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【薬剤師監修】絆創膏や湿布で肌が荒れる人必見! 対処法と予防法、代替アイテムを紹介

2023/07/25 14:15
竹田由子
腕に手を添える画像
写真ACより

 絆創膏(ばんそうこう)や湿布、あるいはサージカルテープで、肌がかぶれてしまったという経験はありませんか? 症状を抑えるつもりで使ったはずなのに、かえって赤みやかゆみといった新たな症状が出てしまっては意味がありませんよね。今回は、絆創膏などによるかぶれの正しい知識と対処法について、薬剤師の竹田由子さんに教えてもらいました。

1. 絆創膏や湿布などによるかぶれは「接触皮膚炎」かも

 接触皮膚炎とは、接触したものによる湿疹性の炎症反応で、一般に「かぶれ」といわれる症状です。かゆみやヒリヒリ感を伴い、ジクジクしたり、赤くなって腫れたりします。慢性化すると皮膚がカサついてくることもあります。

 化学物質や植物、ゴム、金属、洗剤、化粧品など、接触源となるものはさまざま。接触するとすぐに症状が出るのが特徴です。絆創膏や湿布、サージカルテープなどで起こるかぶれも、この接触皮膚炎の症状の一つだと考えられます。

2. 接触皮膚炎は大きく3つに分かれる

 接触皮膚炎は、原因によって大きく3つに分類されます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

2‐1. アレルギー性接触皮膚炎

 原因となる物質に対して、アレルギーがある人にのみあらわれる炎症です。体が特定の原因物質を有害だと認識し、免疫反応が働くことで発症します。


2‐2. 刺激性接触皮膚炎

 誰にでも起こる可能性があり、アレルギー体質でない人でも発症します。皮膚の持つバリア機能を超える刺激を受けることで、炎症を起こす活性物質が誘導されると考えられる皮膚炎です。絆創膏やサージカルテープなどで起こるかぶれは、このタイプに該当します。

2‐3. 光接触皮膚炎

 原因物質を塗布した部位に、光や紫外線が当たることで炎症が起こる症状です。光が当たった部分のみ症状があらわれ、皮膚が赤くなるだけでなく、発疹やかゆみ、ひどい場合は水ぶくれや火傷のような症状が出ることも。湿布によるかぶれは、このタイプに分類されることがあります。