【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

【月見バーガー】栄養士が選ぶおすすめ1位は「マクドナルド」! ケンタッキーで選ぶなら?

2024/09/06 13:30
猪坂みなみ(管理栄養士)
マック、ケンタ、ロッテリアの月見シリーズ、栄養士が1位に選んだのは? おすすめサイドメニューも紹介の画像1
Getty Imagesより

 9月に突入し、各ファストフード店が毎年秋恒例の月見シリーズの販売を開始しました。今回は、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリアそれぞれの月見シリーズを管理栄養士の猪坂みなみ先生にジャッジしてもらい、ランキング形式でおすすめメニューを紹介しちゃいます!

目次

月見シリーズの栄養的メリットは?
月見バーガーおすすめ第3位:ロッテリア「半熟月見 和風てりやきバーガー」
月見バーガーおすすめ第2位:ケンタッキー「とろ~り月見ツイスター」
月見バーガーおすすめ第1位:マクドナルド「月見バーガー」

※2023年9月15日公開の記事を再編集しています。
※価格やカロリーなど情報は2023年9月時点の内容です。
※最新の情報は公式サイト・SNSをご確認ください。

月見シリーズの栄養的メリットは?

――バンズ、パティ、野菜などが入った通常のハンバーガーと比較して、卵の入った月見シリーズならではの栄養的メリットはありますか?

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 卵は完全栄養食といわれることもあるほど、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれる食品です。そのため、卵入りのメニューを選ぶと、単純に栄養価は高くなりますね。特に、皮膚や粘膜を健康に保ってくれるビタミンB2、アミノ酸や脂肪酸の代謝をサポートしてくれるビタミンB12、骨や歯の発育を促してくれるビタミンDなどの補給に役立つでしょう。


 ただしビタミンCと食物繊維は含まないため、卵は野菜と一緒に食べるのがおすすめです。お店で野菜を食べられない場合は、お店へ行く前に自宅でサラダや野菜スープなどを食べておくと◎。

月見バーガーおすすめ第3位:ロッテリア「半熟月見 和風てりやきバーガー」

※今年は販売していません

――それでは、マクドナルド、ケンタッキー、ロッテリアの月見シリーズの中で、おすすめ度トップ3だと思うメニューの順位付けとその理由を教えてください。

猪坂 ナンバー3は、ロッテリア「半熟月見 和風てりやきバーガー」(※今年は販売していません)です。ファストフードのメニューは、どうしても脂質の摂りすぎにつながりやすいのが難点。ですが、「半熟月見和風てりやきバーガー」は和風の味付けに仕上げているぶん、今回比較している各社のバーガー系月見の中でも脂質が少なめで、エネルギーも376kcalとかなり低いです。ポテトも一緒に食べたい! という場合は特に、このメニューのように脂質が比較的少ないバーガーを選ぶのが良いでしょう。

――ジャンクフード類は脂質の摂り過ぎなど罪悪感の強い食べ物ですよね。そのような中で少しでも栄養面を整えたい場合、「半熟月見和風てりやきバーガー」にプラスするサイドメニューは何を注文すればよいでしょうか?


猪坂 こちらのメニューはたんぱく質がやや少なめで野菜も不足しているため、それらを補うサイドメニューを合わせるのが理想的です。脂質の多いフライドポテトやフライドチキンは極力避けて、ドリンクメニューから野菜ジュースを選び、ビタミンやミネラルを足すのがおすすめ。もしくはカフェラテを選び、ミルクでたんぱく質やカルシウムを補うのも良いでしょう。

月見バーガーおすすめ第2位:ケンタッキー「とろ~り月見ツイスター」

――「半熟月見 和風てりやきバーガー」に続いて、おすすめ度ナンバー2のメニューはどれでしょうか? 

猪坂 ナンバー2はケンタッキー「とろ~り月見ツイスター」です。こちらは、たんぱく質(鶏肉とたまご、チーズ)と野菜(レタス)、炭水化物(トルティーヤ)をバランスよく手軽に摂ることができるメニュー。他のバーガー系メニューと比べると全体量が少ないこともあり、最も低脂質に仕上げられています。しかし、食物繊維は2倍近く摂ることができて、エネルギーも361kcalと最も低いため、「ダイエット中だけど月見気分を味わいたい」という人にもおすすめできますね。

――「とろ~り月見ツイスター」をセットで頼む場合、サイドメニューは何を付けるのがおすすめですか?

猪坂 こちらのメニューもたんぱく質と野菜が少ないため、カーネルクリスピーでたんぱく質を、コールスローで野菜を補うと良いでしょう。

月見バーガーおすすめ第1位:マクドナルド「月見バーガー」

――最後に、おすすめナンバー1のメニューを教えてください。

猪坂 おすすめメンバー1は、マクドナルド「月見バーガー」です。バーガーの中では比較的脂質と塩分が少なめで、なおかつたんぱく質は21.6gと、1食に必要な分をしっかり補えるという点で、全体的にバランスが良いメニューでした。卵、パティ(牛肉)、ベーコン(豚肉)と、複数の種類の食材からたんぱく質を摂れる点も◎。食材はそれぞれ含まれる栄養が異なるため、いろいろな食材を満遍なく摂ると、自然と栄養バランスが整います。

――「月見バーガー」にサイドメニューを付ける場合、どの商品であれば栄養バランスが整いますか?

猪坂 月見バーガーには野菜が入っていないので、栄養バランスを整えたい! という場合は、サイドメニューとして「サイドサラダ」か「えだまめコーン」をオーダーするのがおすすめです。細胞のサビつきを防止してくれる抗酸化ビタミン(ビタミンAやビタミンCなど)を摂りたいなら「サイドサラダ」を、たんぱく質や食物繊維、鉄分を摂りたい場合は「えだまめコーン」をチョイスしてみてください。

 ほかのチェーン店の場合、セットメニューではポテトしか選べないというケースが多いですが、マクドナルドならセットメニューでも野菜を付けられるので、バランスを整えやすくて良いですね。

猪坂みなみ(管理栄養士)

猪坂みなみ(管理栄養士)

管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。

管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ

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最終更新:2024/09/06 13:30
月見はCM見ると食べたくなる