“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第711回】

赤西仁、山下智久、ガーシーの複雑な関係を報じる「週刊女性」の“ジャニーズ配慮”とは?

2024/08/20 21:45
神林広恵(ライター)
KAT-TUN時代の赤西仁(写真:サイゾーウーマン)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 案の定――。フワちゃんのやす子への“不適切発言”は大きな波紋を呼び、フワちゃんは芸能界活動を休止、レギュラー番組なども降板となった。タメ口、ぶっちゃけキャラのフワちゃんだったが、目上や権威に向けてのそれは痛快だが、下へ向かうと差別となる。その区別ができていなかったんだな。残念。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
赤西仁、山下智久、ガーシーの複雑な関係を報じる「週刊女性」の配慮
中丸雄一は“嫌な男”、妻・笹崎アナは“変わっている”!?
和田アキ子の舌禍事件と有吉弘行

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第711回(8/7〜8/20発売号より)
1位「赤西仁 ガーシーに“アテンド”懇願で山Pがザワッ!」(「週刊女性」9月3日号)
2位「中丸雄一 サレ妻の意外な羨望『佐々木希になりたった…』」(「女性自身」9月3日号)
3位「和田アキ子失言炎上で有吉弘行『もう勇退を』舎弟28年目の諫言」(「女性自身」9月3日号)

赤西仁、山下智久、ガーシーの複雑な関係を報じる「週刊女性」の配慮

 確かに、結構複雑かつザワつくお話だ。8月上旬の西麻布、赤西仁が飲み会を開いていたが、そこにガーシーこと東谷義和氏が出席していたというのだ。ガーシーといえば芸能界の幅広い人脈で“芸能界のアテンダー”として知られた人物。その後、暴露系ユーチューバーとして世間を騒がせ、綾野剛らに対する名誉毀損で執行猶予つきの有罪判決が確定もしている。


 そんなガーシーに赤西が接近。これを報じた「週刊女性」によると、その理由は「日本での活躍にブランクがあることに不安がある赤西さんが、ガーシーの人脈を目当てに親交を深めていてもおかしくありません」というのだ。

 しかし、ザワつくのは単に2人が接近していることだけではない。ガーシーと赤西、そして、かつては赤西軍団の1人だった山下智久とのこれまでの“複雑な関係”があり、その上での2人の接近が、あまりにも“ざわつく”ものだからだ。

 記事によると、そもそも山下とガーシーは20年近くの仲で、暴露ユーチューブ『東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】』では山下のことを絶賛していた。一方、赤西と山下は“あの事件”以降、絶縁状態が伝えられたままだ。

 “あの事件”とは2014年6月、山下、赤西、そして錦戸亮の3人が六本木で一般人カップルと口論になり、山下が女性の携帯電話を奪い取って逃走した“携帯持ち去り事件”のこと。この一件で山下は器物破損容疑で書類送検されたのだが、しかし、赤西、錦戸はお咎めなし。さらに赤西、錦戸は矢面に立った山下を気遣うことも謝罪することもなく、結果、絶縁状態が伝えられていたのだ。

 それだけではなく、ガーシーも山下をかばうようにユーチューブでこの事件について言及、山下が赤西に対し“許せない”という気持ちを持っていることを暴露していた。そんな赤西とガーシーが接近。「週女」は山下の心情をこう推察する。


「今になって当時自分を心配してくれたガーシーと赤西さんが親交を深めていることに、山下さんは複雑な思いを抱えているに違いありません」(芸能プロ関係者のコメント)

 確かに山P、複雑だろうね。それにしても、赤西がガーシーを頼るということは、ガーシーの芸能界における影響力は、まだまだ健在ということなのだろう。

 また有罪判決を受けた直後にはインスタグラムの生配信に登場したガーシーは、インフルエンサーとしての活動再開を宣言、今月に入ってからは落語家宣言をして話題となった。そして今回、赤西との急接近が女性週刊誌に取り上げられる。さらに過去のジャニーズ事件が蒸し返される。ガーシー、恐るべしだ。

 そして記事を読んで“複雑な気持ち”になったことが、もうひとつ。“携帯持ち去り事件”当時、ジャニーズの力は絶大だった。山下が書類送検されたため、マスコミもこの事件を取り上げざるを得なくなったが、しかし珍妙な報道だった。通常なら「書類送検」という言葉を使うはずなのに、スポーツ紙や一部のテレビは「捜査書類を送付しました」というおかしな表現を用いてこの事件を伝えたのだ。さらに錦戸や赤西のことを「歌手仲間2人」と表現するテレビ局も。

 もちろん、これは当時のマスコミによる“ジャニーズへの配慮”だが、今や3人ともジャニーズ事務所を退社し、ジャニーズ事務所自体も解体となった。時代は変わった? と思ったら、「週女」では“携帯持ち去り事件”ではなく“携帯持ち去り騒動”との表現を使っていた。まだまだ“いろいろに配慮する”芸能マスコミ業界である。

中丸雄一は“嫌な男”、妻・笹崎アナは“変わっている”!?

 やはりスキャンダルは面白い。特に表の顔との落差ある醜聞は、スキャンダルの醍醐味でもある。「週刊文春」(文藝春秋)が報じた中丸雄一の女子大生アパホテル密会も、そのひとつ。

 多才で情報番組にもコメンテーターとして出演し、さわやかで好感度も高い。そんな中丸が女子大生とアパホテルで密会、今年1月には、元日本テレビアナウンサーの笹崎里菜氏と結婚したばかりの新婚ホヤホヤだというのに――。

 これを受け「女性自身」もその後追い特集をしているのだが、これが面白かった。中丸の“嫌な男ぶり”をこれでもかと記しているから。

「(遅刻魔のくせに)アラームを自らセットして起床する意思がない」(そのため、マネージャーが送迎前の1時間前にインターホンを鳴らすが、それでも遅刻するらしい)
「(女好きの面もあり、コンサートで)中丸さんだけ自分好みの女性を見つけ、指をさしてからタオルを投げていましたね」
「派手なネイルをしている女性はタイプではなく、レシピを見ないで料理を作れるような家庭的な子が好み」
「女子大出身の女性がいい」

 なかなかに“嫌な男”ぶりがつづられる(笑)。だが一方の新妻・笹崎アナも記事によると“変わっている”。だって今回、夫が不倫をして報じられたことで、2020年にやはり不倫騒動を巻き起こした渡部建の妻・佐々木望を参考にしようと羨望の眼差しを向けているというのだから。

 まじか? 本当か? 正気か? 六本木ヒルズ内の多目的トイレで不倫し、その後1万円を渡すというセコさが多くの人々のひんしゅくを買い、芸能活動休止に追いやられた渡部。活動を再開したとはいえ、かつてとは雲泥の差の渡部。妻の佐々木は健気にそれを支えているが、それにしても“羨望”“佐々木希になりたかった”って――。笹崎アナの本心ではなく「自身」の妄想であってほしい。

和田アキ子の舌禍事件と有吉弘行

 フワちゃんと並び、和田アキ子の舌禍事件も大きな話題になっている。パリ五輪で金メダルを獲得したやり投げの北口榛花選手を「トド」と表現してしまったのだから。そんな和田に有吉弘行がラジオ番組で「ダメなんだよ、ああいうことを言っちゃあね」と“勇退”を迫るような発言をしたという。

「有吉さんはいまのテレビ界でバラエティ番組を誰よりも熟知し、NGの境界線が日々変化していることを体感しています」(テレビ局関係者のコメント)

 和田は、その日々変化する境界線が理解できなかったというわけか。『アッコにおまかせ』(TBS系)に打ち切り説までささやかれている今回の舌禍事件。フワちゃん問題とともに、まだまだ騒動は収まりそうにない。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2024/08/20 21:45
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中丸も築地でバイトするのかな