夏ドラマ、続々スタート!

【7月期夏ドラマ】「視聴率不振」が心配される3作品とは? 

2024/07/01 08:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
福原遥は実力も人気も申し分ないが……?(C)サイゾーウーマン

 6月下旬から続々とスタートする2024年7月期の夏ドラマ。 早いところでは、28日に嵐・櫻井翔が22年ぶりに脇役を連ドラで演じる水川あさみ主演『笑うマトリョーシカ』(TBS系)、7月1日にSnow Man・目黒蓮主演の月9『海のはじまり』(フジテレビ系)がスタートする。今回は、“不発”が心配されている作品を3つ紹介したい。

目次

福原遥『マル秘の密子さん』
松岡茉優『ギークス』
成田凌『降り積もれ孤独な死よ』

福原遥主演『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)7月13日スタート

 今期もバラエティ豊かなラインアップが注目されているが、中にはさまざまな理由で「この企画大丈夫?」「視聴者獲得に苦戦しそう」と業界関係者から心配されている作品も……。 

 1作目は、大人気俳優・福原遥が主演を務める『マル秘の密子さん』(日本テレビ系/土曜午後10時~)。トータルコーディネーター・本宮密子を演じる福原のほか、上杉柊平、清水尋也、志田彩良、吉柳咲良、松雪泰子らが出演する。

 同作は、『半沢直樹』(2000年版)や『ノーサイド・ゲーム』などTBS系「日曜劇場」枠のヒットドラマを多く手がけた丑尾健太郎氏が中心となって脚本を手掛けるオリジナル作品。これだけでも、見ごたえのある作品となることが期待できる。

 しかし、「手段を選ばず依頼者を変身させて成功へと導くトータルコーディネーターと、お人好しで不運続きのシングルマザーがタッグを組み、女社長への変身劇を目指す物語」というイントロに対し、ネット上では「内容が想像しづらい」「なんだか惹かれない」という声もある様子。

 また、同作が放送される「土ドラ10」枠では、4月期のSixTONES・森本慎太郎主演『街並み照らすヤツら』がコア視聴率で0%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど大惨敗したため、この不調を引きずるのではないかと懸念されているようだ。

松岡茉優主演『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)7月4日スタート

 2作目は、松岡茉優主演『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系/木曜午後10時~)。

 同作は、頭脳明晰だが人間関係に難があり、残業なしをモットーとする警察署勤務の女性ギーク3人が、週末の井戸端会議で事件解決へと導くオリジナル作品。

 記憶力と証拠分析能力に長けた鑑識官を松岡、心理分析に定評がある産業医を田中みな実、地理に詳しい交通課員を滝沢カレンが演じる。なお、「ギーク」とは、「賢いオタク、人間関係を苦手としている者」を意味するとか。

 同枠で前クールに放送された赤楚衛二主演『Re:リベンジ-欲望の果てに-』の平均世帯視聴率がほぼ全話が4%台と振るわなかったため、視聴率が心配されているようだ。

成田凌主演『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系)7月7日スタート

 最後は、読売テレビ制作による成田凌主演『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系/日曜午後10時30分)。

 連載中の同名漫画を原作とした同ドラマは、主人公の刑事・冴木仁が凶悪事件の真相を追っていくノワールサスペンス。主演の成田のほか、小日向文世、吉川愛、萩原利久らが出演し、キャスティングに関しては原作ファンの評判も上々のようだ。

 一方、日テレは『セクシー田中さん』騒動以来、漫画原作のドラマに対する風当たりが強く、『降り積もれ孤独な死よ』にも「あんなことがあったのに、また漫画原作か」と拒否反応を示す声も目立つ。

 加えて、同枠で4月期に放送された『ACMA:GAME アクマゲーム』は、平均世帯視聴率の全話平均が3.6%台と爆死。

 さらに、『ACMA:GAME アクマゲーム』の漫画原作者が、ドラマ放送期間中に「漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします」などと酷評をSNSに投稿していたことが話題になってしまったため、「日テレの漫画実写化は不安」というイメージが定着してしまったようで、こうした局の印象が『降り積もれ孤独な死よ』の数字に影響するのか注視したい。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/07/01 09:29
3つとも面白そうなんだけどね……
アクセスランキング