ジャニー氏“性虐待”番組、デーブ・スペクターの苦言とは? 「観れば誰もが思う」発言に反論続出
2019年に亡くなったジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性虐待問題に迫るドキュメンタリー番組『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』(日本時間3月8日放送)。ようやく日本向けにもリニア放送されたが、現状、やはりほとんどのマスメディアがスルーしている。
BBCワールドニュースは今月18~19日、『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』のタイトルで字幕入りの日本向け番組を複数回放送。ジャーナリストのモビーン・アザー氏が日本を訪れ、ジャニー氏から性的虐待を受けたという元ジャニーズJr.たちにインタビューしているほか、ジャニー氏の問題に対し、見て見ぬふりを続けた日本メディアの異様さにも切り込んでいる。
衝撃的な内容だけに、多くのネットユーザーが関心を寄せる一方で、この番組を紹介している日本の大手メディアは極めて少ない。ジャニーズ事務所と利害関係にあるテレビ局、新聞社、出版社は実に多く、総じてスルーしている状況だ。
加えて、当事者であるジャニーズ事務所も、今のところ声明などは発表していない。ジャニー氏がすでに亡くなっていることもあり、このまま嵐が過ぎ去るのを待つつもりだろうか……。
そんな中、タレントでテレビプロデューサーのデーブ・スペクターが18日、自身のTwitterを更新。
同じく欧米出身のテレビプロデューサーとして思うところがあったのか、「渦中のジャニー喜多川についてのBBCドキュメンタリーを拝見しました」と報告した上で、「短期間だけしか滞在していないリポーターの、くどい欧米型の『正義感』や被害者主義と、実際の当事者らの温度差に驚く。観れば誰もが思うが、そんなにお怒りだったら、ジャニー氏が生きてるうちに、ユー、やれよ、と言いたくなる」とツイートしたのだ。
日本の芸能界を知る身としてBBCの制作サイドに苦言を呈したデーブだが、自身もテレビプロデューサーという肩書ゆえに、ネット上では「そう思うなら、ジャニーさん存命の頃にデーブさんがやればよかったじゃない。もっと切り込んで特集組んでください」「デーブさん、ユー、なぜやらない? デーブさんが知らなかったはずないと思うけど」と反論が続出。
中には、デーブがレギュラー出演する『サンデー・ジャポン』(TBS系)を名指しし、「じゃあ、サンジャポで取り上げてくださいよ」という要望も見られる。
なお、デーブといえば、昨年11月6日放送の『サンデー・ジャポン』で、King&Princeからの脱退と事務所退所を発表した平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の話題に触れた際、「このタイミングで海外どうのこうのじゃないでしょ。やっぱり居心地が悪くなったからだと思うんです」と彼らの脱退理由について持論を展開。
さらに、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長と当時副社長だった滝沢秀明氏について、「非常に優秀でうまくやっているんですが、やっぱり喜多川さんの家族がいる限り自営業なんですよ。一方の滝沢さんはものすごいやり手。13歳からいる人だから、ものすごい重要な存在」と語り、「どうしてもワンマンだったりするとぶつかってしまう」と一族経営のネガティブな面を挙げるなど、ジャニーズ事務所の在り方に、問題意識を抱いている様子だった。
テレビ番組企画・制作などを行う株式会社スペクター・コミュニケーションズの社長でもあるデーブ。もし彼がジャニー氏のドキュメンタリー番組を制作するとしたら、どのような内容になるのだろうか。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン