サイゾーウーマン暮らし食べ物ヴィレヴァンの飲食店は優良店だった 暮らし 遊べる本屋で一世を風靡したが…… サブカルの聖地【ヴィレヴァン】が赤字! それでも飲食部門のハンバーガー屋は優良店だった 2024/03/19 19:30 サイゾーウーマン編集部 ヴィレヴァン 荻窪駅からすぐのヴィレッジヴァンガードダイナー(C)サイゾーウーマン 「遊べる本屋」として一世を風靡したヴィレッジヴァンガード、通称ヴィレヴァンの赤字化や経営難が、ここ最近取り沙汰されています。 経済メディア「東洋経済オンライン」は1月18日、チェーンストア研究家・ライターである谷頭和希氏の「ヴィレヴァンが知らぬ間にマズいことになってた 『遊べる本屋』はなぜ魅力を失ってしまったのか」を公開。サブカルの聖地として栄えたヴィレヴァンは、SNSを通じて人々の好みが多様化し、“サブカル”という言葉の輪郭が曖昧になったことにより、空間としての魅力を失ったと説いていました。 ヴィレヴァン発祥の地・名古屋に生まれ育ち、高校時代、友人と連れ立って店舗に足しげく通っていたアラフォーの筆者にとって、昨今の凋落には悲しみを禁じ得ません。しかし同時に、もう十年近く、ヴィレヴァンに行っていなかったことを思い返し、自分にとって同店が魅力を失っているのも事実と感じます。 そんなヴィレヴァンですが、実は今から20年以上前の2003年、「ヴィレッジヴァンガードダイナー」というハンバーガーショップをオープンさせ、現在、東京・千葉・埼玉・愛知・山梨に店舗を構えていることをご存じでしょうか。経営難が伝えられるヴィレヴァンの飲食事業の今を探るため、今回、店舗に足を運んでみました。 ※価格はすべて税込 ※メニューや値段は3月19日時点の情報です ※店舗によって取り扱い商品が異なります ※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください 目次 ・ヴィレッジヴァンガードダイナーのメニューと価格帯 ・炙りモッツァレラチーズバーガー実食レポ ・ヴィレッジヴァンガードダイナーの本棚を見て思ったこと ヴィレッジヴァンガードダイナーは平日限定のランチメニューがお得 今回、訪れたのはヴィレッジヴァンガードダイナーの荻窪店。「VILLAGE/VANGUARD」というおなじみのロゴが看板に使用されています。さすがヴィレヴァン、外観・内観共にウッディでオシャレな雰囲気です。 さて、肝心のメニューですが、今回、事前に公式サイトでチェックして思ったのは、「結構、高いな……」ということ。例えば、メニュー一覧で最初に紹介されている「和牛クラシックベーコンチーズバーガー」と「和牛クラシックアボカドバーガー」はそれぞれ2,290円と2,090円。和牛を使用しているとあって、この価格帯は当然といえば当然ですが、最安値の「ハンバーガー」も、ビーフパティ1枚で1,290円もするんです。正直、ランチとしては高いと言わざるを得ません。 しかし、店舗でメニュー表を見てびっくり! ヴィレッジヴァンガードダイナー荻窪店の平日限定ランチメニュー(C)サイゾーウーマン 平日限定(オープン~15時)のランチメニューがあり、一律1,090円! セットメニュー「ドリンク&ポテト」(330円)、「ドリンク&サラダ」(330円)、「ドリンク&ポテト&サラダ」(440円)をつけても、だいたい1,500円くらい。これはお得です! 筆者は今回、火曜日の日替わりハンバーガーの一つである「炙りモッツァレラチーズバーガー」と「ドリンク&ポテト」を注文。合計金額は1,420円でした。 ヴィレッジヴァンガードダイナー荻窪店のグランドメニュー(C)サイゾーウーマン ヴィレヴァンの「炙りモッツァレラチーズバーガー」は隙のないおいしさ こちらが炙りモッツァレラチーズバーガー、ドリンク(メロンソーダ)、ポテト。 炙りモッツァレラチーズバーガーとドリンク&ポテトセット(C)サイゾーウーマン トロットロのモッチァレラチーズがツヤツヤと光っており、絶妙な焦げ具合も◎。食欲をそそられます! モッツァレラチーズが最高!(C)サイゾーウーマン 専用のバーガー袋に入れてかぶりつくと、何よりも先に、ビーフパテのおいしさに脱帽! 使用されているのは、「カナダ産牛肉100%希少部位ミスジを含む、適度にサシが入ったショルダークロッド」(公式サイトより)だそうですが、かめばかむほど牛肉本来の旨味が口の中いっぱいに広がります。かみ応えがしっかりある焼き具合も気に入りました。 モッツァレラチーズはびよ~んと伸びる!(C)サイゾーウーマン そのビーフパテにたっぷりのっているのがモッツァレラチーズ。ビーフとチーズはもちろん好相性。さらにタルタルソースが塗られているようで、その甘酸っぱさがバーガー全体の味に奥行きを出してくれているように感じましたよ。 ふっかふかのバンズ(C)サイゾーウーマン 一方、バンズはほんのり甘みが感じられます。分厚くカットされた上のバンズは、もっちりとした食感もあり、満足度が高い! レタス&トマトはそこまで主張は強くないものの、ボリューミーなバーガーにさわやかさをプラスしていたように思います。 そして付け合わせのポテトは、一般的なスティックタイプではなく、じゃがいもの形を残した状態で提供されます。 ポテトも食べ応えあり(C)サイゾーウーマン 外側はカリカリっとしているのに、中身はホクホク。じゃがいも本来の甘みをしっかりと感じられ美味。テーブルにはケチャップとマスタードがあるので、味変も可能です。 このようにヴィレッジヴァンガードダイナーのバーガーは、すべての点において隙がない……! 正直、ヴィレヴァンは本業が本・雑貨店なので、飲食部門にはさして期待はしていなかったものの、この業界で十分勝負できる逸品だと感じました。 ヴィレヴァンのハンバーガ店の本棚を見て、「サブカル」がわからなくなった 店の雰囲気や料理自体の満足度は高いヴィレッジヴァンガードダイナー。しかし一つだけ気になることがありました。 店の入り口付近にたくさんのマンガが陳列された本棚があり、お客さんは自由に読むことができるのですが、「ヴィレヴァンっぽいサービス」と思う半面、そのラインナップを見ると、同店が掲げてきた「サブカル」って何? という疑問がさらに深まってしまいました。 ヴィレッジヴァンガードダイナー荻窪店の本棚(C)サイゾーウーマン 浦沢直樹氏の『20世紀少年』(小学館)、島本和彦氏の『アオイホノオ』(同)、ヤマザキマリ氏の『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)、おおのこうすけ氏の『極主夫道』(新潮社)、中村光氏の『聖☆おにいさん』(講談社)などなど……。 かつて、マンガ自体――特に少年・少女向けではないマンガが“サブカル”と捉えられた時代もありましたが、これらはいずれも映像化された作品ですし、正直超メジャーマンガといえるのではないでしょうか。一方、それらに加え、「少年ジャンプ」(集英社)で連載された、岸本斉史氏の『NARUTO -ナルト-』や森田まさのり氏の『ROOKIES』あたりの超王道系もあったりして、いよいよ「サブカル」がわからなくなり……。 ヴィレヴァンのハンバーガー店の本棚を見て、「サブカル」という言葉の輪郭が曖昧になっていることを、あらためて実感してしまった筆者でした。 とはいえ、ヴィレッジヴァンガードダイナーのバーガーは絶品! 優良店といえると思います。ヴィレヴァンには、ぜひ飲食部門に力を入れて再起を図ってもらいたいものです。 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト Twitter:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2024/03/19 19:30 関連記事 【いきなり!ステーキ】店舗数は半分以下に――最安値ステーキの「かみ切れない」という難点【サイゼリヤ】新メニュー「生ハムとバッファローモッツァレラの盛合わせ」500円、見た目以上に“困ったちゃん”な一皿! 【さわやか】超え! 閉店続き【ビッグボーイ】大俵ハンバーグ、静岡出身者が大絶賛するワケスシローでは味わえない「138円の絶品軍艦」発見! 問題点もある回転寿司【元祖寿司】の優れたところ業界4位で苦戦の【ミニストップ】、おにぎりブームに乗れるか? 手づくりの「220円新作」に勝機ありと実感 【ジャニーズ情報専用】Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン! 『ザ・ワールド・イズ・マイン』が平積みされてる光景が、最後のヴィレヴァンの記憶 次の記事 大谷翔平が「妻」公開でマスコミ困った? 女性週刊誌の「なんだそれ」な記事3つ >