サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」太田光代「離婚」は本音? コラム 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 太田光代の「もう別れたいんですよ」発言が“偽らざる本音”と思えた理由 2023/05/18 21:00 仁科友里(ライター) コラム 私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。 光代社長と太田光の今の関係は……(C)サイゾーウーマン <今回の有名人> 「もう別れたいんですよ」太田光代 『踊る!さんま御殿!!』(5月16日、日本テレビ系) 芸能人がテレビでする発言は、本音とは限らない。自分のキャラを立たせるために、思ってもいないことを言ったり、「みんなが同じ意見では面白くないから」とバランスを取るために、あえて共演者とは逆の意見を言うこともあるだろう。しかし、これは個人のその都度の判断でしかないが、時折「偽らざる本音では?」と思える発言がある。 5月16日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)は、「有名人夫を転がす妻たち」が集合。その名の通り、有名人の妻が出演して、夫の知られざる一面を語り合っていた。「夫がストレスすぎてもう無理!」というお題では、スピードワゴン・井戸田潤の妻でモデル・蜂谷晏海がこんなエピソードを披露。井戸田は手が汚れる料理を嫌い、そういう料理を見ると食欲がなくなってしまうそうだ。手の汚れくらい、拭けば済むだろうと言いたいところだが、蜂谷は「だから、私が食べさせてあげる」と愚痴のふりをしたノロケを展開した。 そんな中、1人トーンが違ったのが、爆笑問題・太田光の妻で、芸能事務所タイタンの社長・太田光代(以下、光代社長)。編集の都合でカットされていた可能性も否めないが、蜂谷のような「夫はこんなに手がかかるが、私が面倒を見てやっている」というエピソードトークはなく、その代わりに「もう別れたいんですよ」とさらって言ってのけたのだ。 光代社長は3月20日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)においても、「別れたい」と発言しており、テレビで言えるくらいだから、光代社長は本気で別れるつもりはないと思う人もいるだろう。実際、スタジオは笑いに包まれていたのだが、私にはこれが本音に聞こえた。 爆笑問題のために土下座も――光代社長が太田光を愛しているからこそ? 光代社長といえば、不義理を働いて仕事を干された爆笑問題のために、自分が芸能界を引退し、事務所タイタンを立ち上げて成功させ、芸能事務所以外の事業にも乗り出すなど、かなり優秀な女性実業家である。 しかし、事務所を立ち上げた当初は困難が多く、「爆笑問題の漫才を見てください」とテレビ局の人に土下座して頼んだり、今だったら問題になるだろうが、爆笑問題をテレビに出す代わりに“見返り”を求められたこともあると、テレビで話していたと記憶する。また太田が問題発言をした場合、謝罪して回るのも光代社長というだけに、売れた後も何かと苦労がついて回ったのだと思う。 なぜそんな大変なことができたのかといえば、ひとえに太田への愛があるからだろう。売れた男性芸能人が、それまで支えてくれた糟糠の妻を捨てて、モデルや女優と結婚するケースは珍しくないが、光代社長は週刊誌の対談で「そんなことになったら、太田にすべてを捨ててもらい、イチからその人とやり直してもらう」と言っていたのを読んだ覚えがある。彼女はずっと太田を愛し続けているのだろう。 次のページ もはや太田光に文句すら言う気力も残っていない 12次のページ 関連記事 日本社会に根付いた「弱者を笑う文化」をあぶり出す五輪――とんねるずの“事件”&太田光の“小山田擁護”に見る「間違った男らしさ」太田光は「パワハラ」、有吉弘行は「いい先輩」? 対照的な“後輩指導”に学ぶ、年長者の「無難な選択」太田光、セクハラ問題めぐる「オンナを使うのは男社会へのカウンター」発言がズレているワケベッキーはいつ許されるのか? 過去の不倫イジリに笑顔で応じる彼女に思うことコロチキ・ナダルは、“時代”に守られている――先輩への失礼な発言が笑いになるワケ