サイゾーウーマン暮らし食べ物【ライフ】は「普通」に見えてなぜすごいのか 暮らし 話題のチェーン店探訪 食品スーパー業界1位の【ライフ】、【ヤオコー】と共同開発PBが高コスパだった! 2024/09/13 13:30 サイゾーウーマン編集部 食品スーパーライフ (写真:サイゾーウーマン) 関東、近畿で店舗を展開するスーパーマーケット「ライフ」。業界トップの売り上げを誇り、近年は別業態のスーパー「BIO-RAL」も立ち上がるなど新展開を迎えています。実際に「ライフ」で買い物してきました。 目次 ・【ライフ】とは? 売り上げ日本一の業績 ・【ライフ】買い物してみた! 4つのプライベートブランドとは? ・ライフが注力している「BIO-RAL」とは? ・普通に見えて、実は難しいことをしていた ※2024年8月1日公開の記事を再編集しています。 【ライフ】とは? 売り上げ日本一! 「ダイヤモンドチェーンストアオンライン」2024年9月10日付の記事で、「日本の小売業1000社ランキング2024」のうち食品スーパー企業の首位はライフだったと報じられました。 ライフはライフコーポレーションのスーパーマーケット事業で、首都圏、近畿圏エリアに限定して305店舗(2024年2月末現在)を展開しています。 スーパーマーケット事業の2024年2月期の売上高は8094億円。全国主要スーパーマーケットで2位の売上高を持つU.S.M.H(マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東の共同持株会社。イオングループ)と1000億円近くの差をつけています。 しかし実は、23年2月までの1年は営業利益16.5%減(前年比)、経常利益15.5%減(同)と減益。その後、24年2月までの1年で営業収益は前年同期比5.8%増、営業利益26.0%増、経常利益24.6%増と回復しました。 24年3月以降も既存店の売り上げは前年を上回る好調ぶり。ネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」などのプライベートブランド商品の強化などが、好業績を支えていると指摘されています。 【ライフ】買い物してみた! 4つのPBとは? ライフ外観(写真:サイゾーウーマン) 平日午後2時、ライフを訪れました。屋上が駐車場になっている路面店タイプで、4割ほど車で埋まっています。 8年ほど前までメインスーパーとしてライフを利用していた筆者。その頃の印象は、「店内が明るく清潔で気持ちが良い」「安さ訴求はしていない」「ラムチョップやラム肉が買える」「インストアベーカリー・小麦の郷のミニクロワッサンがおいしい」といったもの。 ほかのスーパーと比べて「コレが強み!」というのはミニクロワッサン以外に思い浮かばないものの、総じて満足度が高いスーパーがライフです。今回も入店してすぐ、店内の清潔感と明るさに好印象を抱きました。 ライフのPBは4つ! 「スターセレクト」はヤオコーとの共同PB 野菜売り場を抜けてすぐ目についたのが麦茶のパック。56袋で192.24円と、他メーカーの麦茶パックよりお値打ちです。ライフの印象にはない「高コスパ」を打ち出していると思ったら、「スターセレクト」というプライベートブランド(PB)品でした。 正確にはライフオリジナルのPBではなく、埼玉発の人気スーパー「ヤオコー」との共同開発品。ヤオコーでも販売されているそう。 「六条麦茶」192.24円(写真:サイゾーウーマン) ライフにはスターセレクトを含めて4つのPBがあり、最もベーシックな路線が「スマイルライフ」。「安全・安心な品質、実感できるおいしさ、そしてお求めやすい価格にこだわって開発したブランド」とのこと。定番品が豊富に展開されていました。 「スマイルライフ」の「ひじき煮」は139.32円、「あじわい牛乳」は210.6円。ディスカウントスーパーと比べると数十円高めではあります。製造はそれぞれイチビキ、雪印メグミルクでした。 「ひじき煮」139.32円(写真:サイゾーウーマン) 「あじわい牛乳」210.6円(写真:サイゾーウーマン) 「スマイルライフ」より上質な商品のPBが「ライフプレミアム」。「素材・製法にこだわった、おいしさを追求したプライベートブランド」とのこと。ドレッシング、パンなど見た目にも上質そうな商品がいろいろありました。 こちらは、お買い得品のワゴンに置かれていた同PBの「大納言小豆濃厚あんバター」。645円のところが322.92円とだいぶ安くなっていたので、購入決定! 製造は久世福商店などを運営するサンクゼールでした。 「大納言小豆濃厚あんバター」セール品で322.92円(写真:サイゾーウーマン) お買い得品はワゴンのほか、食品ロス対策コーナーとして期限が迫った商品が棚にずらりと並べられたコーナーもありました。吟味したらお宝がありそうです。 ライフが注力している「BIO-RAL」とは? 4つめのPBは「BIO-RAL」。20年から本格展開が始まったブランドで、「からだに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランド」だそう。 いまやPBの枠を越えて、その名も「BIO-RAL」という新業態スーパーも10店舗展開するほど、ライフが注力しているブランドです! 「鶏肉と塩だけでつくったサラダチキン」257.04円(写真:サイゾーウーマン) ネット上で評判の良い「鶏肉と塩だけでつくったサラダチキン」257.04円。製造は鹿児島のジェーエスフーズ。 実食したところ、塩の味がほのかだったので蒸し鶏としても便利に使えそうでした。 「レモネード」213.84円(写真:サイゾーウーマン) ペットボトル飲料もビオラルから出てました。レモネードのほか、ジンジャーエール、有機緑茶、ジャスミン茶などがあり、緑茶は税抜き99円とお手頃だったためか売れてるようでした。 なお、これら2つはそれぞれ加工肉コーナー、ペットボトルコーナーに置かれていましたが、店内にはビオラル専用コーナーも展開されています。 ビオラルコーナー(写真:サイゾーウーマン) (写真:サイゾーウーマン) PBでかなりの数の有機商品を出していたのには驚きです。PBのほかに、国内外からセレクトした有機商品も並んでいて、見ているだけで楽しめます。 イオン系列の「ビオセボン」も同じく「BIO」がつくオーガニックスーパーですが、有機食品を一般家庭に浸透させようとする意識はライフのほうが高いと感じました。 人気のインストアベーカリー「小麦の郷」 小麦の郷のコーナー(写真:サイゾーウーマン) 店内調理のベーカリー「小麦の郷」。おいしそうなパンが手頃な価格でずらりと並んでいて、見てるだけでおなかが空いてきます。 今回は、小麦の郷の一番人気といわれている「ミニクロワッサン」の3個入りをゲット。ライフに行くと必ず購入している商品ですが、何度食べてもやっぱりおいしい! ほどよい甘みとさっくりしっとりした生地がたまりません。 「ミニクロワッサン3コ入」162円(写真:サイゾーウーマン) 【ライフ】お手頃価格品と高品質品のバランスが◎ 木製で落ち着いたロゴ(写真:サイゾーウーマン) 今回、ライフをあらためてじっくり見て回ったことで、以下の発見がありました。 ①高コスパ、安価なものはスターセレクトで見つかる ②ちょっと良いものを買いたいときにも満たされる ③雰囲気が良く、落ち着いて買い物できる 野菜や肉など全体的な価格帯はおそらくマルエツやヨークフーズなどの一般スーパーと同クラスですが、一方で、ディスカウントスーパーにも負けない価格帯のものをスターセレクトで展開しているのは新発見でした。スターセレクトだけで商品をまとめたら、かなりお手頃価格に収められそう。 また、いつもよりちょっと良いハムを買いたい、おいしい牛乳を買いたい、お高めの有機だしにチャレンジしてみようかな? というときにパッと手に取れる気軽さもあります。 というと、あらゆる価格帯をそろえて中途半端な店になっていそうなものですが、不思議とまとまっているんです。普通のスーパーに見えるのに、実は優秀なことをやっている店……派手なパフォーマンスや激安売りがなくても、お客さんの満足度が高いからこそ、売り上げ1位につながっているんだなと感じました。 ライフのこれからにも注目です。 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト X:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2024/09/13 13:30 総菜もおいしそう 関連記事 売上減少続く食品スーパー【カスミ】、行ってわかった苦戦のワケ……高級イメージの実態は?【ヤオコー】系列の大型スーパー【エイビイ】とは? 「予想外の光景」に行って驚いた!イオン系列の新スーパー【ブランデ】、買い物にいって“美しさに目が釘付け”になったモノとは?イオン系列の赤字オーガニックスーパー【ビオセボン】、行ってわかった「庶民が利用できない」理由【ロピア】東北進出でも、老舗【ウジエスーパー】が「勝ち」といえるワケ 次の記事 絶好調【バロー】の寿司が最高 >