“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第742回】

広末涼子の逮捕騒動、女性週刊誌が並べた“きつい言葉”とは?

2025/04/15 21:00
神林広恵(ライター)

サイゾーオンラインより】

世間を騒然とさせた広末涼子(写真:Getty Imagesより)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 いよいよスタートした大阪・関西万博。しかし以前から懸念されていたメタンガスや防災に対する不備、建設コストの高騰など、放置された問題は山積みだ。今後どうなるのか? 無事終了するのか? その後の決算は? 心配と懸念だらけだ。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
広末涼子、今回の事故を想起させるインタビューでの発言
広末涼子に対する「週刊女性」のきつい言葉
広末に元夫・キャンドル氏の実父が投げかける非難と嫌味の言葉
中居正広問題の余波が山下智久に
石橋貴明、中居・フジ問題で明らかにされるセクハラ問題
「週刊女性」のアンケート企画がえげつないワケ

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第742回(4/10〜4/15発売号より)
1位「広末涼子容疑者が壊れた!緊迫の検査逃亡パニック」(「女性セブン」4月24日号)
同「広末涼子容疑者 抑えきれなかった『特権意識』と芸能界からの『永久追放』」(「週刊女性」4月29日号)
同「広末涼子 プライド蹂躙ロケで『屈辱の激安ギャラ』復帰&再婚計画崩壊」(「女性自身」4月29日・5月6日合併号)
2位「山下智久 フジ製作主演映画が暗礁『中居クンの性暴力は無理!』(「女性セブン」4月24日号)
同「フジテレビ 『再興の命運握る新戦略』」(「週刊女性」4月29日号)
同「中居正広 断末魔で縋る派手好き母との愛憎50年」(「女性自身」4月29日・5月6日合併号)
「石橋貴明 第三者委員会ヒアリング拒否にフジ蜜月の闇――『女優セクハラ訴訟』『女子アナ会』(「女性自身」4月29日・5月6日合併号)
3位「女性が好きな元フジテレビアナランキング」(「週刊女性」4月29日号)

広末涼子、今回の事故を想起させるインタビューでの発言

 今週の女性週刊誌は、まるで広末涼子祭りだ。トップ特集は全て広末。もちろん4月8日に起こった“広末涼子交通事故&逮捕”に関するものだ。

 交通事故を起こして病院に。そこで不審な挙動を繰り返し看護師に暴行、逮捕。さらに拘留と家宅捜索までされたのだから一大事である。

 そのため、広末には“容疑者”との呼称がつけられて報じられることになってしまったのだが、なぜ広末は、こんな事態を巻き起こしてしまったのか。3誌の記事から浮かび上がってきたのは――。

 まずは先行発売の「女性セブン」。事件の詳細や、不倫騒動を巻き起こした鳥羽周作シェフとの関係が記された後、過去の広末インタビューでの発言が紹介される。

「(かつては)つくられていくイメージと、本来の自分とのギャップを感じてもいました」
「運転しながら、“このままドーン”と行ったら、ちょっと病院で寝られるかな“とよぎったこともある」

 まるで今回の事故を想起させるような内容でもある。さらに最近でも、打ち合わせの最中に感情が高ぶり涙ぐむこともあるなど、精神的不安定さも指摘されている。

広末涼子に対する「週刊女性」のきつい言葉

 次は「週刊女性」。これまでの数々の奇行や不倫騒動を振り返っているが、中でも注目したいのが広末と鳥羽シエフの不倫騒動の際、当時の夫・キャンドル・ジュン氏が明かした広末の様子だ。

 「週女」記事にはキャンドル氏の発言を踏まえてこう記している。

「広末さんは時折“豹変”することがあったようです。(略)仕事に夢中になると、濃い化粧をして派手な格好ででかけていくという」

 確かに当時キャンドル氏は「自分が妻と出会った頃、その時の彼女は心が不安定」で結婚後も過度なプレッシャーや不条理なことがあると「濃い化粧をして派手な格好をして、眠ることができず、常に何かを書いていなければ心が収まらず、誰かに連絡をしたり、豹変してしまう」と明かしていた。

 過去においても、広末の不安定な精神状態が指摘されてきたのだ。

 もちろん今回の騒動で違法薬物摂取の疑い(現時点での検査では陰性)や、処方薬の過剰摂取、オーバードーズの可能性も指摘されている。

 しかし、こうした広末の過去の言動をみると、薬物などの影響がなかったとしても、そもそも相当なストレス下に置かれての長期にわたる情緒不安定さが見て取れるのだ。元夫も、鳥羽シェフも触れられない闇だったのか――。

 しかも現在、広末は長年所属していた事務所を辞めて、個人事務所で活動している身だ。今回のことで芸能マスコミは書き放題! 

 例えば「週女」でも“特権意識”とか“芸能界永久追放”などという、きつい言葉が羅列されている。

広末に元夫・キャンドル氏の実父が投げかける非難と嫌味

 加えて「女性自身」もえぐかった。

 広末の自宅が家宅捜索された4月10日が長男の誕生日だったこと、さらに事故当日の8日は一番下の子どもの始業式だったことを紹介、その上で「お子さんたちにとって“心の傷”にならないように願っています」という学校関係者のコメントを掲載している。

 極め付けが前夫・キャンドル氏の実父(広末にとっては以前の義父)への直撃インタビューだ。そこで義父は、こんな言葉を投げかけている。

「あれだけのことをした女ですからね」
「彼(キャンドル氏)もかわいそうな人生を歩んでいます」
「(離婚以降会えてない孫達は)もう少し成長したら、自分の判断で人生を送っていくことになるのではないでしょうか。それを祈るばかりです」

 広末に対する強烈な非難と嫌味だ。そして書きたい放題の芸能マスコミ。数々の騒動を巻き起こしてきた広末だが、その心がいつか安定を取り戻すことを願わずにはいられない。

中居正広問題の余波が山下智久に

 中居正広問題の余波が続いている。今週の女性週刊誌にもこんなにたくさんの“余波記事”が!

 まずは「女性セブン」。山下智久主演の『コードブルー』(フジテレビ系)シリーズの続編に暗雲が立ち込めているらしい。当初続編に乗り気だった山下だが、中居正広をめぐるフジ問題で企画が暗礁に乗り上げた。

 「日本以上に人権意識の強い海外で活動する山下の思いは大きく揺れていた」らしい。当然である。

 さらに慕っていた中居の性暴力。山下の周辺も「性暴力は無理!」とショックを隠さないという。これまた当然だろう。

石橋貴明、中居・フジ問題で明らかにされるセクハラ問題

 そして「週刊女性」。中居・フジ問題での第三者委員会の報告書に“下半身露出”セクハラを行った“大物タレント”が存在し、それがとんねるずの石橋貴明だったことが明らかになったが、当の石橋は第三者委員会のヒアリングにも応じず、マスコミの取材も拒否。

 そんなフジテレビと関係者の現状から、「トラブルを把握しながら何事もなかったかのように中居さんの番組を継続して、上層部で問題を握りつぶした」とフジを断じ、今後の再興の困難さについて論じている。まさに正論だ。

 「女性自身」も石橋を俎上にあげている。80年代から続くフジテレビや石橋の“不適切”すぎるハラスメントの実態、さらに92年に石橋やフジディレクターに対して起こされたセクハラ訴訟の詳細を取り上げた。

 「自身」ではもう一本、これまであまり語られなかった中居と実母の愛憎に迫っている。

 大物芸能人の不祥事は各方面に大きな余波、波紋を呼ぶ――。

「週刊女性」のアンケート企画がえげつないワケ

 これも中居騒動の余波か。「週刊女性」が、えげつない企画を敢行している。

「女性が好きな元フジテレビアナランキング」。「週女」お得意のアンケート企画だが、その結果は1位高島彩、2位八木亜希子など、往年の人気アナの名前が。そして記事にはこんな記述が。

「ちなみに、PTSDでフジを退社し、フォトエッセイを発売するなど話題の渡邉渚(27)は0票と、女性からの支持はまだまだこれから?」

 エグすぎる。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2025/04/15 21:00
ちょっと中村江里子のこと忘れてない?