心配……

視聴率爆死『アクマゲーム』が映画化! SixTONES・田中樹ファン歓喜も、失笑されるワケ

2024/06/10 15:30
仲宗根由紀子(エンタメライター)
『第20回釜山国際映画祭』での間宮正太郎の画像
『第20回釜山国際映画祭』での間宮正太郎(Getty Imagesより)

 間宮祥太朗主演ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系、日曜午後10時30分~、以下『アクマゲーム』)の映画化が発表された。これに、ネット上ではSixTONES・田中樹の多くのファンが歓喜している。

目次

・『アクマゲーム』最終回のあらすじ
・映画化に田中樹ファン歓喜
・日テレが社運を賭けたプロジェクト
・「興収1億」あの映画化ドラマを想起

『アクマゲーム』最終回のあらすじは?

 実写ドラマ版『アクマゲーム』は、原作・原案などをメーブ氏、作画を恵広史氏が手掛ける人気コミック『ACMA:GAME』(講談社)を原作としたサバイバル・エンターテインメント。主人公・織田照朝(間宮)が、「悪魔の鍵」に翻弄された人間たちと命懸けの「アクマゲーム」に挑む内容だ。

 6月9日に放送された最終回では、照朝が負ければ初(SixTONES・田中樹)や悠季(古川琴音)らアクマゲームトーナメントの出場者は全員皆殺しにされ、さらに世界が大混乱に陥る……という過酷な状況の中、謎の組織「グングニル」のトップで照朝の父であるガイド(吉川晃司)とのゲーム『三単究明~Word Investigation~』が大詰めを迎える。

 ガイドから「ふたりで世界を再生しよう」と誘われるも、「俺はゲームに勝って全てのカギを破壊する」と宣言した照朝は、このゲームに逆転勝利。これにより閉鎖空間が解かれ、トーナメント参加者たちが「グングニル」のアジトから脱出する中、ガイドは「悪魔の鍵は消せる。頼んだぞ我が息子」と照朝に託すのだった――。

SixTONES・田中樹ファン、映画化に歓喜「また初くんに合える!」

 この最終回放送後には、『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』(10月25日公開予定)のタイトルで映画化されることが発表され、予告映像も解禁された。

 間宮は映画化にあたり「実は映画化する事はドラマ化と同時に聞いていましたし、映画の撮影もドラマと地続きで行ってきました」と明かし、「スタッフキャスト一同で幾度も閉鎖空間に閉じこもりながらアクマやゲームと向き合ってきた6カ月、その締めくくりが劇場版となります」と長期にわたる撮影を行ったとコメント。

 一方、原作者のメーブ氏は「日テレの偉い方にも挨拶され、企画の規模の大きさを知り、もはや他人事ではいられずドキドキしています」「多くの人に受け入れられる素晴らしい作品になっていることを心からお祈りしています」とコメントを寄せている。

 ネット上では、多くの田中ファンから「映画館でまた初くんに合えるなんてうれしすぎる!」「じゅり忙しい中、海外ロケも頑張ってたんだね! 映画の公開が待ち遠しい」と喜びの声が続出。

 一方、「映画も爆死するんじゃないの?」と興行成績の不振を危惧する声や、「あのトンチキドラマが映画化って聞いて、笑ってしまった」と失笑するようなネットユーザーも目立つ。

『アクマゲーム』は日テレが社運を賭けた一大プロジェクト

「同ドラマは、企画段階から映画化や動画配信サービス『Hulu』でのスピンオフドラマの配信、さらにはAmazonプライムビデオで150以上の国と地域で世界配信を行うことが決定しており、日テレにとっては社運を賭けた一大プロジェクトだったはず。しかし、低年齢向けにも思える内容が仇となり、視聴率は爆死状態。映画化の発表に失笑が起こるのも仕方ありません」(テレビ誌記者)

 実際、同ドラマの視聴率は、第2話以降で平均世帯3%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を連発。広告収益に直結する13~49歳のコア視聴率も1%台を記録するなど低調だった。

 さらに、原作者のメーブ氏は、各話放送後に好意的な感想をXに投稿すると同時に、ドラマの詰めの甘さを指摘。

 第7話放送後には、「不明なこと、はっきりしないことが増えすぎて、7話は楽しめなかった…」「漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします」という投稿も見られた。

 このことが多くのネットニュースに取り上げられ、「ドラマ版は駄作」とのイメージが世間に広まってしまったのも、今回失笑が起きた一因のようだ。

『アクマゲーム』で想起……「興収1億」映画版が不発の向井理主演作

 なお、今回と似たような状況といえば、2016年7月期の向井理主演ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)の劇場版『RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー! 略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』が思い出される。

「原作・演出を手掛ける堤幸彦氏が『構想に20年を費やした』という『神の舌を持つ男』ですが、プライム帯ながら平均世帯視聴率の全話平均は5.6%と不発でした。同作も『アクマゲーム』と同じく最終回終了後に映画化を発表。配給は大手の松竹でしたが、興行収入は約1億円と全然ヒットしませんでした」(同

 ネット上の反応を見る限り、間宮や田中のファンばかりが喜んでいるようにも見える『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』。多くのファンを持つ田中が出演しているため、『神の舌を持つ男』の二の舞いにはならないとも予想できるが、果たして……。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/06/10 15:34
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