サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」中居と木村、「女性自身」が報じるこじつけ“美談” コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第736回】 木村拓哉が中居正広とフジテレビを救う? 「女性自身」が報じるこじつけ“美談” 2025/03/04 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 【サイゾーオンラインより】 中居(写真:サイゾーウーマン) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 3月3日、秋篠宮家の長男・悠仁さまが人生初めての記者会見を! 自身、緊張していると話しながらも、しっかりと臨まれて個人的には非常に好印象だった。しかも驚いたのが会見翌日発売の「週刊女性」では、まるで会見を“すでに見た”ことが前提の記事が……。すごいな、これも予定稿というのだろうか(笑)。 目次 ・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 ・木村拓哉、中居正広の尻拭いでフジテレビを救う!? ・中居問題によるフジテレビへのダメージの大きさ ・内田有紀“独立・再婚”報道に見る芸能界の激変 ・中山美穂のお墓問題とバーニング 今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 第736回(2/20〜3/4発売号より) 1位「木村拓哉 フジ『俺が救う』『教場』続編覚悟の男気始動」(「女性自身」3月11・18日合併号) 同「なくなってほしくないフジテレビ番組ランキング」(「週刊女性」3月18日号) 2位「内田有紀 俳優恋人とついに決断『30年所属事務所独立で再婚へ』」(「女性自身」3月11・18日合併号) 3位「中山美穂さん実母と絶縁妹中山忍が焦燥――『お墓が決まらない』」(「女性自身」3月11・18日合併号) 木村拓哉、中居正広の尻拭いでフジテレビを救う? 一時の大騒動もすっかり一段落した中居正広性加害問題。今後は急ピッチで進められているという第三者委員会の報告を待ちたいが、今週も問題をスクープした「女性セブン」“以外”で、騒動の余波記事が掲載されており、いろんなバリエーションがあって楽しい。 まずは「女性自身」。クローズアップされたのは、かつての中居の朋友・木村拓哉だ。中居問題で中居以上ともいえる批判に晒されているフジテレビ。そのためフジへの出演を拒否するタレントも出てきている中、その救世主ともいえる存在が木村だと「自身」は解説している。 その理由は、木村主演ドラマ『教場』(フジテレビ系)の存在だ。“続編嫌い”と言われた木村だが、『教場』は大きな話題となりシリーズ第3弾まで放送された。そして第4弾ドラマも24年春に単発ドラマとして放送予定だったが、しかし木村の意向から脚本の見直しなどが行われ収録が延期された。つまりいわくつきの作品となったわけだ。 しかし最近になって映画版として『教場』の撮影が開始されるという。そして「自身」によると、このタイミングで木村作品の撮影がスタートした意味は大きいらしい。 「そもそも今回の問題は、かつての仲間である中居さんがきっかけ。木村さんは尻拭いをしなければという思いもあるのでしょう」 「“縁が深いフジテレビを救わなければ”と決意を燃やしているようです」(芸能関係者のコメント) 記事によると、“フジテレビを苦境から脱することを願っている”という木村。かつての朋友と恩あるフジテレビを救うための木村の“男気”というわけだ。「自身」お得意の美談仕立て記事であり、かなりこじつけなのも“お得意”技だ(笑)。 中居問題によるフジテレビへのダメージの大きさ お次は「週刊女性」。まず笑えるのは「週女」お家芸ともなったアンケート企画。題して「なくなってほしくないフジテレビ番組ランキング」!!! 今回もインターネットサイト「Freeasy」で「2月中旬、全国の男女1000人」に実施したアンケートでの結果を報告している。 中居問題でスポンサーから見放され、番組放送や収録困難がさかんに報道されたフジテレビだが、それでも「作品に罪はない」と実施されたアンケート企画らしい。なんとも安直だが、一応結果を紹介しておくと1位は『めざましテレビ』、2位は『サザエさん』、3位は『人志松本のすべらない話』(特番)だって。 でも実は、今回の結果ですごいのは「ない」(つまり、なくなってほしくない番組など“ない”)と答えた人がダントツ1位の242票だったことだ。フジテレビのダメージは計り知れない。そんな思いを強くした「週女」のアンケート企画だった。 内田有紀“独立・再婚”報道に見る芸能界の激変 しかしこの数年、思い起こされるのが芸能界の激変だ。5年前、誰がジャニーズ事務所の消滅や中居正広“性加害”引退など想像できただろう。誰もできなかったはずだ。 加えて芸能界を震撼させたのが、長年“芸能界のドン”として君臨し続けてきたバーニング事務所・周防郁雄氏の“実質的引退”だ。芸能界だけでなく『日本レコード大賞』や『NHK紅白歌合戦』を裏で牛耳り、バーニング系といわれる配下の事務所を含めて、昭和の時代から強大な影響力を保持してきたバーニングと、その象徴でありカリスマ的存在だった周防氏。だが昨年、体調不良との報道がありバーニングの代表を退いたと報じられた。 その後釜には長男・彰悟氏が就任したが、その影響力低下は計り知れない。バーニング系所属タレントたちの独立の動きもある中、その筆頭といわれたのが、30年前から同社に所属し、周防氏の寵愛を受けてきた一人・内田有紀だ。そんな内田の独立と再婚問題について「女性自身」が報じている。 記事によれば、事務所サイドは所属タレントに対して今後の契約についての意思確認を行っているが、その際、内田は「独立したい」と意思表明したという。さらに内田の周辺では、すでに独立へ向けた準備が始まっていた痕跡もあるという。そのキーパーソンが15年来の内田の恋人、俳優であり、マネジャーも務める柏原崇だ。 「山梨県にあった柏原が代表を務めている合同会社が、’22年7月に東京へ移転。さらに’23年12月に内田が業務執行社員として加入していたのだ」 つまり恋人・柏原の会社に内田が所属するということだ。さらに、これまでバーニングへの配慮から再婚(内田は02年、俳優の吉岡秀隆と結婚し05年離婚)という形は取らなかった内田と柏原だが、正式にバーニングから離れれば再婚も現実味を帯びてくる――それが「自身」が報じた内田の“独立・再婚問題”である。 しかし「自身」によるこうした独立記事も、周防氏が睨みをきかせていた時代にはあり得なかったものかもしれない。昭和から続く芸能界の構造は令和に入り激変している。それは、まだまだ続くだろう。 中山美穂のお墓問題とバーニング そして昨年末急逝した中山美穂もバーニング系タレントだった。数々の恋愛遍歴を持つ中山だが、そのたびバーニングに守られ、離婚の際もまたバーニングによる“情報操作”で守られている。さらに離婚後の住まいであり急逝場所となった商業ビルの一室も、バーニング系の会社から提供されたものだった。 そんな中山だが、実母とは金銭をめぐり疎遠となり、代わって妹の忍との絆を深めたことは有名だ。中山の最後の出演となったドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)の代役も忍が務めているほどだが、しかし中山の死後に関して問題が起こっているらしい。 「基本的に忍さんは、美穂さんを母方の墓に入れることは考えていないのでしょう。忍さん一人で、新たな墓を探していると聞いています」(美穂さんの知人のコメント) もし周防氏が健在なら、こうした問題も鶴の一声で解決してしまったかも。そんなことまで考えてしまった。 中居正広の独立で、木村拓哉との不仲説を“無理矢理”にでも払拭したい女性週刊誌 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 新型コロナウイ...サイゾーウーマン2020.03.03 中山美穂「急死報道」と大野智「大麻騒動」が示す、芸能事務所のマスコミ言論統制の衰えと余波 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! フリーアナウンサー...サイゾーウーマン2024.12.10 神林広恵(ライター) 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。 記事一覧 最終更新:2025/03/04 21:00 Yahoo セブンネット 教場 II(DVD) 関連記事 中居正広の現在と今後は? 「週刊女性」実兄直撃、「女性自身」ボランティア説「文春」中居記事を訂正の一方、スクープした「女性セブン」の続報は?「週刊文春」批判がお門違いなワケ――「女性セブン」が伝える、中居の本質とは?国民的人気者から一瞬で凋落、「女性セブン」が報じる中居正広の“孤独”な現状とは?中居正広問題で問われる、メディアの隠蔽体質ーー『めざまし8』噴飯物の他人事発言