北斗晶の「嫁は料理できない」発言に見る、長男との“精神的な距離”のあまりの近さ
門倉と健之介さんは当初、日本とカナダで別居婚を続けていたが、門倉は所属団体を退団し、夫のいるカナダへと渡った。現地で初めての出産を迎えることになったため、北斗はレギュラーを務める『5時に夢中!』(TOKYO MX)を休んでまで、若夫婦をサポート。2人の住むアパートのそばに部屋を借り、そこから通って面倒を見ていたそうだ。
初めての出産を迎える門倉にとって、どれほどありがたかったことだろう。無事に赤ちゃんも生まれ、北斗は帰国したが、彼女のインスタグラムによると、赤ちゃんと別れる時は大号泣したという。
そんな北斗は、佐々木と一緒に出演した11月20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、若夫婦のサポートをしたカナダでの日々について語っていた。
海外にいても、日本風に祝ってあげたいと思ったのだろう、お七夜に必須の鯛は北斗が中華系スーパーで探しだしたという。「そんなに大きくはないんですけど、これを見つけて、ああ、やったぁって。これでお祝いをやってあげられると思って。お頭つきのやつが手に入ったので。アクアパッツァにしたんですけど。食べやすいように」「お赤飯も炊いて」といい、至れり尽くせりのサポートをしていたようだ。
しかし、同番組司会の黒柳徹子が、「お嫁さんにしてみても心細かっただろうけど、あなたたちがいてくださってよかったですよね」と北斗夫妻を労った際、北斗が明るく「うちの嫁は料理ができないんです」と返したのが気になったのだ。
佐々木が「できないことはないけどね」とフォローを入れると、北斗も「料理があまり得意ではないんです。なので、行って出産前は栄養をつけさせて、終わったあとは何もできないじゃないですか。通常、床上げ一カ月って言うので、そこだけは休業して」と言い直していたが、さて、この「うちの嫁は料理ができないんです」は、何を意味するのだろうか。
仮に門倉の料理がうまくても、産前産後の女性には休養が必要なので、別の人が料理を振る舞い、栄養をつけてもらうのがベストだと思う。つまり、門倉の料理の腕と若夫婦へのヘルプに因果関係はないはずだ。しかし、「うちの嫁は料理ができない」発言と、やりすぎにも思える北斗の若夫婦への気配りを照らし合わせると、まったく違った風景が見えてきやしないだろうか。
北斗は、門倉は料理が苦手だから、出産を控えた大事な体なのに栄養が摂れないかもしれないと考え、“そんなことではおなかの子によくないし、働く息子の健康にもいいわけがない。だから、自分がカナダまで行って面倒を見なくては!”という義務感に駆られているように見えるのだ。
もしそうだとしたら、北斗は嫁としての門倉を信用しておらず、そのために息子と孫が心配でたまらなくなってしまい、だから、若夫婦に過剰に世話を焼いてしまっているのではないか。そう考えると、北斗は長男(そして孫)との境界線があいまいになり、精神的な距離を縮めすぎているように思えてくる。これではトラブルの火種になりかねないだろう。
人と人との精神的な適切な距離感というのは、杓子定規に「これくらい」と言えるものではないだろう。その家庭によっても違うし、その時の状況によって距離は変わるはずで、他人が口を挟むことでないことは承知している。しかし、“心配”と“支配”は紙一重であることを忘れてはならないと思う次第だ。