SixTONES・高地優吾、伝説の「角刈り事件」総括に漂う「またやりそう」な気配【Myojo11月号レビュー】
次に見ていくのは、岸優太の「旅たちのMEMORY」です。9月末をもってジャニーズ事務所を退所した岸は今月号で「Myojo」を卒業。これまでの撮影を振り返りながら、今の心境やファンにメッセージを送っており、岸担は涙なしでは読めない内容となっています。
岸といえば、元気で無邪気なキャラクターである一方、今回のインタビューで、「人間どんなにがんばっても、後悔するものなんだろうけど、それ以上に自分で自分を納得させたいって気持ちが、俺は強いのかもしれないな」と話しているように、“諦観している”人という印象も強いんです。そんな彼が「だから、これからも自分の納得できる道を、腹をくくって歩いていきたいなと思う」と言っているのが、これ以上なく“心強い”と思ったのは筆者だけでしょうか。
とはいえ、どこか遠くに行ってしまうような寂しさも感じてしまったものの、そこはさすがの岸。「ファンのみんなとは同じ世界に生きているからね。見かけたら、声かけてみてよ(笑)」と笑いを交えながら、ファンの気持ちに寄り添っていました。
一方で、18年に同誌の撮影で、キンプリメンバーと一緒に埋めたという「未来の自分あてのタイムカプセル」の話が出た時は、胸が痛くなりました。これをメンバー全員で掘り起こす機会は来なかったんだなという現実に打ちのめされてしまったからです。しかし、岸いわく、そこには「平均温度36.6度、維持してますか?」と、体温の話を書いていたそうで、「ガッカリ」「体温以外にもう少し、書くことあったでしょ」とボヤいており、思わず笑ってしまいました。
「仕事の現場にネガティブな空気は必要ないって思うから、ただただ楽しんでいるだけで」と語る岸。それを最後まで体現してくれた、とびきり“ハピネス”なインタビューだったのではないでしょうか。
「Myojo」編集部に愛される岸優太
最後に見ていくのは、「取材こぼれ話」。目次の下部分に「Myojo」編集部員が、取材の舞台裏を明かしています。ここにも岸が登場しているのですが、いかに彼が愛される人物かが伝わってくる内容だったので、岸担は絶対見逃してほしくありません!!
なんでも編集部で、Jr.時代から今案での岸の写真で「ソロMYOJOを作り、みんなでメッセージを書いて」、最後に本人に渡したそう。この表紙の写真がまた傑作でして、岸が顔をクシャっとさせ、大きな口を開けている写真なんですよ。岸は「『大切にします!』と言いながら表紙と同じ顔をしてはしゃいでいました(笑)」とのこと。
昨今、ジャニーズ事務所は、タレントの退所について「卒業」という言葉を使うように。しかし、先に事務所を離れた元キンプリの平野紫耀、神宮寺勇太とともに、岸は「退所」と報告され、ネット上では、「やはり事務所と確執があるのでは」とささやかれていました。
しかし、岸と「Myojo」編集部の別れの様子を見るに、彼の退所は「卒業」なのだなと実感させられます。これからも多くの人に愛されてほしいと願わずにはいられません。