サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」野田クリが可愛がられない理由 コラム 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 『アメトーーク!』野田クリスタルが先輩に可愛がってもらえない本当の理由とは? 2023/04/06 21:05 仁科友里(ライター) コラム 麒麟・川島明に対しても、自分を曲げない野田クリスタル 一方の野田も、なかなか面倒だと思う。フジモンから「飲みに行く?」と誘われても、「行くか!」と一度断った後、「ちょっと2人は(ダメ)」「今日はダメで」と、かなりはっきり断っていた。本当に予定があったのかもしれないが、あの話の持って行き方では「とにかく、フジモンと飲みに行きたくないため、適当に答えている」と受け止められる可能性があり、やはり先輩は尻込みすると思う。 野田といえば、筋トレをしていることを公言している。野田自身は、マッチョ化することで可愛げが出て、先輩に誘われやすくなると思ったそうだが、麒麟・川島に「マッチョは(食べる物に制限があるから)メシに連れて行きにくい」と言われていた。野田は「唐揚げとか全然大丈夫」と反論するものの、実際に食べるのかというと「食べない時もある」と明かしている。川島から「それがつまらない」と指摘されると、野田は「それは仕方ないじゃないですか」と言い返していた。つまり野田は「先輩に誘われたい」というものの、だからといって、先輩に全部合わせて、食べたくないものでも食べるというように、自分を曲げることはしたくないわけだ。 こうした菅や野田のスタンスは、きょうびのテレビ的に非常によかったのではないだろうか。 もし菅と野田の2人が、心から先輩に誘われたいと願い、礼儀や受け答えなどもきちんとしているのに誘われないのだとしたら、先輩が後輩をいじめている、もしくは2人が嫌われ者のように見えてしまうかもしれない。 けれど、菅や野田は「口では誘われたいと言っているけれど、本当は誘われたくないかのように思えるような態度を取る」のだから、先輩に誘われないことは実はラッキーなわけで、番組がハラスメントを正当化しているような印象は一切受けなかった。むしろ、先輩からの誘いを面倒だと感じている若い世代の視聴者は、先輩を前にしても、おべっかを使わない菅、自分の意見を曲げない野田を見て、「よくやった」と溜飲を下げたのではないだろうか。 今回の出演メンバー、総じてちょっとクセがあるというか、先輩の下手に出て、可愛げある後輩を演じることに抵抗があるメンバーのように、私には見えた。しかし、今や先輩に媚びて仕事をもらう時代でもないだろう。無理に先輩に合わせず、自分の道を突き進んでほしい。 竹内由恵アナ、三浦瑠璃氏に通ずる視聴者を“イライラさせる”という才能私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。 <今回の有名人> 「天然で」竹内由恵アナ 『あちこちオー...サイゾーウーマン2023.03.30 ハライチ・岩井勇気、「女優との結婚はステイタス」という価値観の全否定に思うこと私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。 <今回の有名人> 「嫌だもん、芸能人と付き合ったりするの」...サイゾーウーマン2023.03.23 平野レミは、デキるビジネスウーマン――ただの天真爛漫な人ではないと思うワケ私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。 <今回の有名人> 「だから、なんだって? なんだって?」平...サイゾーウーマン2023.03.16 前のページ12 仁科友里(ライター) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。 記事一覧 X:@_nishinayuri 最終更新:2023/04/06 21:06 なんとなく面倒くさそうな先輩役をやらせたらフジモンの右に出る者ナシ 関連記事 竹内由恵アナ、三浦瑠璃氏に通ずる視聴者を“イライラさせる”という才能ハライチ・岩井勇気、「女優との結婚はステイタス」という価値観の全否定に思うこと平野レミは、デキるビジネスウーマン――ただの天真爛漫な人ではないと思うワケ中田敦彦がテレビを面白くすると思うワケ――「誇大妄想的な一面を隠し切れない」彼の魅力瀬戸内寂聴先生に通ずる、YOUのニュー・サバサバスタイル 次の記事 KAT-TUN中丸、漫画仕事ゲットか >