サイゾーウーマン暮らし食べ物【ヤオコー】新PB商品がセブンそっくり 暮らし 話題のスーパー探訪 【ヤオコー】PB新商品、セブンにそっくり!? 飲んでわかった味の違いは? 2024/06/02 15:00 阿左美賢治(ライター) スーパーヤオコー ヤオコーの看板(写真;サイゾーウーマン) 関東一円に展開され、人気を集めるスーパーマーケットチェーン「ヤオコー」。同店のプライべートブランド(以下、PB)も好評ですが、4月に発売されたとあるPB商品が明らかに他社のPB商品を意識しているのでは、という疑惑が浮上。日頃から同チェーンに足繁く通うグルメライターが、そんな商品の実力を測るべく、“本家”との比較を行ってみました。 目次 ・【ヤオコー】PB新商品がセブンにそっくり ・価格はほぼ互角! ・食物繊維入り炭酸飲料、栄養成分はヤオコーの勝ち! ・乳酸菌系炭酸飲料、栄養成分は? ・【実飲】味は違っていた! ・「ヤオコー」ファンからのお願いとは? 【ヤオコー】PB新商品がセブンにそっくり 株式会社ヤオコーが関東一円に展開するスーパーマーケット「ヤオコー」。 以前その魅力を紹介する記事を書いた通り、「業務スーパー」と並んで日々同チェーンに通い詰める筆者ですが、リーズナブルなものからクオリティのしっかりしたものまで幅広い品揃えと、独自の魅力のあるPB商品がこのスーパーの魅力だと思っています。 ある日、そんな「ヤオコー」へと買い出しに向かった際、ちょっと見逃せない商品を発見してしまいました。 ヤオコーの新商品(写真;サイゾーウーマン) それがこちらの「ファイバースパークリング」と「乳酸菌スパークリング」です。名前の通り、前者は食物繊維、後者は乳酸菌が含まれたゼロカロリー炭酸飲料で、いずれも480ml入りで税込105円。 「ヤオコー」の公式サイトの商品紹介によれば、これらは今年の4月に販売開始された商品で、「Yes! Happiness」という栄養バランスなどを意識した健康的な食品類のPBラインの商品となっています。 一般的なメーカー品よりもお得感の強い、いかにもPBの炭酸飲料という価格の2種類の商品ですが、筆者をはじめとして、これらの商品になぜか見覚えがある人も多いのではないでしょうか? (写真;サイゾーウーマン) そう、それは大手コンビニチェーン「セブン・イレブン」のPB商品「ゼロサイダートリプル」シリーズの「ゼロサイダートリプル ファイバー」と「ゼロサイダートリプル 乳酸菌」です。 こちらは2022年3月から発売されているゼロカロリー飲料(「ファイバー」に関しては、「ゼロキロカロリーファイバー」の名前でそれ以前より販売)で、いずれも108円。 ファミリーマート、イオンに続いてヤオコーも? セブン・イレブンはこれらの発売発表の際、顧客の健康的な食生活への貢献に取り組むことを目的とした商品であることを説明しています。現在も販売が続く人気商品で、ファミリーマートが「DAKARA スーパーサイダーファイバー」という明らかに「ゼロサイダートリプル ファイバー」を意識したPB商品をのちに発売。 大手スーパーチェーンの「イオン」グループでは、なんと「食物繊維・乳酸菌が入ったサイダー」という、2種類のいいとこどりをしたような商品(ただし、こちらはゼロカロリーではありませんでした)を販売するなど、フォロワーは多く存在していましたが、「ヤオコー」も「セブン・イレブン」から2年あまりの時を経て、大胆なオマージュ商品を出してきたということになります。 セブンの「ゼロサイダートリプル ファイバー」は「ファイブミニ」? もちろん、人気のある商品の類似を後発で出すこと自体は食品業界においてままあることです。そもそも、「ゼロサイダートリプル」自体も多くの口コミなどで指摘されている通り、「ファイバー」は明らかに味や色味、食物繊維入りという点を鑑みても1988年に販売が開始された食物繊維入り炭酸飲料「ファイブミニ」を参考にしているであろう商品。 「乳酸菌」も味わいこそ少し異なりますが、「カルピスソーダ」(カルピス株式会社)や「スコール」(南日本酪農協同株式会社)などの乳酸菌系炭酸飲料のフォロワーであるといえるでしょう。 我々消費者目線でいえば、何よりも大事なのはコスパや味。 今回は、「ヤオコー」の「ファイバースパークリング」、「乳酸菌スパークリング」と「セブン・イレブン」の「ゼロサイダートリプル」2種について、をそれぞれの内容量や価格、栄養成分、味などの点から比較して、どちらがお得かジャッジしてみることにしました。 【セブンvsヤオコー】価格はほぼ互角! 内容量 価格 セブン 500ml 108円(100mlあたり約21.6円) ヤオコー 480ml 105円(100mlあたり約21.9円) まず、各PBで共通している内容量と価格について比較していきます。「ヤオコー」が販売している2種については、内容量が480mlで税込105円。 「セブン・イレブン」の商品は500ml入りで108円となっています。価格だけみれば「ヤオコー」の方が3円安くなっていますが、100mlあたりの価格に直してみると前者が約21.9円なのに対し、後者は21.6円と、「セブン・イレブン」の方がわずかに安価。 とはいえ、内容量20mlの差を感じることができるかと言われると微妙と言わざるを得ないため、こちらは価格と内容量のどちらを重視するかという違いこそあれ、ほぼ互角としてもいいのではないでしょうか。 なお、製造元は「ヤオコー」の商品が株式会社コスモフーズとなっており、「セブン・イレブン」の商品がアサヒ飲料株式会社となっています。 【セブンvsヤオコー】食物繊維入り炭酸飲料、栄養成分はヤオコーの勝ち! ヤオコー「ファイバースパークリング」の栄養成分 セブン「ゼロサイダートリプル ファイバー」の栄養成分 カロリー・タンパク質・脂質 炭水化物 糖質 食物繊維 ビタミンC クエン酸 セブン 0 1.5g〜3.1g 0.4g 1.5〜2.2g 20〜84mg 0 ヤオコー 0 2.7g 0.9g 1.8g 21〜91mg 190mg 続いては100mlあたりの栄養成分の比較を行います。 まず食物繊維入りのヤオコー「ファイバースパークリング」とセブン「ゼロサイダートリプル ファイバー」では、カロリーはともに0kcal.。 たんぱく質と脂質も同じく0gとなっていますが、炭水化物量はそれぞれ2.7g、1.5g〜3.1gとセブンには幅のある表記がされています。 気になったのは、ヤオコーのほうは糖質と食物繊維を足した合計が炭水化物量と一致していますが、セブンは糖質0.4gと食物繊維の最大量である2.2gを足しても、炭水化物の最大量である3.1gには0.5g足りないという点。栄養成分表示のルール上、そうなってもおかしくないということなのかもしれません。 また、両者にはビタミンCも共通して含まれており、それぞれ21〜91mg、20〜84mgと、共に幅のある表記ながら若干ヤオコーのほうが多めでした。 また、ヤオコーについてはクエン酸も190mg含まれています。そのため、若干のお得感があるように思えました。 【セブンvsヤオコー】乳酸菌系炭酸飲料、栄養成分は? ヤオコー「乳酸菌スパークリング」の栄養成分 セブン「ゼロキロサイダートリプル 乳酸菌」の栄養成分 カロリー、たんぱく質、脂質 糖質 乳酸菌 セブン 0 0 未記載 ヤオコー 0 0.1g 1本あたり100億個 一方、乳酸菌系炭酸飲料である2商品については、カロリー、たんぱく質、脂質についてはともに含有されていないようで、全て0。 それぞれのウリとなっている乳酸菌については、ヤオコーの「乳酸菌スパークリング」が人の体を外敵から守る効果があるというシールド乳酸菌を1本あたり100億個配合と表記。 セブンの「ゼロサイダートリプル 乳酸菌」では、腸内環境を改善する効果があるというガセリ菌 CP2305株という乳酸菌が入っていることが表記されていますが、どの程度入っているかについては未記載。 以前のパッケージでは乳酸菌1000億個入りという表記があったはずですが、現在は特に個数の表記はしていないようです。 【セブンvsヤオコー】味違っていた! 最後に、それぞれの味を確かめることにしました。 (左)ヤオコー(右)セブン コップに注いだ「ファイバースパークリング」と「ゼロサイダートリプル ファイバー」。「ゼロサイダートリプル」のほうが若干濃いオレンジ色をしているように思えます。 元祖である「ファイブミニ」に近い味わいをしているのはセブン「ゼロサイダートリプル ファイバー」のほうで、ヤオコー「ファイバースパークリング」は、クエン酸が入っているからなのか、「ファイブミニ」風味をベースとしながらも、梅などに似た果実系の味が感じられます。 これからの季節に増えるであろう暑い日などには、セブンのよりさっぱりした味わいが合うでしょうが、より複雑な味わいを楽しみたいシーンにはヤオコーのほうが向いているかもしれません。 (左)ヤオコー(右)セブン , コップに注いだ「乳酸菌スパークリング」と「ゼロサイダートリプル 乳酸菌」。両者の見分けはあまりつきませんでした。 味についても、セブン「ゼロサイダートリプル 乳酸菌」のほうが少し甘いかな……? というぐらいで、両者はほぼ同じ味わいとなっていました。 「ヤオコー」ファンからのお願いとは? 「セブン・イレブン」の「ゼロサイダートリプル」1.5リットル入り。ヤオコーさん、こういう大容量商品の販売も是非お願いします! 無難なジャッジになってしまいますが、「ヤオコー」の「ファイバースパークリング」と「乳酸菌スパークリング」、「セブン・イレブン」の「ゼロサイダートリプル」2種については、どちらも甲乙つけがたい魅力があるといえるでしょう。 食物繊維系炭酸飲料2種は、栄養成分は若干「ヤオコー」にお得感アリ。味わいが少し異なるので、シーンによって飲み分けられます。 乳酸菌系炭酸飲料の2種については、もはやほぼ同じ味わいなので優劣のつけようがありませんでした。 先に述べた通り、人気のある商品の類似品を後発で出すこと自体は食品業界において自然な流れであり、それについて目くじらを立てる気は筆者には全くありません。 むしろ、売れ筋の商品がより手に入れやすくなった点について、「ヤオコー」の企業努力に真摯な感謝を捧げたいと思っています。 ただ、あえて注文を付けさせてもらうのであれば、これらの炭酸飲料について、大容量のものも用意してもらえるとよりありがたいな、というのが正直なところ。 セブンでは「ゼロサイダートリプル ファイバー」に限り、1.5リットル入りが税込170円で販売されています。我々「ヤオコー」ファンが、よりお得にこれらの味を楽しめるよう、「ファイバースパークリング」「乳酸菌スパークリング」の両方で大容量ペットボトルの販売をすることを、是非ご検討いただきたいものです。 阿左美賢治(ライター) 食品スーパー「ヤオコー」を愛する埼玉在住グルメライター。中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢でもある。コンビニやチェーン店のグルメにも詳しい。趣味はスイーツ作り。 記事一覧 最終更新:2024/06/02 15:00 おいしくてコスパいいのが増えるのは大歓迎! 関連記事 人気の食品スーパー【ヤオコー】、グルメライターが「この世で最もおいしい」と太鼓判の名物は?【ヤオコー】で豚ロース1.2kg、【業スー】で豚皮1kg爆買い! 150kg巨漢ライターのデカ盛りブログ調味料ソムリエ一押しのポン酢は「スーパーライフのPB」! 梅雨にぴったりのレシピ3品話題の食品スーパー【角上生鮮市場】、買い物客の心を奪う理由とは? 【ロピア】から客が流れるワケ「角上魚類」【1,000円パック寿司】、混んでいても買う価値あり! 人気スーパーとネタ・鮮度を徹底食べ比べ 次の記事 46万円のネックレスを即購入したワケ >