ヘンリー王子、Spotifyと契約終了の裏に「常識では考えられない企画」あった!?  ゲストにトランプ氏も

2023/06/27 21:05
堀川樹里(ライター)
Getty Images

 ヘンリー王子とメーガン夫人がSpotifyとの契約終了を発表したことを受けて、アメリカの大手メディアが王子夫妻の常識離れしたエピソードを立て続けに報道。アメリカのタブロイドも「メーガン夫人の秘密の過去が暴かれた」というセンセーショナルな記事を写真に付きで一面に掲載するなど遠慮しなくなってきており、もはや2人にはリアリティ番組スターという道しかないのではとささやかれている。

 今月15日、「双方の合意」の上でSpotifyとの契約を終了したことを発表したヘンリー王子夫妻。Spotifyがポッドキャスト部門の従業員を削減すると発表した直後というタイミングだったことから、夫人のポッドキャスト番組『Archetypes』の内容があまりにも薄く期待外れだったからだろうと受け止める人が多かった。

 その後、夫人は『Archetypes』のいくつかのエピソードで実際にインタビューを行なっていなかったことが発覚。制作はスタッフに丸投げし、ゲストそっちのけで自分語りだけしていたのかとネット上ではあきれる声が続出した。

 そんな中、金融情報サービス大手の「ブルームバーグ」が、ヘンリー王子がSpotifyに提案した「常識では考えられないような企画」の内容を報道。

 王子は、「子ども時代のトラウマ」「父親、父であることについて」「宗教、気候変動、社会に影響与えるさまざまなトピック」についてゲストと語り合い、理解を深めるポッドキャスト番組を制作したいと提案。そう簡単にはインタビューに応じてくれない、世界的な著名人を招き語り合いたいと意欲を見せたとのこと。


 ゲストリストも作っており、対談相手として物議を醸しているトランプ元大統領にプーチン大統領、そしてMeta CEOのマーク・ザッカーバーグを挙げ、「宗教」についてはローマ教皇フランシスコと語り合いたいと意気込んでいたと伝えた。

 どう考えても怪しげな企画であり、実現しなかったことからSpotifyも即却下したに違いないとみられるが、ヘンリー王子は「英王族である自分となら喜んで会ってくれる」「誰にも知られたくないようなパーソナルな話も打ち明けてくれる」と確信していたようだ。

 この報道の翌24日、今度は米大手紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が、メーガン夫人自ら手紙を書いて「Archetypes」へのゲスト出演を依頼したにも関わらず、テイラー・スウィフトから断られたと報じた。

 テイラーは代理人を通して断ったとのことで、Twitter上では「メーガン夫人の熱狂的なファンが、テイラーを攻撃するのではないか」と警戒する声が上がっている。

 若い層に絶対的な支持を得ているテイラーは、2020年の大統領選挙前に政治的な発言をし、多くの票を動かしたとされている。女性初の大統領を目指し、政界入りをもくろんでいると噂されているメーガン夫人なので、ネット上では「テイラーは政治の話をしたくなかったのでは」と推測する声が上がっているが、多くのテイラーファンは「常識がなく、大金を持つセレブにすり寄ってばかりいる人とは関わりたくなかっただけでしょ」と冷ややかだ。


 王室離脱後に移住したアメリカで歓迎され、もともと持っていた地位や名声のほかに人気も金もすべてを手に入れたかのように見えたヘンリー王子夫妻だったが、王室批判、英メディア批判ばかりしていることで人気は暴落。ニューヨークのパパラッチ騒動で批判したことから、米メディアも完全に敵にまわしてしまったのだろうとみられている。

 ゲスな内容で人気の米タブロイドもメーガン夫人に対して遠慮することをやめたのか、「GLOBE」は表紙に夫人の女優時代のセクシーな写真を掲載し「彼女の秘密の過去をとうとう暴露」「メーガンのビンボーゲイトが破裂」とセンセーショナルなタイトルをつけた。

「ビンボー(bimbo)」という言葉は、「ばかな女」のほかに「金と権力者を相手にする女」のことを指す。夫人は売れない女優時代、金持ちの高級ヨットパーティなどにビキニを着て参加するいわゆるヨットガールだったという噂があり、アンドリュー王子ともそこで面識があったのではないかとゴシップされている。遠慮がなくなったアメリカのタブロイドが、今後、メーガン夫人のこの不確かな過去についておもしろおかしく書き立てる可能性は大。そうなれば夫人は雑誌を相手取り名誉毀損などの訴訟を起こすだろうが、イメージは悪くなり政界進出どころではない大打撃となるだろう。

 メーガン夫人のファンは、「Spotifyと契約終了したとはいえ、夫人のポッドキャスト番組は圧倒的な人気を誇るジョー・ローガンのポッドキャスト番組を押しのけ1位の座に輝き、グレイシー賞やピープルズ・チョイス・アワードを受賞するなど高く評価されている」と主張。4月には大手タレント事務所WMEとも契約しているし、タイラー・ペリーがメンターなのだし、何も心配することはないと楽観的だ。

 しかし、「自分は存在するだけで価値がある」と思っている節のあるヘンリー王子と、「みんな自分に共感してくれる、あがめてくれる」「自分は子供たちのロールモデルにぴったり」だと勘違いしているメーガン夫人に見切りをつける人は、今後、増える一方だとみられている。

 Netflixとの契約更新も難しいだろうと伝えられており、2人に残された道はリアリティ番組制作しかないという声も多い。『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』ならぬ『サセックス公爵家のお騒がせロイヤルライフ』が制作されるのかどうか、今後の展開に注目したい。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2024/02/13 10:33