おいしいものはいつもおいしい

破産者まで生んだ「白いたい焼き」は今――ローソンやトップバリュでひそかなブームに？【実食レポ】

2024/03/13 22:00

サイゾーウーマン編集部

　今から十数年前、空前のブームになった「白いたい焼き」を覚えているでしょうか。生地に小麦粉ではなくタピオカ粉を用い、真っ白な見た目ともちもち食感を実現したスイーツで、全国に専門店が急拡大。店の前に行列ができるほど大人気となったのです。

　ところがそのブームは一過性のものだったようで、その後、続々と閉店。ネット掲示板には、脱サラして白いたい焼きの専門店を始めたものの、あっという間にブームが終了し、数千万円の借金を背負って破産したと告白する人が現れ、話題を集めました。

　そんな“消えたスイーツ”である白いたい焼きですが、先日久しぶりにローソンのスイーツコーナーで発見。口コミを調べてみると、ひそかな人気商品であることがわかったのです。今回は、ローソン「もっちりとした白いたい焼きカスタード」の実食レポをお届け。さらにもう一つ、ローソンで偶然見つけた、かつてブームになったあの懐かしスイーツについても取り上げます。

※価格は全て税込。
※価格や内容は2024年3月13日時点の情報です。
※一部店舗では取り扱いのない場合があります。
※最新情報は公式サイトをご確認ください。

ローソン「白いたい焼き」はまるで餅！　口コミは絶賛の嵐

　こちらがローソンで販売中の「白いたい焼き」（151円）。

ローソン「もっちりとした白いたい焼きカスタード」の画像 — ローソン「もっちりとした白いたい焼きカスタード」（C）サイゾーウーマン

　……なんとも懐かしい響きですね。昔これを買うために行列に並んだという人も結構いるのではないでしょうか。

ローソン「もっちりとした白いたい焼きカスタード」原材料名の画像 — カロリーは199kcal（C）サイゾーウーマン

　早速、開封してみます。普通のたい焼きと違って、ボディがふにゃふにゃというかクタクタなので持ち上げるのもドキドキ。

　真ん中部分で割ってみようとすると……もっちりした生地がびょーんと伸びるので、なかなかきれいに割れない!!　

　裂け目からは、鮮やかな黄色が印象的な北海道産生クリーム入りカスタードが顔を出しました。

　というわけで、実食。想像を超えるもっちもち食感!!　10年以上前に白いたい焼きを食べたことがあるのですが、「え？　こんなにやわらかかったっけ？」と思うほど、生地がまるで餅みたいに伸びます。

　そんな餅食感の生地に、まったり濃厚なカスタードクリームがバツグンに合う！　甘さはそれほど強くなく、くどさはゼロ。カスタードが使用されているものの、「和スイーツ」の印象が強い逸品でした。

　正直、めちゃくちゃおいしくて、ものの数秒で完食。ブーム時よりもおいしさが上回っているような気さえします。SNSで口コミを見てみたところ、やはり絶賛の嵐で、人気ゆえか店頭でなかなかお目にかかれないといった声も見受けられました。白いたい焼きはなぜ廃れてしまったのか……？　と不思議に思ってしまいます。

　調べたところ、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」でも、冷凍の白いたい焼き（カスタード）が、279円（3個入り）で販売中とのこと。そちらの口コミを見ても、「おいしい」の大合唱なので、いま大々的に白いたい焼きを販売したら、そこそこヒットするのではないでしょうか。

ローソンで見つけた「クロワッサン鯛焼き」はデパ地下スイーツ級の高級感

　さすが一世を風靡した白いたい焼き、1個では食べ足りない、爆買いしたいと再びローソンへ――しかし売り切れていることがわかり、白いたい焼きの人気っぷりを実感しました。

　ところがここで、驚きの出会いが。これまた数年前に一大ブームとなっていた「クロワッサンたい焼き」が陳列されていたのです！　

「果香音（カカオ）」の「クロワッサン鯛焼き」の画像 — ローソンで発見したクロワッサンたい焼き（C）サイゾーウーマン

　銀だこの運営会社ホットランドが全国展開するたい焼専門店「銀のあん」の看板メニュー・クロワッサンたい焼き。新宿アルタ店（現在は閉店）には毎日のように大行列ができており、全国にも店舗を増やしていたようですが、いつの間にか閉店が相次いでいたようで、現在では16店舗（国内）のみ。銀だこの一部店舗でも、クロワッサンたい焼きは購入できるようですが、すでに“過去のスイーツ”と認識されているのではないでしょうか。