サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ田中聖は出所後どうする? 窃盗の後藤祐樹は市会議員に! ムショ経験芸能人の道 コラム 知られざる女子刑務所ライフ179 田中聖は出所後どうする? 窃盗の後藤祐樹は市会議員に! ムショ経験芸能人の道 2023/10/01 17:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 写真ACより 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 レゲエDJが大麻、85歳が覚醒剤で逮捕 瑠壬はあまり聴きませんが、若い世代にはめちゃ人気レゲエDJのCHEHONさんが大麻所持で逮捕されたそうですね。「またミュージシャンのクスリ(違法薬物)問題か……」とかいわれると、マジメにやってる人がお気の毒ですし、大麻はオランダがついに全面解禁らしいですし、なんかもう日本も大麻は「解禁」でええのと違いますかね。 もちろん覚醒剤はNGですが、ちょっと前に岩手県で85歳のおじいさんが覚醒剤譲渡でパクられて(逮捕されて)ましたね。60代以上も前から珍しくはなかったですが、85歳とは驚きますね。高齢化の波がここまで来てるとはすごいです。 ニュースでは、おじいさんは「クスリはあげたけど、売り物と違う」と苦しい言い訳をしてるようです。「営利目的所持」容疑やと罪が重くなるからかもしれませんが、15グラム所持ですからね。岩手県の相場はわかりませんが、末端価格で1グラム5万円として75万円になりますから、けっこうな額ですね。 編集者さんから「こういうおじいさんは自分で使わないのですか?」と聞かれましたが、普通の売人なら使てますね。仕入れる時に「味見」しますから。おじいさんはどうなんでしょう? ほどほどにしてたんでしょうかね。 こうゆうおじいさんが出てくると、「シャブはそれほどカラダに悪くないのと違うか」とか思われるかもしれませんが、それは難しいです。昭和の頃は同じ注射器をみんなで回して使てたんで、誰かが肝炎持ちやとみんなにうつって、肝硬変→肝臓がん→早死にコースでしたが、それがなければ、結構長生きできるのかもしれません。 いずれにしろクスリは、ええことは何もないです。 ムショ的には田中聖さんは「独居」 覚醒剤所持で有罪判決を受けたKAT‐TUNの元メンバー・田中聖さんが上告されたそうですね。二審の判決より悪くなることはまあないですが、ちょっと気になる記事があったので、考えたいと思います。 まず「誰からクスリを買ったか、証言しなかったことがケシカラン」件。これはたしかに「また買いたいから」説もありますが、相手に迷惑をかけたくない気持ちもあります。 だいたいの人はしゃべらないから、むしろASKAさんがしゃべった時は、小向美奈子さんが「ダサい」と言うてニュースになってました。 あと「ムショにいてると悪い人とつながりができる」件ですが、ムショは田中さんを独居房に入れると思います。田中さんが芸能活動をお休みしてても「芸能人」やからです。 刑務所では芸能人以外でも有名人をまとめて「芸能人」と呼んで、事故や事件が起こらないように注意します。これは芸能人さんがお気の毒とかではなく、事故や事件があったら面倒やからです。所長の出世にも関わるかもしれません。 逆に、「芸能人」でも雑居を希望する懲役(受刑者)もいてます。たとえば整形手術をして顔を変えながら逃走していた福田和子さんは、瑠壬は同じ施設で、普通に工場でみんなと作業してました。 窃盗で服役した後藤祐樹は市会議員に あとゴマキの弟くんの後藤祐樹さんも今や千葉県八街(やちまた)市の市会議員ですが、窃盗で懲役に行った時は、「独居は寂しい」と雑居房を希望して、めっちゃイジメを受けたそうですね。ムショ的には普通に独居に入れようとしてたと思いますよ。 いろいろあっても後藤さんは家族の支えもあって、知名度を生かして議員さんになれて、よかったです。 田中聖さんもご家族がちゃんとされてるようで、大丈夫と勝手に思ってます。 あとは出所されてからですね。瑠壬的には芸能界に復帰してほしいですが、議員さんとして弱い立場の人たちの声を政治に生かすのもアリかもです。 何回か書いてますが、元受刑者の生活を支援する保護司さんが減ってるそうで、瑠壬もぜひ立候補したいです。 田中さんの相談に乗りたいとか図々しいことは言いません。今までの保護司さんは、みんな学校の校長先生とかお坊さんとか教養あるエリートさんばかりやから、ムショ経験のある瑠壬みたいなほうが元受刑者さんは相談しやすいと思います。いかがでしょう? 「トー横のハウル」の死因は? 獄死が公表されない「闇」を元女囚が語る 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑...サイゾーウーマン2022.11.27 後藤祐樹『アウトローの哲学』から読む、刑務所でのイジメと読書の大事さ! 元女囚がウルッときたポイントは? 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑...サイゾーウーマン2022.10.16 78歳まで働ける国家公務員「保護司」は無給のボランティア! 元女囚が読む漫画『前科者』 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑...サイゾーウーマン2022.02.06 中野瑠美改め瑠壬(作家) 1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。 記事一覧 Instagram:@rumichibi1209 瑠壬公式YouTube 最終更新:2023/10/01 17:00 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 後藤祐樹の人生模様が激しすぎ! 関連記事 「死刑」と「無期懲役」は大違い! ムショ志願の小島一朗も「100%後悔する」と断言できるワケ永山絢斗は俳優復帰できるか? ムショの中の「刑務作業」と再就職事情クスリの「末端価格」はどうやって決まる? 元女囚が考える日大アメフト部の違法薬物問題有名人の刑期と保釈金の相場は? 三田佳子次男、5回目の覚醒剤「一部執行猶予」の謎性犯罪でNPO理事長が逮捕! 元女囚が考える、ムショ帰りの「更生支援」の現実 次の記事 ワコールの下着の価格に驚がく >