【冬ドラマ視聴率】

【冬ドラマ視聴率】香取慎吾『日本一の最低男』3%台続くも絶賛の嵐! 苦戦のワケとは?

2025/03/07 15:00
サイゾーウーマン編集部

サイゾーオンラインより】

【冬ドラマ視聴率】香取慎吾『日本一の最低男』3%台続くも絶賛の嵐! 苦戦のワケとは?の画像1
香取慎吾(写真:サイゾー)

 3月6日に第9話が放送された香取慎吾主演『日本一の最低男※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)。視聴率で苦戦を強いられる一方で、ネット上の視聴者から賛辞が相次いでいる。

目次

『日本一の最低男』世帯3%台続き苦戦
『日本一の最低男』回を追うごとに「じわじわハマる」
『日本一の最低男』がただホームドラマとは違うワケ
香取慎吾は「新たな魅力を付与して着地させられる」

『日本一の最低男』視聴率、世帯3%台続き苦戦

 『日本一の最低男』は、不祥事でテレビ局を退職した元プロデューサーの大森一平(香取)が、生活者目線を持っていることを世間にアピールして次期区議会議員選挙で当選するため、シングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)とその子どもたちと一緒に暮らす“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。

 家族嫌いで子ども嫌いの主人公がさまざまな問題と向き合っていく中で、義弟家族と本当の家族のような関係を築き、次第により良い社会を作りたいと思うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる――という物語が展開されている。

 香取にとって、SMAP時代に出演した2014年放送の『SMOKING GUN~決定的証拠~』以来、約11年ぶりのフジテレビ系連ドラ出演と話題になった同ドラマ。

 初回の平均視聴率は世帯5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.1%とそこそこだったものの、その後は右肩下がりとなり、第4話で世帯3.7%、個人2.2%までダウン。第5話で世帯4.1%、個人2.4%に微増したが、第6話以降は3%台が続いてしまった。

『日本一の最低男』回を追うごとに「じわじわハマる」

 同作への反響について、ドラマライターの北村有氏が語る。

「放送当初は『まあ、こういう展開になるよね』って感じで、視聴率的にもそこまで話題にはなっていませんでした。しかし、回を追うごとに『じわじわハマる』とSNSで評判が上がってきてるのが興味深いところ。特にひまり(増田梨沙)と朝陽(千葉惣二朗)の子役コンビがすごくナチュラルで、見てるうちに応援したくなるのもポイントだと思います」

 実際、ネット上では「序盤は正直脱落しそうになったけど、4話以降でどんどん面白くなってきた。回を追うごとに話の厚みを感じる」「3話までがTVerで見放題になっているけど、そこまでで離脱した方はもったいない!私は4話で心を鷲掴みにされました」といった声が続出。

 序盤で視聴者離れが起きていたとしたら残念だが、見続けている視聴者からは「毎回心に刺さるドラマ。出演者がみんな良いし、脚本も素晴らしい」「日常生活に潜む問題に向き合う人々に共感しっぱなし。このドラマを見て選挙に行く人が増えてほしいし、政治家にも見てほしい」といった絶賛コメントが数多く寄せられている。

『日本一の最低男』がただのホームドラマとは違うワケ

 同作の魅力について、前出の北村氏が話す。

「主人公の一平(香取)はもともと『家族』に対してなんの思い入れもないし、子どもも正直めんどくさいと思ってるタイプ。それにもかかわらず『政治的パフォーマンス』のために“家族ごっこ”を始めたことで、少しずつスタンスが変わっていく過程が面白さの一つになっているんじゃないでしょうか。子どもたちの問題に向き合ううちに、いつの間にか『偽善』だったはずの行動が本心になっていくのが見どころ。さらには待機児童問題やシングルペアレントの苦労といった社会的テーマが絡むことで、ただのハートフルなホームドラマとは違った深みが生まれています」

 19年公開の主演映画『凪待ち』では暴力的でギャンブル狂ゆえ、絶望的な状況に追い込まれる主人公を見事に演じた香取。

 近年は『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)や『倫敦ノ山本五十六』(NHK)、『24時間テレビ』内ドラマ『欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~』(日本テレビ系)などテレビドラマへの出演が目立っているが、年齢を重ねたこともあり、SMAP時代では考えられないような役を演じることも増えている。

香取慎吾はどんな役も「新たな魅力を付与して着地させられる」

 そんな香取の印象を、前出の北村氏が語る。

「香取さんは『アノニマス』の万丞渉のように、冷静沈着で常に物事を俯瞰して事件を解決に導く刑事の役や、映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(22)の田村裕次郎のように、妻に影で悪口を書かれまくる筋トレ趣味の無神経夫の役など、なんでも演じられるイメージですね。ただ、どんな役でもできる、というより、どんな役も香取さんのテイストに染めたうえで新たな魅力を付与して着地させられる、という印象です。

 『日本一の最低男』の一平は、無遠慮で無神経で、自分の目的を達成するために周囲の人間を利用しようとしたり、双方の利益をとったうえで上手い妥協点を見つけるのに長けた、強かでクレバーな人物……という一面もあれば、同居する正助や子どもたちに叱られて『キー!』となる一面もある。一言でいえば人間くさい。演じる人によってはキャラクター化してしまいそうな役柄ですが、香取さんが演じることで多層性のある背景が想像でき、味のある人物に昇華されている気がします」

 現在、Netflixで全話が視聴可能な『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』。序盤で脱落してしまった人は、続きから見直してみてもいいかもしれない。

サイゾーウーマン編集部

サイゾーウーマン編集部

芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

X:@CyzowomanC

Instagram:@cyzowoman

オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン]

最終更新:2025/03/07 15:00