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「NHKは惜しいことをした」――STARTO新音楽番組『Star Song Special』で感じた事務所の伝統と、堂本光一の“気概”

2025/03/02 08:00
サイゾーウーマン編集部

サイゾーオンラインより】

『Star Song Special』初回でMCを務めたKinKi Kids・堂本光一(写真:サイゾーウーマン)

 Amazon Prime Video・DMM TVで配信される新たな音楽番組『Star Song Special』が、2月27日よりスタートした。初回はSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、STARTO)のタレントが多数出演し、事務所の先輩・後輩がステージやトークでコラボレーション。こうした番組を待ち望んでいたファンからは喜びの声が続出している。

目次

STARTO新音楽番組『Star Song Special』初回の内容
『Star Song Special』は「テレビ番組というよりもショー」
視聴者から高評価の理由は、MCの堂本光一?
『Star Song Special』開始で、「NHKは惜しいことをした」?

STARTO新音楽番組『Star Song Special』放送開始! 初回の内容とは?

 『Star Song Special』公式サイトによると、同番組は「“現役のスター”として活躍する先輩アーティストと、“スターの原石”であるジュニアの共演が実現! 先輩アーティストが話題のパフォーマンスや 注目の新曲を披露するほか、未来のスターを夢見るジュニアが スペシャルライブに挑戦」(原文ママ)するというコンセプト。

 第1回のMCはKinKi Kids・堂本光一が務め、冒頭で「今日から始まる新たなストーリーを、皆様とともに紡いでいきたいと思っております」「It’s Show Time!」などとあいさつし、番組がスタートした。


 その後、ゲストのNEWS・増田貴久が、2月12日にリリースしたばかりの1stソロアルバムの表題曲「喜怒哀楽」を歌唱したほか、ジュニアと一緒にKinKi Kidsの名曲「シンデレラ・クリスマス」をパフォーマンスするコーナーも。

 さらに、ジュニアによるスペシャルライブでは、「Breaking The Dawn」(Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔のソロ曲)、「女王蜂」(Hey!Say!JUMP)、「DIRTY, SEXY, NIGHT」(KAT-TUN)を披露。堂本・増田とジュニアがトークを楽しむ企画など、盛りだくさんの内容だった。

『Star Song Special』は、「テレビ番組というよりもショー」

 なお、周知の通り、旧ジャニーズをめぐっては、創業者・ジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)の性加害問題をきっかけに、所属タレントの広告起用を見直す企業が相次いだほか、23年9月にはNHKがタレントの新規起用の見送りを発表。

 それまで、NHKではデビュー前のジュニアがメインで出演する音楽番組『ザ少年倶楽部』(BS4Kほか/以下、『少クラ』)と、King&PrinceがMCを務める『ザ少年倶楽部プレミアム』(同/以下、『少プレ』)が放送されていたものの、両番組は後に『ニュージェネ!』『プレミセ!』としてリニューアル(24年3月末に両番組とも終了)。ジュニアだけでなく、他事務所のアイドルも登場するなど雰囲気が一変したことから、SNS上では『少クラ』『少プレ』の終了を嘆く声で溢れかえった。

 こうした経緯があるだけに、製作が発表された時点でファンからは歓喜の声が続出した『Star Song Special』。書籍『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)、『夢物語は終わらない ~影と光の“ジャニーズ”論~』(文藝春秋)の著者であり、旧事務所時代からジャニーズタレントを追い続けている霜田明寛氏は、初回の配信を踏まえて、以下のように感想を寄せてくれた。


「『少クラ』終了以降、ジュニアのパフォーマンスや先輩との絡みをじっくり見られる番組を渇望していたので、この番組の制作は朗報でした。『少クラ』と『少プレ』を合わせたようなものなのかなと思っていましたが、実際に見ると、その想像を遥かに超えてくる素晴らしい番組でした。『It’s Show Time!』の掛け声で始まるのが象徴的ですが、テレビ番組を作るというよりも彼らの大事にしてきたショーを、映像を通して見せる場を作るかのような気概を感じました。特にジュニアのパフォーマンスは、選曲や衣装などの見せ方も含めて、テレビ番組というよりも、帝国劇場(東京)でのショーかのようでした」

 ネット上でも「『Star Song Special』めちゃくちゃ楽しい! こんな番組を待ってた!」「増田くんのバックで踊るジュニアたちが良かった。こういうのをずっと見たかった!」と、好意的な感想が散見される。

『Star Song Special』、視聴者から高評価の理由は初回MCの堂本光一?

 視聴者から高評価を受けている理由について霜田氏は、「堂本光一さんが初回のMCを務めたというのも大きかったと思います。『タイプロ』に出演したこともそうですが、事務所の伝統を後輩に継ごうという強い志を感じます」と指摘する。

 なお、『タイプロ』とは、Netflixで配信されているtimelesz(元Sexy Zone)の新メンバーオーディション番組『timelesz project -AUDITION-』(最終回は2月15日に配信)を指し、1月17日配信回では、堂本がレッスンを行う候補生のもとを訪れるシーンがあった。

 一方でジュニア界では、2月16日にHiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者のメンバーをシャッフルする形で、新ユニット「ACEes(エイシーズ)」「KEY TO LIT(キテレツ)」「B&ZAI(バンザイ)」の3組が誕生。HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍は事実上の解散となり、メンバーはバラバラになった。

 そんな中、今回の番組では堂本と元HiHi Jets・橋本涼(現B&ZAI)の対談が実現。「グループ発表前」の収録だったというが、ジュニアの新体制について堂本が橋本に「それ誰が言い出したの?」とストレートに質問を投げかける場面もあった。前出の霜田氏が語る。

「ジュニアの再編について、彼らの生の声を聞ける機会は限られている中、光一さんが聞き手となって橋本さんが話す部分は、とても安心感がありましたし、再編に関して核心に迫ろうとした場面は、内部から現体制を刺しにいっているような緊張感もありました。また、『自分の時代は古い』と配慮をしながらも、事務所の歴史を踏まえて励ます様子は、橋本さん同様、見ている私も思わず泣きそうになりました。今後も、事務所の先輩とジュニアが深く話をしたり、光一さんが仰るような“背中を見て学ぶ”を体現する場になることを期待しています」

『Star Song Special』開始で、「NHKは惜しいことをした」といえるワケ

 なお、『Star Song Special』の制作・著作を、Storm Labels(旧ジェイ・ストーム、旧ジャニーズ事務所のグループ会社)が行っている点にも、霜田氏は安心感を抱いている様子。

「このような番組を事務所が自前で作っていれば、テレビ局の都合に振り回されることもありません。この2年間の一連の出来事は、“事務所の終わりではなく、テレビの終わりのはじまりである”というのが、昨年発売した書籍の中での僕の予言なのですが、それが早くも現実化したように感じます。つくづくNHKは惜しいことをしたなと思いますね」

 次回の配信は3月13日午後4時で、MCは俳優・森崎博之(演劇ユニット・TEAM NACSリーダー)が担当。ジュニアに加えて、デビュー組からはKing&Prince、なにわ男子がゲスト出演するという。今後、番組でSTARTOタレント同士のどんな絡みが見られるのか、注目していきたい。



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最終更新:2025/03/02 08:00
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