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【2023年10月期ドラマ】TVerお気に入り数ワーストランキング! 菅野美穂『ゆりあ先生』下回った最下位は?

2023/11/07 17:39
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
菅野美穂の画像
50歳のタフな主婦役を好演中の菅野美穂

 10月にスタートした秋ドラマも、複数の作品が中盤戦に突入。すでに熱中できる作品を見つけたり、「なんか思ってたのと違う……」と早々に見切りをつけた、という人も多いのでは?

 一方、最近は民放公式動画配信サービス「TVer」でネット視聴する人が増加し、テレビ各局はその再生数やお気に入り登録数に一喜一憂しているとか。

 そこで「サイゾーウーマン」では、ゴールデン・プライム帯で放送中の民放連続ドラマを対象に、「TVer」の“お気に入り数”を調査。登録者数のワースト5を紹介する。

※11月7日午後3時30分時点の情報です。

・『ハイエナ』篠原涼子&山崎育三郎のダブル主演ドラマが苦戦
・『ゆりあ先生の赤い糸』菅野美穂の“50歳主婦役”に視聴者の反応は?
・橋本環奈『トクメイ』は「子ども向け」?
・『フェルマーの料理』厨房で帽子をかぶらない料理人に視聴者不快感
・2023年10月期ドラマ、TVerお気に入り数ワースト5(民放5局、午後8~10時台)


『ハイエナ』篠原涼子&山崎育三郎のダブル主演ドラマが苦戦

 ワースト1位は、篠原涼子と山崎育三郎がダブル主演を務める『ハイエナ』(テレビ東京系)で、お気に入り数は32.3万。ちなみに今期トップの『いちばんすきな花』(フジテレビ系)は126.4万人であるため、これの3分の1以下となる。

 同ドラマは、2020年に韓国で大ヒットした『ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-』の日本リメイク版。型破りなアウトロー弁護士・結希凛子(篠原)と生真面目な超エリート弁護士・一条怜(山崎)による法曹界での生存競争や、大人のラブストーリーが描かれる。

 現在放送中の深夜ドラマ『きのう何食べた? season2』がお気に入り数で100万人を突破したテレ東だが、一方の『ハイエナ』はプロモーションに苦戦しているのか、反響はそこまでのようだ。

『ゆりあ先生の赤い糸』菅野美穂の“50歳主婦役”に視聴者の反応は?

 ワースト2位は、同名漫画が原作の菅野美穂主演『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)で、お気に入り数は45.7万。

 同作は、「カッコよく生きる」が座右の銘の主婦ヒロイン・伊沢ゆりあが、夫の介護、愛人との同居、嫁姑問題を痛快に乗り越えるストーリー。平均世帯視聴率は6~7%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で大コケしているわけではないものの、「TVer」での勢いはイマイチだ。


 また、現在46歳の菅野と、50歳の夫・堺雅人が共に若々しく見えることから、一部ファンに「妖精夫婦」と称賛されている同夫妻。菅野は『ゆりあ先生の赤い糸』で50歳のゆりあ先生を演じているが、原作ファンの間では「菅野美穂が美しすぎて、ゆりあ先生の“普通の50歳主婦”感が足りない」とキャスティングが物議を醸しているようだ。

橋本環奈『トクメイ』は「子ども向け」?

 ワースト3位は、橋本環奈主演のコメディドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)で、お気に入り数は51.9万。平均世帯視聴率は第1話6.3%、第2話5.6%、第3話5.3%、第4話5.1%と右肩下がりだが、同様にお気に入り数も伸びが鈍化。

 原作なしのオリジナル脚本である同ドラマは、特別会計係の女性警察官・一円(橋本)が、刑事たちの捜査費などにメスを入れる警察エンターテインメント。視聴者から「子どもと一緒に見られるファミリー向けドラマで楽しい」と賛辞がある一方で、「環奈ちゃんは役にピッタリだけど、内容が子ども向けっぽい。もう少し大人向けのミステリーならよかったなあ」と不満の声も見られる。

 なお、橋本は4月期で主演を務めたラブコメディ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)が「TVer」で大ヒット。放送中、お気に入り数が130万人を突破していただけに、『トクメイ!警視庁特別会計係』を制作するカンテレも同様のヒットを見込んでいたかもしれない。

『フェルマーの料理』厨房で帽子をかぶらない料理人に視聴者不快感

 ワースト4位は、高橋文哉と志尊淳がダブル主演を務める『フェルマーの料理』(TBS系)で、お気に入り数は53.4万。

 同名漫画が原作の同ドラマは、数学者になる夢を諦めた北田岳(高橋)が、天才シェフ・朝倉海(志尊)の店で料理人となり、数学的思考で料理という難題に向かって立ち上がる青春ストーリー。

 人気イケメン俳優のダブル共演とあって、「眼福すぎる」とファンを喜ばせているが、平均世帯視聴率は最新話(第3話)まで全話が5%台と低迷しており、「TVer」と併せて厳しい状況といえる。

 また、原作の再現を重視しているのか、“漫画的”な演出が目立つ同ドラマ。厨房で帽子をかぶらない料理人たちに対して「漫画なら気にならないけど、実写にすると不衛生に見える」と不快感を訴えるネットユーザーが続出している。

 ワースト5位は、平均世帯視聴率で2ケタをキープ中の『相棒season22』(テレビ朝日系)で、お気に入り数は57.2万。

 テレ朝の刑事ドラマシリーズは『相棒』に限らず『科捜研の女』や『特捜9』なども、「TVer」のお気に入り数が伸びにくい傾向にある。視聴者の年齢が高いことが要因とみられるため、同局の今後の課題は“視聴者の若返り”か。

 「Tver」では、『ハイエナ』が特に苦戦中の秋ドラマ。ネットの口コミなどが起爆剤となり、お気に入り数が急増する場合もあるため、今後の変動にも注目したい。

2023年10月期ドラマ、TVerお気に入り数ワースト5(民放5局、午後8~10時台)

1位:『ハイエナ』(テレビ東京系、金曜午後8時)32.3万

2位:『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系、木曜午後9時)46.0万

3位:『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系、月曜午後10時)51.9万

4位:『フェルマーの料理』(TBS系、金曜午後10時)53.4万

5位:『相棒season22』(テレビ朝日系、水曜午後9時)57.2万

最終更新:2023/11/07 17:39
『フェルマーの料理』はファンタジーだから!