サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史ヘンリー&メーガン妃に離婚危機 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! ヘンリー王子&メーガン妃、ついに離婚危機! 騒がせ夫妻の2023年まとめ(後編) 2023/07/15 17:00 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 日本のアウト皇室史 結婚5周年祝いも開催されず…やはり離婚か? ――メーガン妃本人も、もう少しセルフプロデュースがうまければ、ここまで嫌われることもなかったかもしれません。なにかブレーンというか、いい脚本を書いてくれる人はいなかったんでしょうか……? 堀江 メーガン妃は炎上商法の天才と呼ばれました。それで彼女は有名となりましたし、誰からも知られていないより、憎まれていても、顔と名前を覚えられているほうがいい。そういう世間からの「評価」を、彼女は鵜呑みにしてしまったのでしょう。 ヘンリー王子が、自身のドラッグ愛好歴まで暴露した『スペア』の内容を、メーガン妃はもっと確認すべきだったという声はあります。しかし、読書家ではないヘンリー王子のかわりに、少なくとも台本を読むのには慣れているメーガン妃が、内容を逐一チェックしなかったわけがありません。 J・R・モーリンガーというやり手のライターに依頼し、王子が話す「回想」をまとめさせたが、メーガン妃は「スキャンダルも名声のうち」といういつもの感覚でドラッグ関係のエピソードもカットさせなかったのではないかな……と考えられます。しかし、結果はメーガン妃の期待を裏切るもので、世間をただ呆れさせてしまっただけのようです。 ――あるいはヘンリー王子を故意に落ち目にさせ、その時期に自分が芸能事務所に再所属する。そして芸能ビジネスへの本格復帰を目指そうと動き出す……などのプランが彼女にはあったのかもしれません。 堀江 メーガン妃ならやりかねないニオイはしますよね。その一方でヘンリー王子は、イギリスの家族に、大変な不義理を重ねています。 ――先日のロンドンで開かれた裁判では、王室を指す時、「機関」という単語を使い、突き放して表現したようです。 堀江 かつては「毒になる親」チャールズ王に翻弄された結果、父親にとってのヘンリーは「毒になる子」になったことがすべての原因なのですが、ヘンリーがいつまでも過去を乗り越えた大人になれていないところも大きな問題なのでしょう。今や、被害者を名乗る加害者となり果てているようにも見える。 そんな病めるヘンリー王子にとって、最大の理解者を演じ続けてくれたメーガン妃は、理想のパートナーになれたのだと思います。しかし、二人の蜜月も終わりが近づいている印象ですね。ヘンリー王子の名声に寄生しているうち、自らも名声を手に入れたメーガン妃は、自力で羽ばたける段階に入りました。 ――あの派手好きな夫妻が結婚5年目を祝うパーティを、なぜか今年は行わなかったようです。 堀江 もはやメーガン妃は自分が目立つために、ヘンリー王子と一緒にいる必要はないと判断したのかもしれません。ここで、ヘンリー王子の前に、以前のメーガン妃同様に「よき理解者」を演じてくれる女性が登場すれば、5年目の浮気ならぬ5年目の離婚の可能性も濃厚となってくるかも。そうすれば、彼らのリアリティショーも低迷から一転、面白くなりますね。 本当にメーガン妃がこの先、芸能事務所に籍を置きつつ、クリエイターとしてもやっていくつもりなら、それくらい仕掛けてほしいものですよ! ――不穏な結びになってしまいましたが、半年前にはまったく考えられなかった方向に突き進んでいくハリー&メーガンの行方を、これからもウォッチしていきたいものです。 メーガンは本当に“多様性のシンボル”なのか?Netflix『ハリー&メーガン』にモヤつく理由 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます! 今回はいつものインタビュー形式から少々趣...サイゾーウーマン2023.01.28 チャールズ新国王は「スキャンダルを操る男」か――息子・ヘンリー王子を“利用”せざるを得ないワケ 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます! 今回から全3回は、新国王が誕生した英王室...サイゾーウーマン2022.10.22 前のページ12 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。 記事一覧 X:@horiehiroki 原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房) 最終更新:2023/07/16 12:53 なんだかんだ別れなそうだけど… 関連記事 エリザベス女王と昭和天皇にみる「マスコミの情報操作」ーー“開示的”すぎた宮内庁の失敗とは?秋篠宮さま、かつては皇室を出ていく発言も! 「王室脱退」メンバー相次ぐ英国との違いとは?「悪役」ヘンリー王子と「優等生」ウィリアム王子、「やんちゃ」秋篠宮さまと「冷静沈着」天皇陛下ーー皇族・王族における“キャラ”の重要性チャールズ新国王は「スキャンダルを操る男」か――息子・ヘンリー王子を“利用”せざるを得ないワケエリザベス女王の棺の中は……ヨーロッパ王族に流行した、国王の特殊な埋葬方式とは? 次の記事 写真で振り返るスノのJr.時代 >