[ジャニーズアイドル誌レビュー]「Wink Up」2023年7月号

Snow Man・宮舘涼太、「おまえがやってみろよ」事件に感じた元レディース総長の血【Wink Up7月号レビュー】

2023/06/18 21:00
相原かもめ(ジャニーズライター)
「Wink Up」7月号(ワニブックス)の画像
Wink Up」7月号(ワニブックス)

 Snow Manが表紙を務める「Wink Up」7月号(ワニブックス)が発売中です。仲がいい先輩&後輩が伝言を残す同誌の名物コーナー「伝言板」では、大の虫嫌いであるSnow Man・岩本照が「キャンプのときに出会った虫」宛てに、「よくもオレのことをイジめてくれたな。次に会ったときはドロップキックしてやるからな」とメッセージを送っています。ある意味、確定ファンサ予告だけに、キャンプ場の虫も喜んでいるのではないでしょうか。それでは早速誌面をチェックしていきましょう!

<トピックス>
◎What’s your name? Snow Man
◎小部屋の住人 SixTONES
◎Reflecting ジャニーズWEST

Snow Man・岩本照、ジャニーズJr.への説教が怖すぎるワケ

 巻頭企画「What’s your name?」には、Snow Manが登場し、メンバーが3チームに分かれ、「愛」をテーマに座談会を行っています。今年4月、新橋演舞場で上演された『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』のラストソングは「LOVE」、またその直前の曲も「WITH LOVE」だけに、どのチームも過去の公演も含め『滝沢歌舞伎』の話題で盛り上がっていました。

 そんな中、印象に残ったのは、同舞台で岩本がバックのジャニーズJr.に対し、厳しい指導を行っていたというエピソードの数々。岩本は後輩に対し、「今、ここにタッキーがいてもそういう感じでやるの?」と問いかけたり、過去の地方公演では「オレが電車代出すから、もう東京帰れ」とまで言ったことがあるそう。「帰れ」という脅しはよくありますが、そこに「オレが電車代出すから」という言葉を添えることで、途端にリアリティが増して怖すぎる! このひと手間、なかなかサッとできるものではありません。さすが過酷なジャニーズJr.の世界で13年間も戦ってきた男の説教は違いますね。

 一方、宮舘涼太はかつて同舞台で先輩から何度も何度も怒られた結果、ストレスがMAXに達し、「じゃあ、おまえがやってみろよ」とブチギレてしまい、その先輩から「“ごめん”って謝られた」と告白していました。


 先輩に歯向かうにしても、「じゃあ、○○くんがやってみたらどうですか?」と、一応敬語を交えながらキレる方法もあったと思うのですが、宮舘はアクセルペダルを思いきり踏むフルスロットルスタイル。佐久間大介は「舘さん、とんがってる時代(笑)」「すごい伝説だな、それ(笑)」と大興奮していました。

 その気品あふれる立ち居振る舞いから“貴族キャラ”として知られている宮舘。なぜそんなキレ方をしたのだろうと疑問に思ったのですが、そういえば彼のお母さんは元レディースの総長だったと思い出しました。相手に舐められたら終わりのヤンキー界では、初動が命。フルスロットルスタイルで仕掛けていくのは当たり前です。「じゃあ、おまえがやってみろよ」事件からは、お母さんの血がしっかり息子に受け継がれていることを感じました。

 岩本に対し、「じゃあ、おまえがやってみろよ」と食って掛かった後輩はいないはずですが、宮舘のような気合の入ったJr.の出現に、ひそかに期待してしまうのは筆者だけでしょうか。

SixTONES・松村北斗、暇を持て余した大学生のような「台所事情」

 次に見ていくのは、SixTONESの企画「小部屋の住人」です。メンバーが小さな部屋で暮らすイメージで撮影された写真は、まるでシルバニアファミリーのような可愛らしさ! メンバーはそれぞれ「生活スタイル」について語っています。

 中でも目を引いたのは、松村北斗の「最近の台所事情」。他メンバーが最近ハマっている食材や購入したキッチングッズを紹介している一方、松村は電子レンジの温め方に関する持論を展開しています。なんでも、強いワット数で一気に温めるより、弱いワット数で長い時間温めたほうが、じんわり中まで均等に温まるのではないかという仮説を立て、実践しているのだそう。


 7月には、なにわ男子・西畑大吾とのダブル主演ドラマ『ノッキング・ロックドドア』(テレビ朝日系)の放送を控え、今年10月には岩井俊二監督の音楽映画『キリエのうた』に出演が決まっている松村。5月頭に行われた、グループのYouTube緊急生配信も、仕事の都合で欠席し、テレビ電話をつないだ際にはジェシーから「お前ちゃんと食えよ。なんか細くなってるよ。忙しいんだからちゃんと食いなさいよ」と心配されていました。

 そんな多忙を極める身でありながら、まるで暇を持て余した大学生のように、電子レンジの温め方を思案するとは、なんとバイタリティあふれる男なんだろうと感服しました。