはファッションディレクターなので、自分の服さえ出てれば写真はどうでもいいのでしょうか? 「PINKY」休刊でも、3億円も稼ぐ旦那のおかげで痛くも痒くもない紗栄子サマの目下の悩みは、子どもを「宮崎で出産しようと思っているけど、アメリカで生みたいっていう気持ちもあるし…」とのことです。 ■着回し劇場FOREVER 「PINKY」発祥の名物企画着回し劇場、最終回の今号はモデル総出演でお送りする「美人三姉妹が事件を解決 We are CAT’S ANGEL!」。その名から伺い知れますが、マンガ『CAT’S EYE』(集英社)を模した、着回し史上初のミステリー仕立てとなっています。でも、サイゾーウーマンとしては、”熟女CAT’S EYE”(岩井志麻子さん、西原理恵子さん、中瀬ゆかりさん)の活動の方が気になります。 ストーリーは、「PINKIES」編集部からゴールドメダルが盗まれ、カフェ「CAT’S ANGEL」を経営する3姉妹がその犯人を探し出すというもの。外国人執事喫茶・バトラーズカフェや、イモトアヤコ、浜田ブリトニーが途中に出てきたりと最後らしく、豪華(?)な顔ぶれ。以前にも増して細かくなったコマ割りに、編集とデザイナーのスキルの上達を感じました。衣装クレジットも異常に細かく、スタイリストさんも頑張っている様子が伝わります。この企画で培ったスキルが生かせる新天地を、集英社人事部の方々、どうか用意してあげてください。今後のご活躍を祈っております。 休刊号といえど特別なことはせず、いつもよりちょっとだけ頑張ってみた感じの今号。写真のセレクトだけは、粗い、暗い、写メ使用などファッション誌という立場を顧みないものでしたが、企画の異色さとミーハーさは素敵でした。PINKYの最大の魅力は、ヤンキーを海外ファッション好き女子に生まれ変わらせたその剛腕ぶり。モデルしかり、読者しかり。PINKYの読者のほとんどが、元ヤンというのは毎号の読み物ページを見ればすぐに分かること。今後、PINKYが休刊することで、刺繍入りジャージを着た女子が地方に溢れないか心配です。その受け皿がどの女性誌になるか、早くも水面下ではその熾烈な戦いが繰り広げられています。なにはともあれ、PINKY編集部の皆々様お疲れ様でした! 『ヤンキー天国 (単行本)』 日本人のほとんどがヤンキーだもんね 【関連記事】 ネット通販に尽力! 休刊までカウントダウンの「PINKY」11月号 【関連記事】 創刊5周年の「PINKY」、でもスペシャル感は何もない…… 【関連記事】 ファッションから”すべらない話”まで、ユニークな「PINKY」の春特集 最終更新:2013/03/28 17:53 次の記事 ビッグ過ぎ!? ズボンの前が閉まらずパツパツだったジャニーズは? >