中居正広、WHO定義の「性暴力」反発に見える後進性――反論の目的は?
【サイゾーオンラインより】
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
5月12日、中居正広による性暴力を認定したフジの第三者委員会に対し、中居の代理人弁護士が文書で反論、もちろん女性週刊誌もこれを取り上げている。しかし気になることが。
反論がなされた翌々日14日発売の「女性セブン」(5月28日号)には中居反論の特集記事が掲載されているのに、同じ発売日のあの「週刊文春」(文藝春秋)ではまったく触れられていなかったことだ。なぜ――。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・中居正広、WHO定義の「性暴力」反発に見える後進性
・中居が反論した理由を報じた「女性セブン」
・フジテレビへの憎悪説を展開する「女性自身」
・中居の衝撃的な近況を報じる「週刊女性」
・松本人志、復帰プロジェクトが空恐ろしいワケ
・大谷翔平&真美子夫人へ「女性自身」が提案すること
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第745回(5/15〜5/20発売号より)
1位「中居正広 『性暴力はない』覚悟の叫び凄腕女性弁護士とこれだけは絶対守る!」(「女性セブン」5月28日号)
同「中居正広 移住先は『天国の島』呪う2人は『地獄へ道連れ』」(「女性自身」6月3日号)
同「中居正広 反撃の裏で漏らした葛藤の胸中」(「週刊女性」6月3日号)
2位「松本人志 『40億円調達』で自前テレビ開局」(「女性自身」6月3日号)
3位「真美子さん 『夫に安眠を』切望する年棒2千万円ナイトナニー」(「女性自身」6月3日号)
中居正広、WHO定義の「性暴力」反発に見える後進性
ということで、またまた中居正広である。5月12日に第三者委員会報告書に対する反論文書を出した中居サイド。
そこには「『性暴力』という日本から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」との主張が展開され、第三者委員がWHO(世界保健機関)の定義により中居の“性暴力”を認めたことに反発したのだ。さらに中居本人も守秘義務解除を求めたのに却下された旨の記載もあった。
WHOでは性暴力について「強制力を用いたあらゆる性的な行為、性的な行為を求める試み、望まない性的な発言や誘い、売春、その他個人の性に向けられた行為をいい、被害者との関係性を問わず、家庭や職場を含むあらゆる環境で起こり得るものである。また、この定義における『強制力』とは、有形力に限らず、心理的な威圧、ゆすり、その他脅しが含まれるもので、その強制力の程度は問題とならない」としている。すでに20年以上前の2002年の報告書で定義されたものでもある。
にもかかわらず、中居と弁護団はこの国際定義は日本にそぐわないと言っているのだ。こうした主張でも性加害に対する認識の後進性が見て取れる。
しかも「『性暴力』という日本から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」という主張は翻って、中居の行為はWHOの定義で考えれば、それに当てはまるということでもある。
「女性セブン」中居の反論は自分や身内のため?
そんな中居反論だが、テレビ各局が一部を除き積極的には検証しようとしない中、女性週刊誌各誌はこの話題を特集している。まずは中居スキャンダルをスクープした「女性セブン」が反論について、いち早く報じている。
その中で興味深かったのが、中居はなぜ反論したのかの理由だ。中居は“性暴力者”の烙印を押されたことが、どうしても許容できなかった。その理由がこれだ。
「芸能界引退後、兄や姪っ子、そして長年彼を支えてきた恋人が中居さんのそばにいて、ずっと彼を励ましてきたそうです。彼らは中居さんの言葉を信じていた。そんな身内からの信頼を守るため、“性暴力ではない”という部分だけは主張したい、この一心のようです」(芸能関係者のコメント)
あくまで自分や身内のためであり、被害を訴える女性に対する配慮はないようだ。
「女性自身」フジテレビへの憎悪説を展開
そして、「女性自身」でも衝撃的な反論理由が。そのひとつがフジテレビに対する憎悪だという。
「『自分がやったことに非があることは認めます。ただ、港さん(港浩一前社長)は逃げているし、B氏(元編成幹部)も連絡をくれなくなった!』と憤っていたといいます」(中居の知人のコメント)
そして“2人を地獄へ道連れに”というわけらしい。ほかにも、莫大な違約金を請求されるであろうCMスポンサーとの問題もあると指摘される。いずれにしても身勝手なものだが、フジの責任を中居自ら暴露するというのは、ぜひ実現してほしい。
「週刊女性」中居の衝撃的な近況を報じる
そして「週刊女性」では中居の近況について、これまた衝撃的な関係者証言が。
「中居さんと直接お会いした人に聞いたところでは、急激に老け込んで、まるで“おじいちゃん”のようだった、と……。女性とのトラブルに話が及んだ際には“そういう時代だからさ、しょうがないよね”と語っていたそうです」
おじちゃんのような風貌も衝撃だが、“そういう時代”“しかたない”という言葉から、多少なりとも加害意識があったともとれる。
6月25日には株式会社フジ・メディア・ホールディングスの株主総会も控えている。今後、第三者委員会、中居サイドでどんな動きがあるのか。要注目だ。
松本人志、復帰プロジェクトが空恐ろしいワケ
そんな中居正広の朋友・松本人志が芸能活動復帰予定だ。“独自の基地局”『ダウンタウンチャンネル』での復帰が既定路線とされる中、「女性自身」にはその内容の詳細が紹介されている。
同チャンネルでは過去の人気番組のアーカイブ配信が予定され、相方の浜田雅功との新作コント、ダウンタウンファミリーの今田耕司や東野幸治などの出演もあるらしい。ほかにも千鳥やバカリズムの参加も。
まるでお笑い界総出の復帰作戦のようで、空恐ろしいが、さらに驚くのが、その制作費が吉本興業が取り仕切る一大プロジェクトによって賄われるということだ。
記事によると、吉本はコンテンツ制作費用のためにファンドを設立、すでに国内外から40億円もの資金が集まっていて、『ダウンダウンチャンネル』は、その主要コンテンツなのだという。
松本の性加害問題は、これを報じた「週刊文春」との裁判も松本自ら取り下げ、その間、会見などの釈明もされていない。問題はいまだ何の解決もなされていないが、にもかかわらず、その復帰を、松本を全面バックアップする吉本興業――。
オンラインカジノ芸人はすぐに解雇したのにね。大御所の不祥事には目を背ける。
やはり芸能界は空恐ろしい。
大谷翔平&真美子夫人へ「女性自身」が提案すること
第一子が誕生し、大フィーバーに沸いた大谷翔平&真美子夫人。だが心配されたのが、大谷がもっとも大切にする睡眠について。小さな子どもがいれば、夜泣きもあるだろう。大谷の活躍の源でもある安眠は確保できるのか!
そんな心配の声が寄せられていたが、「女性自身」が提案するのが“ナイトナニー”の起用だ。ナイトナニーとは夜間に泊まり込みで赤ちゃんの面倒を見る乳母のことで、高い信頼性や能力が求められることから、2千万円もの年棒を取るナニーもいるらしい。米国セレブではこうしたナイトナニーを雇うケースも。
なかなか素敵な提案だ。