サイゾーウーマン男性アイドルSTARTO(旧ジャニーズ)ジャニーズアイドル誌レビュー高橋海人がオタクの情緒を揺さぶる 男性アイドル [ジャニーズアイドル誌レビュー]「POTATO」2023年8月号 岸優太は「精神安定剤」――キンプリ・高橋海人がジャニオタの情緒を揺さぶる!【POTATO8月号レビュー】 2023/07/15 21:00 相原かもめ(ジャニーズライター) SixTONESKing&Prince美 少年 「POTATO」2023年8月号(ワン・パブリッシング) シックで上品な浴衣姿のSnow Manが表紙を飾る「POTATO」8月号(ワン・パブリッシング)が発売中です。インタビューページを読むと、同誌の取材現場には、毎回焼き鳥グリルが用意されているらしく、宮舘涼太と渡辺翔太が、いつもみんなでいろんなものを焼いて楽しんでいると明かしています。こうした取材現場に、編集部側が飲み物や軽食を準備するのはごく普通のことですが、焼き鳥グリルはかなり珍しいのではないでしょうか。 「POTATO」といえば、毎号、独特なテーマで各グループの企画を展開している印象が強く、例えば先月号では、Travis Japanに「ゴミ」、なにわ男子に「○」というお題を設定。まさか差し入れまでクセが強いとはな……と驚きました。では早速、誌面をチェックしていきましょう。 <トピックス> ◎HELLO! SUMMER 美 少年 ◎熱っぽいかも… SixTONES ◎Floating 岸優太 美 少年・岩崎大昇、「もしもセミに転生したら…?」という質問に秀逸な回答 最初は美 少年が登場する企画「HELLO! SUMMER」をチェックしていきましょう。白Tシャツ×デニム姿のメンバーたちがあまりにもさわやかで、ふと「令和の吉田栄作たち」というワードが頭に浮かびました。 リードを読むと「暑さを吹き飛ばすほどのさわやかな笑顔がまぶしい6人」(原文ママ、以下同)とあり、その企画意図は十分伝わってきますよ……と深くうなずいたものの、「そんな彼らがこの夏、もしもセミになったら…!?」と続いていたのでズッコケました。そう、この突拍子もなさが「POTATO」の魅力といえるでしょう。 各メンバーは、「もしもセミに転生したら…?」という、もはや大喜利でしかない質問に回答しており、例えば浮所飛貴は、「仮面ライダーみたいなカッコいい見た目のセミがいいな」、金指一世は「体の色は紫、目玉は緑。羽根は通常の3倍のサイズの目立つセミになりたい」と理想のセミ像を語り、一方の佐藤龍我は「ずっと森にいたい」ともう一歩踏み込んで、セミ目線での理想の過ごし方を明かしていました。 しかし、最も秀逸なのは岩崎大昇の回答でしょう。「ちょうどこの前、セミになりたいと思ってたの」だそう。「POTATO」がまたアイドルにむちゃぶりをしているよと思いきや、岩崎にとってはドンズバなテーマだったことがわかり、編集部の慧眼に感服しました。 なお岩崎は、7日間しかないセミの一生を思うことで、「期限があるから頑張れるし、人生も同じ」という気づきを得たよう。浮き沈みの激しい芸能界で生きる岩崎の目には、セミもそんなふうに映るのだなぁと感慨深かったのですが、那須雄登いわく、岩崎は「虫が苦手」とのこと。じゃあなぜセミになりたいと思ったのかと、その天然ぶりに困惑した次第です。 SixTONESの心底だるそうな表情は、ジャニオタの底なしの欲望を満たす! 次に見ていくのは、SixTONESの企画「熱っぽいかも…」です。タイトル通り、「今日はなんだか熱っぽいかも…」というシチュエーションで撮影が行われ、メンバーが「風邪」をテーマにトークを展開しています。 こちら、パジャマ&部屋着姿のメンバーが、心底だるそうな表情で、テーブルに突っ伏したり、ソファに横たわる姿が拝める企画でして……アイドルはファンに元気な姿を見せるために日々努力をしているのに、「元気のないアイドルも見てみたい……」と望んでしまうのは、オタクの悲しいサガなのかもしれません。 中でも森本慎太郎は、「風邪のひき始めはどこから?」という話題で、「オレは頭。頭が痛いと思ったときには熱があるかも」と話しているのですが、写真では“頭痛に苦しむ姿”を見事に表現。このリアリティー、さすが一部で「ジャニーズのロバート・デ・ニーロ」と呼ばれる存在です。 またメンバーの風邪トークも、注目ポイントが盛りだくさん。特に幼少期の風邪の思い出話はグッときました。例えば、京本大我は小さい頃、錠剤が苦手で粉薬しか飲めず、「親がカップのバニラアイスにふりかけて飲ませてたんだよね」と回顧。その影響からか、「今そのバニラアイスを食べると、味にパンチがなく感じちゃう」といい、松村北斗は、親がマツタケのお吸い物の素で作ってくれるおかゆが好きだったと話します。また、田中樹は「小学生の頃に風邪をひいて学校を休むと、お昼がお寿司や海鮮丼だったの」と、田中家の“体調を崩したら生魚”という型破りな習慣も明かしているんです。 「風邪」というテーマを設けると、こんなにも具体的な子ども時代のエピソードが次々と出てくるのかと感動。自担のことは何から何まで知りたいというジャニオタの底なしの欲望を満たす良企画でした。 次のページ 岸優太×でかフラミンゴのゴキゲンすぎる絵面 12次のページ 関連記事 SixTONES・松村北斗の退所が心配になる、高地優吾の意味深メッセージ【Duet8月号レビュー】Snow Man・目黒蓮、「好きな人は同じ業界じゃないほうが」発言でガチ恋ファンの命を救う【ポポロ8月号レビュー】なにわ男子・道枝駿佑は「おもしれー女」? 中島健人のラブコールからわかること【Myojo8月号レビュー】Snow Man・宮舘涼太、「おまえがやってみろよ」事件に感じた元レディース総長の血【Wink Up7月号レビュー】Snow Man・目黒蓮、ラウールへの“無意味”な優しさが沁みるワケ【POTATO7月号レビュー】