メルカリで「リサ・ラーソン」500個限定商品を発見も、買う気が失せたワケ

2024/12/29 19:00

千葉N子（ライター）

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

メルカリの「いいね！」順検索で見つけた雑貨ブランドとは？

　最近、私の中で空前の“置物ブーム”がきております。きっかけは、机の上に小物を置くスペースを確保したこと。すると、なにもない空間を埋めたくて、うずうずしはじめたのです。

　いつものようにメルカリを開き、私は置物界で“一番つええヤツ”を探すことに。高いもの順に検索したわけじゃないわよ。置物で高いものなんて、家くらいあるどでかいゾウの置物とかが出てきそうじゃないの。

　そうじゃなくて、「いいね順」！　いいねの数で、どんなブランドの置物が人気なのかわかると思ったのよ！　ということで、捜索開始ーっ!!

　置物界の帝王を見つけるまで、時間はさほど要しませんでした。だって、「あ、これ可愛い」と思ったら、どれもこれも同じブランドなんですもの。それが、「リサ・ラーソン」というブランド！　雑貨好きからしたら「えっ、知らないの!?」と怒られそうだけど、なにせ私はビギナーなの、許してちょうだい。

　調べてみると、スウェーデンを代表する陶芸家でデザイナーの名前がブランド名になっていることがわかりました。リサさんは、今年3月11日に92歳で亡くなるまで、精力的にお仕事をしていたのだそう。

　動物の置物は数あれど、「リサ・ラーソン」の置物って、媚びない可愛さというか、アートなんだよねぇ。大人女子にぶっ刺さるアイテムって感じ。こういう置物をさらっと家に置いたら、おしゃんでイケてる女になれそうな気がする。

リサ・ラーソン16万円は安い？　高い？　「500個限定」の言葉に隠れた事実にがっくし

　ただ問題は、「値段が高い」ということ。一目惚れしたアイテムに「いいね」ボタンを押していったんですが、あとから眺めてみたら、一番安いもので3万円台。中には16万円というものもあって、ファッ!?!?!?　となりました。

　それは、2013年に発売された、全世界500個限定の「HARRY（ハリー）」。1979年に販売されたヴィンテージのハリネズミをベースに、13年版としてリデザインされたものらしい。すごく可愛いけど……値段が……。

　でも、500個限定かぁ。ハリネズミの足の裏にはきちんとシリアルナンバーも書いてあるし、見れば見るほど素敵な気がしてきた。今後、どんどん価値が上がっていくものって感じがする！　ええい、16万5,000円……買うか!?!?!?

　私はわなわなしながら、「いやでも」とポチろうとした指を止めました。先日、夫におねだりして、「セカンドストリート」で買ってもらったグラスを思い出したのです。“中古屋に置いてあるから定価より安くなっているはず”という先入観で5,500円も出して買ってもらったのに、普通にネットで2,500～4,700円くらいで売ってたんですよ。そのグラス自体はめちゃくちゃ気に入っているけど、なんかモヤモヤしたのよねえ……。

　そんなわけで、一応「リサ・ラーソン　限定　ハリネズミ」でネット検索してみると……13年に500個、15年に600個、21年には1,000個販売されていた事実が発覚！　限定といいつつ、めちゃくちゃ出とるがな!!　中古市場にもポロポロと流通しているようでした。な～んだ……がっくし。

　希少なものには違いないのはわかるのですが、16万円出してまで買う気力は失せたかな……。

　でも、デザイナーさんがお亡くなりになって、色味のチェックをする人がいなくなったわけなので、これから先は限定がでなかったりするのかも。そしたら、すごく貴重なものになるかもしれないなあ。う～ん、悩むわ……。